【山記録】 
  西の峯山三角点
日時・天候 2014年11月11日(火)・曇り
山名 西ノ峰山(593.2m)・妙見山(630m)・鷲ノ巣山(807m)・鵯山(813m)
山域 熊野市御浜町(三重)
コースタイム
折山神社(6:30)~坂の峠(6:42)~作業道の入口(6:55)~尾根芯テープ道に出る(7:30-35)西の峯山(8:15-25)~510鞍部分岐(9:05-10)見渡嵓(9:25-9:40)~分岐(9:50)~妙見山(10:20-30)分岐(10:55-11:00)~鷲の巣山(12:40-13:15)~鵯山(13:42)鷲の巣山(14:17-25)~神武天皇陵(15:10)~シダの斜面散策(15:30-16:10)~さゆりの里(16:45)~R311号阪本バス停(17:15)
総タイム10時間45分(かなりロスをしています。すんなり歩ければ8~9時間程度)
距離/累積高度差 沿面距離17.9 km+2.5km 。累積高度差(+1660m -1708m)
メンバー 2人

【足跡】
 <概要>
 熊野の「西ノ峰山
・妙見山・鷲ノ巣山・鵯山」は、三重の百山本などを見ると個々の山別に紹介されているが、
 高チラ山を含めて5山縦走となると奥深い山なのでなかなかガイド本には載っていない。
 ネット検索の結果、5山縦走のホームページを見つけたのでこの人の軌跡図と情報を頼りに登ることにした。
 基本的には、阪本川流域を馬蹄形に周回するコースであるが東に妙見山西に鵯山が飛び出している。
 妙見山・鵯山共に短時間で行けるのでループを組むことは可能である。
 高チラ山からさぎりの里(桑原方面へ)へは、阪本川から離れており下界での移動距離が長くなるので、高チラ山側南斜面から阪本へ降りるのが効率が良い。
 だが、高チラ山南東斜面は尾根形状が不明瞭でしかも深いシダの群生地で下り(阪本へ)の難易度が高い。
 この斜面を下るには、下見をしてから入らないと冒険の域に入る。

 15時半頃、登山道を離れ斜面東向きに歩いて駐車地の阪本を目指したが、深いシダの藪に掴まり地獄に落ちた。秋の日暮れは短く斜面は薄暗くなってきた。200mほど登山道へ戻るのに40分ほどかかった。
 なんとか登山道に戻りさゆりの里へ下りた。
 ここから駐車地の阪本へ戻る。暗い山道を避け安全な国道を歩く駐車地まで1時間ほどかかった。

【軌跡図・山旅最新25000図91%縮小】

【標高・グラフ】

【阪本・折山神社前に駐車】
 折山神社前。
 近畿自然歩道熊野古道の案内板が建つ。
 古道は、熊野有馬から山よりと海よりの二つに別れる

 有馬~阪本~横垣峠コースは山よりルートである。
 

 <登山口付近は工事中>
 現在、崩壊地の改修工事をしています。
坂の峠付近に来ると崩壊地から階段で上がる道ができていた。また上部は東に向かって工事をしていた。
多分、古道の近道もできるのではないかと思いました

 西の峯への登山口は分からず地図を見て西の峯南尾根を目指し適当なところ(工事入口のような場所)から上がったが途中から道はなくなり尾根芯までは厳しい登り。
 今回、歩いた感覚では左の「本宮道」と記述されている辺りが登山口ではないかと考査した。

【崩壊地】
 近畿自然歩道熊野古道筋の谷間が崩壊し、現在工事中です。
 

【坂の峠】
 坂の峠の標識も見付けられなかった。軌跡ログを見てこの谷の上が峠とと判断した。
 左端、三角の山が鷲の巣山のようだ。

【坂の峠付近から西方面】

【入口が分からず手こずる】
上左、
徐行の看板のところから入る。
上右の図。
本宮道を探したが分からず作業道らしきところから入る。尾根芯に来るとテープが巻かれていた。テープの入口は、東の尾根方向と予測。
左、
作業地の最上部。


【尾根芯に来ると踏み跡・テープあり】

 踏み跡があり歩きやすい道が、西の峰山まで続く。その先は岩の多いヤセ尾根となる。

【樹林の隙間から集落上地・中地・坂本方面】
 西方面が開ける。
 集落は、上地・中地・坂本方面。
 背景の山は一族山から延びる山並み。

【西の峯山】
 山頂は、樹林に囲まれ展望はない。天井は抜けているが、周りはかなり広い空間地に三角点と標識あるのみ。
 
 見渡嵓から見た西ノ峰山は、立派な山容だったがここは平凡なところでした。

【細い尾根】

 岩の多いヤセた尾根だが危険なところはない。人が歩いた気配がなく自然にさらされている。

【標高510m鞍部に標識あり】
 上の標識は、風雨にさらされ散らばっていたので元の位置に戻した。
 左、標高510m鞍部。

 下、 鞍部付近の倒木

 坂本みくら池方面へ行く谷筋の道は、雑草や倒木で道は完全に塞がっていた。

【見渡嵓】
左、見渡嵓
 巨大な花崗岩にフィックスロープが付けられている。表面の凸凹が多少ありロープがなくても何とか登れる。この岩のテッペンに左上の標識がある。
 

見渡嵓からの展望
 大岩からの眺めは絶景である。
 特に、西の峯山は、天に突き出した山容で593mの低山とは思えぬ堂々とした風格をしている。(トップの写真)
 八ケ岳のミニ赤岳を見ているよう。

【妙見山と鷲巣山分岐】

 妙見山まで30分ほど歩きやすい。
 この標識は西の峯山から来ると高さが低いので見落としやすい位置にある。

妙見倉手前にある建物と展望地】
白い建物は何だろう。TV中継基地跡のように思える。
 前に展望地という標識あり。こんもりした丘に上がるが、樹林で全く見えなかった(右)。

 横垣峠道は、国道311号御浜町神木(こうのぎ)から登る道でガイド本に紹介されている道である。



【妙見倉神社】
 妙見山(妙見倉))標識のあるところから入る
 左の巨岩の上が妙見山で崖になっている。
 巨岩がご神体で下に白石の敷かれた祠あり参詣地(左)である。
 妙見山へは、この大岩を左にあり。急登でロープが数か所あり。
 

妙見山】
 左、崖のような先端が妙見山の山頂である
 テッペンの木に赤テープの上に「妙見山」という字が書かれていた。
 ご神体のテッペンのようである。
 何も知らずに登ったが、この神聖な場所へ登るには恐れ多い。手前でストップ
すべきだった。

鷲の巣山縦走路

 分岐から鷲の巣山への道。
 前半は尾根を順調に歩けたが、鷲の巣山近くに来ると尾根を離れ山腹を巻いていく。
 この巻き道は紛らわしいところもあり要注意。

鷲の巣山

 山頂手前は、ロープもある急登を這い上がる。
 南が開け下の集落(役所や川瀬)が見えた。風伝峠方面は雲で見えなかった。

【鵯山への道】

上、前半。
露岩が多し

左、後半。
平たな尾根

 今回は、尾根を往復したが分岐から鵯山へ登って鷲の巣山から下り高チラ山へ行くのがベスト。

【鵯山】

 山頂は、樹林の中にあり展望なし。
 三角点と山名板があるのみ。

下山路の尾根筋から見えた鵯山(左)・鷲の巣山(右)。

 下山路の尾根は、殆ど展望はないが高チラ山手前、切れた岩場から撮る。

【神武天皇遥拝標】

 何でか、こんな所に石碑が建っていた。

【シダに覆われた斜面】

 天皇遥拝標のところから西南に向きを変えると間伐の手入れがなされていない植林の尾根に入る。斜面には、関西方面特有のシダ類が繁茂している。

【某ホームページの軌跡ログ】
 地形が不明瞭。特徴のない尾根・谷と深いシダの群生地で歩くには難度が高い。
 参考軌跡図を見ると、標高430m付近辺りから登山道を離れているもよう。
 <この辺りの記事>
 東斜面に廃道か作業道を探しながら下ると、シダに覆われた筋を発見それに乗って東向きに下っていくとありーーこの筋という場所が良く分からない。
 何となく踏み跡のありそうなところから入ったが100mも入ると深いシダで足を上げることもできず脱出に苦労した。40分ほどもがく。