【山記録】 
 添谷山三角点(1250.1m)
日時・天候 2014年06月20日(金)/晴
山名 添谷山(1250.1m)・御座嵓(1120m)・三津河落山(1654m)
山域 台高
コースタイム
川上辻(7:30)~安心橋(8:10)~コブシ峠(8:40)~大台辻(9:33-50)~ブナモナミ原生林ピーク(10:20-25)~添谷山(10:40-50)~道間違いタイムロス~添谷山戻る(11:10)~御座嵓(11:25-探索-11:40)~添谷山(12:00-10)~ブナモナミ原生林ピーク(12:30)~大台辻(13:10-20)~コブシ峠(14:00)~三津河落山(15:05-10)~如来月(15:20)~川上辻(15:50)
総タイム8時間20分
往路4時間10分・下り4時間10分(探索によるロスタイム約30分)
距離/累積高度差 沿面距離18.2 キロメートル累積高度差(+1683m -1710m)
メンバー 単独

【足跡】
 ①登山ルート 
 添谷山への登山口は、一般的には二か所あるようだ。
 本沢川奥の筏場と大台ケ原の川上辻である。
 筏場は、「山の神の頭」へ登ったとき近くまでいったことがあるが林道終点までは行ったことがない。
 川上辻は、「三津河落山」へ数回登ったことがある。しかしながら大台辻まではいったことがない。
 登山口を筏場か川上辻か迷ったが、ドライブウエイで快適に走れる川上辻から登ることにした。
 伊勢から車の走行距離150km。タイム、往路は3時間40分。帰路は4時間ほどかかった。  
 
 ②国土地理院25000地図ルートと現状ルートの違い
 今回、歩いた:「川上辻~大台辻」間は、ドライブウェイが出来るまでは大台ケ原へのメイン道なので地図を信用し登山前にルートをチェックをしなかったが、現状は3か所も違っていたので大変戸惑った。
 この古道は、厳しい地形なので災害等で崩壊しルートの付け替えがなされたものと考える。
 ①川上辻付近。
 地図の登山道は、川上辻から東北寄りに位置する。
 ロープは貼ってあるが「筏場道通行止」の看板に惑わされ中に入り探索開始。日の出岳へ入るテープはあるが、大台辻ルートの踏み跡は分からないのでバックする。
 川上辻口に建っている看板と指示板を見ると何とか理解できた。
 大台辻入口は、三津河落山道を100mほど先の分岐から入る。
 分岐を右に入るのだが標識はないので確認しづらい。
 ②安心橋先からコブシ峠。
 三津河落山の中腹にある。上が、現況道。下が地図道。
 多分災害等により付け替えられたものと思う。
 ③コブシ峠から大台辻。
 地図道は、コブシ峠付近から谷へ降りて行きダイレクトに大台辻へ行く。
 現況は、コブシ峠付近から三津河落山の中腹を巻き谷を渡り次尾根から大台辻へ
 コブシ峠付近に案内板があったので指示どおり歩いた。案内板がなかったらより近い地図道を選択しただろう。
 
 ③国土地理院地図の修正
 現在使っている国土地理院の地図は、2014年4月に改訂したものを利用しています。
 改訂は何度もされているようですが、肝心の登山ルートはかなり古く廃道のものも沢山見受けられます。
 国土地理院は、関東方面の地図はかなり修正しているらしいが関西は現地調査が遅れていると聞く。

 ④御座嵓へは、情報を持たずに来て失敗。
 登山計画において、「御座嵓」は尾根上にあるものと勝手に思い込み下調べもしなかった。
 前日、ネツトで御座嵓の位置情報を検索しGPSへ入力した。
 当日、御座嵓のポイントを過ぎたので周辺を散策した。
 確かに崖のようなところが二つあった。
 一つは確認したがアップダウンがあり時間も気になっていたのでやり過ごした。
 家へ帰ってからネットで調べたら御座嵓は岩場でトラロープで這いあがるとあり。
 やっぱりあの崖だったのか。悔しいが後の祭りである。

 残念なのは、御座嵓へ来る前に添谷山で道を間違った。
 添谷山頂から御座嵓へは90度に曲がるのが正解。
 添谷山頂に来ると自然と前を見る。
 明るくて広い尾根でテープに誘われるかのように進んだ。ここは、狸峠への道だった。
 林道が遠くに見えた所でGPSで現在地を確認したら間違いと分かりバックした。
 再び添谷山頂に戻り御座嵓へ向かった。
 結局、20分ほどロスをした。このロスタイムがあの崖へ行かなかった原因にも繋がった。
 下記に続く。

【軌跡図・山旅新判40000図】

【足跡】

【川上辻】
 「筏場道通行止」の大きな看板が気になるがロープは張られていない。
 自己責任なら通行可能と理解する。
 「通行止」の看板は事故があった場合、行政側の責任を回避するためのものであろう。
 この奥深い山道、安全に歩ける保証はどこにもないので止む得ない。
 左、川上辻にある筏道通行止めの標識。

【筏場道】
 大台辻入口は、三津河落山道を100mほど先の分岐から入る。
 分岐を右に入る。
橋は、環境省の補助で奈良県が平成16年度に施工したものとある。

鳥の巣箱あり】


【安全橋まで1.0km付近】
 登山道にある案内板の標柱には、「筏場大台ケ原歩道」と書かれている。
 歩道区間は、大台ケ原~川上辻~大台辻~筏場のことでしょうか。
 今日歩いた感じでは、歩道とは遠い存在である。
 もし、歩道というなら誰もが安心安全な気持ちで歩けることが条件である。
 大自然の中を歩くので、ここはハイキング道か登山道といった方がベストと思う。

【安心橋】

【金明水付近に来.る】
 地図には、安心橋とコブシ峠の中間部の谷が金明水となっている。
 左、
 谷をトラバースした地点が金明水だったのかなぁ。よく分からなかった。

【コブシ峠】
 三津河落山の尾根が
張り出している地点である。斜面を掘削したような感じのする峠。
 ネットで調べてコブシ峠との地名にしたが間違いかもしれぬ。
 復路はここから山頂を目指して登る。150mほど登りはかなりきつい、それを過ぎると緩くなる

【峠から少し下った地点に台辻まで1,4km標識あり】

 地図道と現況道と違うので行ったり来たりして戸惑った。
 この標識がなかったら地図道を行ったと思う。

【谷を渡ると石積みのある谷沿いの道を行く】
 谷を渡ると石積みのある整備した道がありこの道が正解だった。

【美しいブナの森】

奥深い山に来たが、明るいブナの森林が広がる台高らしい景観。
 何度来ても飽きることはない。

【大台辻】
 大台ケ原への交差点といったところの大台辻に、興味深々でした。
 ここは、 広くて風が通り抜けここち良い。
 傍らに木の切り株と思われる板に「大台辻」と書かれた特徴ある標識が建つ。
 字体も面白くて格好良い。風雪に耐えかなり傷んでいた。 

【大台縦走路を更に奥へと進む】


【誰もいない静かな森、お伽の国に来たかのよう】


巨木が眠る

 倒木を幾つも越えて来た。
 ここは、大自然の営みがある。

ブナの美林に酔う。

【添谷山】
 添谷山頂は、三角点があり展望はなし。
 残念ながら雰囲気は今一良くない。
 台高縦走路最後の山に足跡を残すことができたことに感激。

 なお、三津河落山から添谷山らしき山は見えた。

【御座嵓付近の尾根。この辺なのだが届かず】

【キノコ】


コブシ峠から三津河落山へ登る

コブシ峠から登る。
最初は歩きやすいが少し上がると岩がゴロゴロと出てくる急登である。テープを外さないで歩くこと。

【草地に出る】

150m位登ると岩はなくなり草地に変わり歩きやすくなる。

【ルンルンの気分で良い歩く】

【絶景の登り】

三津河落山
 小虫が飛来し目も口も塞がないと入ってくる。
 写真を数枚撮るのにも苦労する。
 立ち止まったら1分もいられない
 頭からネットを被らないとここにはいらない。

 ドライブウエイ(車の駐車地)まで追っかけられた。

【如来岳】

 ここも小虫が舞い舞いしていた

【ナゴヤ岳】
 ナゴヤ岳から川上辻への道は、鹿除けのネットが貼られていた。
 登り口には扉があったので、ネツト内に登山道はあると思う。