【山記録】 
 展望台から粥見集落
日時・天候 2006年01月05日(木)・晴
山名 鳥ケ岳(545m)
山域 松阪市
コースタイム
烏岳登山口(8:45)
烏岳(9:45-10:10)
大日岳(10:15-10:30)
展望台(10:45-11:35)
烏岳登山口(13:15) 

 総タイム4時間30分
メンバー 9人

【足跡】
 烏ケ岳(からすだけ)とは、明瞭な名前だ。
 鳥取県にもカラスの容姿をした烏ケ山(からすがせん・1448m)という名の似た山もある。
 飯南・烏ケ岳の由来は、南勢雑記に登場する。「からす山から集まる夕闇暮、峰に残る西の日の影」と詠った歌のように「からすの寝ぐら山」であることからネームがついたらしい。
 今日は午後2時過ぎだったので、寝るには早く田んぼで遊んでいた。
 
 伊勢を出るときは、雪の気配はなかったが、旧勢和村に入る辺りから雪雲が現れ、天候が悪化の兆しである。桜峠を越え赤い桜橋の手前で右折れ、櫛田川沿いに走ると間もなく桑瀬橋(国道166号と接続)である。橋を渡らずに直進すると立梅の集落に着く。
 茶畑の中にある農道へと進入する。入口に「烏ケ岳」登山口の指示板があり、これに従い奥へと進むと石垣のある駐車地に着く。右側は林道が走っている。駐車場は、車3〜4台停められる。
 周囲にはやたらと登山口という標識がある。一昨年にはなかった看板も立っている。
 「烏岳登山道。山頂まで40分」飯南町という表示である。40分というタイムは、標準的なタイムと思われる。休憩をいれると1時間程度だろう。
 
 登山の準備をしていたら白いものがあたってきた。気温も低いので防寒衣を着て8時45分出発する。  石垣の横にある小さな石橋を渡り山道に入る。植林下の道は暗い。5分程度で林道に出る。林道はコンクリートの道で、荒れていてしかも急勾配なので滑りやすい。
 林道を100メートルほど先に烏岳の案内板が立つ。この案内板を帰路もじっくり見ると少し現状とは違うかもーーー。立梅から登るルートの他に船戸ルートがある。
 船戸ルートの上部は、通行不可の×印が付いている。
 今回登ってみたら,上り口(桜橋手前)と下り口(頂上展望台近く)に(以前はなかった)指示板を確認したので、通行可能ではなかろうか。
 案内板の左からスギとヒノキの植林に入る。これを抜けると雑木の疎林に囲まれた尾根筋に乗り、間もなく伐採によって、南東面が開けた第一展望所に着く。薄っすらと雪化粧した集落が見える。向粥見の方向だが良く分からない。谷筋から尾根筋に出たところが、第二展望所で北方向に白猪山と思われる。鉄塔のあるところが第三展望所。敷地内は施錠され入れない、展望も今一だった。
 9時45分山頂に着く。
 昨年、中日新聞に「山頂周辺は、木が伐採され素晴らしい眺めになった」との記事が掲載され気になっていた。新しくベンチや山名板も設置され展望を楽しみながら、ゆっくり休憩ができるよう整備された。
 平成16年6月に整備とある。
 今まで見えなかった白猪山や三峰山方面の展望も開けた。
 嬉しいことに大きな木が切られたので伊勢・度会の山々もはっきり見える
。獅子ケ岳〜七洞岳(度会アルプス)の縦走路は圧巻だ。
 今度は、度会アルプスから烏岳を見てやろうという気持ちにさせられた。
  
 山頂から北方向へ大日如来の指示板があったので寄り道をする。
 5分ほどで小さな可愛らしい石仏がある。正月きれいに飾られた石仏に拝礼をする。
 北側は開けており波多瀬の集落が見える。近くに下りていく道もあるので、集落から参詣に来るのだろうか。ふと、木の枝にかかっているプレイトを見ると大日山「イセ愛山会」「イセ青木」「trailwalker」お馴染の名前が書いてあった。
 大日山といえば、度会町の山と思っていたが、近くにもう一つ大日という山が有るとは知らなかった。

登山口

立梅から駐車地へ

第一展望所
 南東面が開けた第一展望所に着く。薄っすらと雪化粧した集落が見える。
局ケ岳が恰好よい。

第二展望所

 雪の白猪山
貴重な写真が撮れた。

【山頂から白猪山】

雪にけぷる白猪山。

山頂付近の樹木が伐採され三山峰も肉眼で確認できる

山頂から度会アルプスの展望が良くなった
 嬉しいことに大きな木が切られたので伊勢・度会の山々もはっきり見える。
 獅子ケ岳〜七洞岳(度会アルプス)の縦走路は圧巻だ。
 今度は、度会アルプスから烏岳を見てやろうという気持ちにさせられた。

大日山山頂と大日如来

山頂から北方向へ大日如来の指示板があったので寄り道をする。5分ほどで小さな可愛らしい石仏の大日如来に到着。

大日山から波多瀬の集落】
 北側は開けており波多瀬の集落が見える。
 近くに下りていく道もあるので、集落から参詣に来るのだろうか。
 「大日山」と書かれたイセ愛山会のプレイトがぶら下がっていた

山頂展望台
 東屋で豚汁をつくる。コック長がいないので、材料は適当に放り込む大鍋に水を入れすぎ沸騰に時間がかかる。待っている時間は、雪が降ったり止んだり体を動かさないので寒いこと、コンロの周りを囲んで鍋の湯気を出るのを待つこと、○○分やっと出来上がったらガスがなくなったとか。慌てて口にいれる。やや固いものもあったが、結構美味しい、お代わりをして鍋をきれいにした。

展望台からの眺め
左端、桜橋の奥に向粥身が見える。
櫛田川の流れ、のどかな光景が広がる。
 カラス岳は、低山ながら素晴らしい「いせ三山」にはない個性のある山にに変身した。

 この山だけでは物足りない方は、前の白猪山と兼ね登ると良い。