【山記録】 | |
日時・天候 | 2020年05月07日(木) 晴 |
山名・山域(整理区分) | 高須の峰(797.8m)・春日山(726m)・小山(758m)/松阪市(三重県) |
交通・駐車地等 | R166号赤滝からR369号中出で神名原(しでわら)集落から蔵ケ野林道終点に駐車。 中出から神名原の村道は極狭。林道終点まで4キロ程度。車を留める場所にも苦労。 |
コース・タイム |
蔵ケ野林道終点P(08:28)~高須の峰(1046-58)~春日山(11:30)~鉄塔昼食(12:05-45)~小山・P758(13:00-20)~谷道出会14:16)~中電巡視路口下山(14:42)~蔵ケ野林道終点P(15::20) ●総タイム6時間52分(休憩凡そ60分+道探し40分程度含む) |
距離/累積高低差 | 沿面距離9.8km 累積標高差+1131m -1118m |
人数/登山レペル | 単独/中級 |
【蔵ケ野林道終点への略図】 |
【国土地理院25000図・軌跡ログ |
【カシミール3D・鳥瞰図】 |
【足跡】 |
<前書き> 新型コロナウイルスの緊急事態宣言により登山を暫く自粛。 連休明けとなり三重県の感染者数0が15日以上続いている。 三蜜とは、無縁。登山者が、全く来ない近くのヤブへ登ることにした。 白猪山と局ケ岳の中間に高須の峰という標高798mの奥山がある。 余り知られていない山だか、近年「三重の百山」に掲載されたので興味があった。 過去、2度登ったが何れも撤退した。 〇三重の百山本の記述には、 「植林でヤブ山歩きの愛好家に登られ静かな山」。静かな故に熊もいるそうだ。 地味な山だが、歩き方によっては楽しめる。この言葉は意味深である。 熊がいるヤブ山なのに何故楽しめるのか。この言葉が気になり登山するキッカケとなった。 〇地元の人に聞く 以前、下見で登山口を探しに神奈原集落へ。 集落の家は、山の厳しい地形なので2軒位が固まり飛び飛びに建っている。 林道を犬と散歩していた老人に尋ねる。 「山に熊がいるんですか、登山道はありますか」と その答え、 「山師から聞いた話では、山中で何度か熊に遭遇し里でも見たとのこと。 巡視路は知らない。登山道はないとの返事でした。 夫婦連れで歩いて人にも登山情報を聞く 「この林道沿いから高須の峰へ登る道はない。登山口は、蔵ケ野林道から登るが、登山者を見かけたことがない。 以上のご意見から 熊がいるので山に入るのは、「山師のみで登山者はいない」ということでした。 登るにしても単独は避け複数ということになる。 <山レポ.> 自分の考えは、 山の楽しみ方は、高齢になるほど自由であること。(団体ではそうはいかない) 単独は、安全登山が基本。絶対に無理をしないこと。危険なときは、即撤退。 それには、登山準備を完備しないといけない。 高須の峰へ再々のチャレンジである。 登山準備としては、 熊除の鈴をリュックに二つ付け、ホイッスルを胸ポケットに入れる。 熊除けスプレー・地形図・コンパス・GPS等である。 登山した結果を一言でいえば次のとおりです。 上りルートは、道不明瞭でしばしばタイムロス。 下山ルートは、ガイド本コース通り歩けなかったが完登した。 自然災害による倒木などあり全コース道は荒れている。 谷筋にあった標識も全部なくなっていた。 高須の峰は、いつ来ても感激が沸かないつまらない山。 新しい発見は、山頂に木製の立派な標識があったことです。 ガイド本に書かれている 「歩き方によっては楽しめる」その答えを今日も見出すことはできなかった。 |
【登山口】 |
上、 蔵ケ野林道終点。 左、 駐車地から400m先の小橋渡る。 下、 登山口。 以前、この付近に一丁標識があった。 |
【川の中を歩く】 |
上左、 堰堤。 上右、 二丁標識は、2014年時のもの。高須の峰まで14丁あった。今回は、消滅し一つもなかった。 左、 川中に入る。 何もないので分かりにくい |
【登山道に戻る】 |
谷筋の道は、倒木などあり荒れていた 谷筋にあった〇丁標識もなく、古いテープも確認しづらい。 |
【徒渉し尾根に出る】 |
上、 谷を渡り尾根へ出るポイント。谷へ降りるポイントを行き過ぎて戻る。谷筋の道は、踏み跡が薄く荒れているので注意。 左、 尾根に出る。 テープが二重に巻かれている。下りも行き過ぎないよう確認できる。 |
【標高620m付近の尾根】 |
植林の尾根、北に向かってほぼ真っすぐのきつい登り。 |
【標高685m付近で間違うー検証】 |
上左、 2014年軌跡。 上右、 今回の軌跡。 左、検証。 2014年当時、南尾根から巻いて西尾根へ出て山頂へアタックした記憶あり。これが災いし左の巻道へと入.るその先は、険しい谷筋となりバックする。30分ロス。 山頂ルートは、南尾根上にあり。 |
【高須の峰】 |
山頂は、樹林に覆われ暗い。 2014年当時は、なかった木製の立派なプレイトが建っていた。 当時あった古い山名札は、朽ち果て残骸となっていた。 何もない寂しい山です。 |
【春日山への尾根道】 |
春日山尾根筋も植林で暗い。 ヤセ尾根もありだが危険なところなし。 |
【春日山】 |
春日山、 樹林の中で、雰囲気も良くない凡山でした。 |
【鉄塔付近、倒木多し】 |
鉄塔付近の尾根筋は、倒木で荒れていた。広い尾根も自然の状態に戻っていた。動物の遊歩道か。 |
【天井が見えた17号鉄塔】 |
三重百本゛津方面が見渡せ海も見えて眺望が良いと書かれている。 快晴だが、津の海(伊勢湾)は゛見えず。周りは伐採され天井は抜け明るいが外周りは樹林に覆われているので必ずしも眺望が良いとは、いいがたい。 |
【P758峰からの下山ポイント分からず】 |
上左、P758峰。 以前は、小山というプレイトがあったが、消えていた。 ガイド本には、少し下ったところに下山口のポイントあり。 上右、 P758峰から50mほど下った地点に中電の鉄塔標識があった。 16号鉄塔へと書かれた標示を確認しなかったが、恐らくここが下山口と推測する。 標識や赤テープもなかったのでスルーしてしまったのが反省点。 |
左、 P758峰から適当に歩いて、コース尾根に来る。 |
【16号鉄塔】 |
上、 鉄塔付近に咲く、山ツツジ。山ツツジに蝶々がとまっていた。 左、 16号鉄塔。 尾根が、四方に張り出し迷いやすいので要注意。 下、 16号鉄塔から局ケ岳・栗の木岳が見える。 |
【標高620mの小コブ】 |
左、 標高620m付近の小コブ。 広くて尾根が四方に張り出し、迷いやすい。 テープもないヤブ山。 GPSで現在地を確認すると、既に予定コースから一つ違う尾根に来ていた。 |
【三重の百山・ガイド本のトレイルと比較】 |
下山ルートも思っていたより難しい。今回も、ガイド本コース通り歩けなかった。軌跡等の詳細図は左の通りです。 <下山ルート> P758付近にあるはずの下山口(テープ)を見つけられず適当に入り尾根筋へ来て予定コースに入る。 16号鉄塔からその先の広いコブは、尾根が四方に張り出し分かりにくい。目印のテープもなし。GPSで現在地を確認すると、既に予定コースから一つ違う尾根に来ていた。その先の進路をGPSで見ると電子コンパスの受信状態が悪く左右ににブレ安定しないので分かりづらい。 (奥山では、三個以上の衛星を捉えないと安定しないと云われている) 少し行き過ぎたのでバツクしようかとも考えたが、地形図を見ると、今いる尾根を下ると谷筋で予定コースと合流することが分かった。 地形図にコンパスをあてそのまま進み谷筋の合流地へと出た。尾根筋は、危険なところもなく順調に歩けた。 |
【谷に架かる鉄橋】 |
左、 谷筋と尾根下る合流点付近。 下、 谷に架かる鉄橋。この橋を渡ると中電の巡視路となり神名原集落の入口まで続く。 |
【伐採地】 |
左、 伐採地。 北方面、 中央に高須の峰。右に春日山が見えた。 下、 西方面。 山が幾重にも重なる山岳景観が望めた。 中央、尖った山が、局ケ岳。右の三角は、栗の木岳。 今日の収穫は、これのみです。 |
【中電巡視口へ下山】 |
巡視路口、 神名原集落から700m位い行った場所にあり。 林道高須原線の錆びた看板が目印。 石積みの集落跡が近くにある。 |