【山i日誌】 
日時・天候 2006年09月03日(日)・曇り
山名 三条山(663.8m)
山域 松阪市
コースタイム
上り2時間10分
下り1時間15分
 
総タイム3時間25分
距離/累積高度差 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 単独

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【山記録】
 台高山脈の池小屋山から東に凡そ60キロくらい(烏岳付近の桜峠まで)延びているが、この山域は櫛田川と宮川の分水峰であり、三条山はこの山域にある。
 三条山は、古くから飯高町田引と宮川村栗谷田と結ぶ道があり、「田引越え」と呼ばれていた。
 二万五千の地図には、この古き道が破線で示されている。
 山名の由来は、ガイド本によると宮川村では「三条界」と呼び「三条茅」と書く、飯高町では、「山上(さんじょう)山」と呼ばれてきたとの記述あり。
 三条山は、近くの「局ケ岳」や「三峰山」に比べ登山者は少ない。
 古いガイド本によると、ルートは、岩井谷二本と小田集落の東端から登るルート計三本である。
 地図に掲載されている「田引越え」と云われる沢道(岩井谷)は、踏み跡も分からないほど荒廃し廃道化していた。
 今回は、岩井谷の林業作業道から上り、一般ルートと書かれている小田集落の東を下る。
 車を、橋の袂におき、林道を30分ほど歩くとダム終点に着く。ダム終点から右岸にある谷沿いの道を5分ほど登って鉄の橋を渡り、左のスギ林の道を行く。尾根上にある小ピークのコルまではすんなり入れるが、その先はヒノキの植林の中に入ると道は不明瞭である。コースを外れて頂上に着いた。
 山頂は、北側はヒノキの植林で展望はないが、南側は総門山、竜頭山と宮川流域の山々が見えた。
 田引峠まで降りて、宮川村と飯高町の古き峠道を探したが、飯高町側は通行不能との表示あり。
 
 下山は 一般ルートと云われる小田道へ下る。山頂から10分ほどで尾根を左折れヒノキの植林の中に入る。少し下ると伐採された平坦地に出る。この付近は、樹の海で踏み跡薄く朽ち果てたテープが辛うじてあるが、地元関係者が巻いた幅広の黄色いテープはなくなっていた。滝のあるところまで下ると明確な踏み跡あり、登山口の小田集落の東端に着いた。
 今回、山頂へ忘れ物をしたので続けて登ったが、余りにも静かな雰囲気なので熊はいないだろうか気になった。初心者は、宮川村から登るのが良いかと思われる。
 
 宮川村のホームページを覗くと、
 三条山ハイキングコース(5.2キロ)。「西谷から登り、田引峠から尾放峠に歩き、宮の谷へ降りる」楽なコースと案内されていた。
 今回、田引峠に立つ標識を見た。(トップの写真)てっきり飯高町が立てたものと思っていたが、これは宮川村が作成したものと思われる。
 宮川村西谷方面へ少し降りて見たが歩きやすい。山頂近くに、尾放峠への標識もあった。

【池小屋山から東に延びる尾根→三峰山から撮影】

【山頂から見た総門山、竜頭山】

【三条山】