【山記録】
日時・天候  2005年03月27日/晴  
 あげ馬神事
山名 多度山(403.3m)
山域 三重県北部
コース・タイム 多度神社(08:10)〜愛宕神社(08:25)〜山上公園(09:00-15)〜石津御岳分岐(09:50-10:00)〜地蔵手前(11:00-50)〜奥多度峡(12:30-50)〜多度神社(13:10)
総時間 5時間00分(休憩ロスタイム凡そ90分)
距離/ 難易度 沿面距離    km
 人数  6人

【軌跡・山旅40000図】

【足跡】
<多度あげ馬神事>
 国道258号線沿いに大きな鳥居が見えて来ると多度町である。鳥居の奥にアンテナが林立している山が多度山である。
 国道から簡単に識別できるが、特徴のない山だ。
 鳥居を潜り1キロほどで多度神社に着く。
 入口に大きな灯篭があり神社らしい雰囲気を醸し出している。正面階段横に「上げ馬神事」が行われる花道(坂道)がある。
 この坂の最後は、大人ほどの背の高さにせり上がっていて、この壁を馬が乗り越えると豊作とかの伝説。馬と人が一体となり突っ走り、花道に来ると鞭が入り一気に突っ込み壁に挑戦する。
 成功、失敗にやきもきする。三重県の無形文化財である。
 近くに説明板があった。
 それによると、「あげ馬神事」は毎年多度大社の例祭(多度祭5月4日・5日)に行われた。
 起源は、南北朝の頃武装豪族や氏子達が古式に乗っ取り神様に奉納する行事として行ってきたが織田信長の北伊勢侵攻で灰塵となり一時中断していたが本田忠勝が桑名城主となり再興された

 多度祭りの「上げ馬神事」は、人馬一体となる勇壮なもので危険も伴うことから、4月1日の神占いにより騎手となった者は、家族とも別れ修行の道に入り大祭りに奉仕する。
 騎手の衣装は、4日に、陣笠裃姿(じんがさかみしも)5日には、花笠武者姿(はながたむしゃすがた)にて乗馬し、乗り越し・坂こわし・馬場乗り・12頭の上げ馬などが行われるとの説明書きがあり。 三重県人の一人として生の「上げ馬神事」を一度見たいと思っているが、実現には至っていない何時かこの神事を見たいものだ。

<多度山行録>
 多度神社前の駐車場は、公休日は有料となるので、神社横にある参拝用の大きな駐車場に車を駐める。今日の天候は晴れ。だが、遠くは春霞で見通しが悪い。気温も15℃位で暖かいので防寒着はリュックにしまい8時10分出発する。多度神社横の坂道を上がって行くと15分ほどで登山口の愛宕神社に着く。途中、5名のハイカーに出会う。私達とは反対のコース(奥多度峡〜多度山〜愛宕神社)で、また何処かで会いましょうと言って多度神社の方へ下っていった。
 登山口の愛宕神社には「多度山ハイキング案内図」と書かれた立派な案内板が立つ。(巡回コースの要所には同じような看板があった。)神社の左手に「多度山上へ」と書かれたところから入っていく。植林帯の中に入るとしっかり踏み固められた急な道が続いている。

 尾根へ入るところに小さな標識(左写真)が立っていた。
 分りにくい字だかこの山を人生訓に戒めて次のように書かれてた。「人生は、長さでなく深さです。  山は高さじゃなく景色・雰囲気をーー喜びです」とある。
 多度山は、低い山だがこの山の景色・雰囲気は高い山にもない味があるとでも解釈すればよいのでしょうか。
 僅か30分ほどで山上公園に着く。
 幼い子供と家族連れで、弁当を広げて楽しむような明るい広場である。
 周りには高いアンテナが立ちなんとなく青空ドームの中にいるような雰囲気だ。
 一番高い所に三角点があるのだが、この付近は自動車道と交差していて分りにくい。
 私達は、アンテナ横にある狭い方の道(巡回コース)を歩いたので、通り過ごしてしまった。何とお粗末。後で分ったのだが、左側の舗装した道を行くのが正解らしい。
 石津御岳分岐を過ぎると多度峡へ緩やかに下る道である。
 今日は日曜日とあってマウンティンバイクやハイキングする人も見受けられた。
 多度峡は、シーズンオフで人の姿も少ない。滝や川の瀬音が春の到来を告げていた。

【多度神社】

 伊勢神宮と縁のある天照大御神の子供が祀られている。伊勢を参らば多度をもかけよとある。

【愛宕神社】

上左、登山口の愛宕神社。
上右、神社の左側に登山口がある。
「多度山ハイキング案内図」。  愛宕神社から山上公園までは、健脚コース。山上公園から多度峡までが「瀬音の森コース」とかかれていた。距離約9キロ。

【山上公園】

 明るく広々とした山上公園。小さな子供を遊ばすのにとても良い。トイレの造りもユニークだが、本物には見えない。

【頂上を掠める】

右側の景観(左の写真)につられて、この道に進んだ。頂上は、少し手前の舗装路を左側だった。少し先の上り道は巡視路だった

【石津御岳分岐】
右、
石津御岳分岐にあった案内板。
多度大社まで6.4キロ約125分と書かれていた。

【展望地】

 石津御岳分岐から少し先に展望が開けた箇所があった。今日は霞で視界きかず。多度山のアンテナ群だけ見えた。

【残骸】

狭い道にスカイラインの残骸があった。
右、注意看板「車の通り抜けできません」とある。事故後に設置されたものか。

【瀬音の森】

瀬音の森にヤブツバキが咲いていた。

【地蔵さん】

【河鹿橋】

【みそぎ滝】


【多度峡】

春の到来を告げる多度峡