【山記録】 
日時・天候 2012年08月21日(火)曇り/雨/曇り
 迷岳三角点
山名 迷岳(1306.6m)口迷岳(1224m) 唐谷峰(940m)
山域 台高
コースタイム
林道終点(7:00)~二番目の沢渡る。(7:30)~唐谷・飯森分岐(8:45-55)~迷岳(9:35-10:00)~見晴岩(10:40)~桃の木平(11:00)~口迷岳(11:15-50)~宮川・スメル分岐(12:25)~P940(14:00-10)~ガレ場(14:50)~降下地点①標高545m付近(15:27-16:15)~降下地点②標高445m付近(17:02-17:10)~林道着地標高399付近(17:18)  
 総タイム 9時間50分
(歩行8:00、休憩0::55、探索0:55)
距離/累積高度差 沿面距離 11.8キロメートル
累積高度差(+2272m -2270m)
メンバー 2名

【足跡】
 今回は、山友のYさん(中年・伊勢市在住)と二人の山行である。
 迷岳から先は、お互いに未踏である。
 東の長大尾根(口迷岳から先にあるスメールまで伸びる)の情報を知りたがったが、ネット検索しても情報が乏しく今一分からなかった。一応、ロープやハーネスはリュックの中にいれた。
 口迷岳の到着時間を見て、下山コース(東尾根か奥の二股か)を決めることにした。

 前日の天気予報は、「曇り晴れ」のお天気である。好天を期待し5時過ぎ家を出た。
 飯高町スメール入口のところを右折すると飯盛山を経て迷岳への登山口である。
 ここを通り過ぎ林道に入り舗装された道を走る。
 高度を上げ奥へ進むと未舗装路に変わる。道は、荒れ気味で普通車ではかなり厳しい。

 6時40分奥の林道に到着する。
 ここは、標高570mほどガスに覆われ視界は良くない。
 風は、やや冷たいので半袖から長袖に着かえる。スパッツを履き登山準備を整える。

 7時、出発。登山口という標識はないが、林道の奥に入口がある。
 密生した樹林の中に入ると山道がある。
 右手を見ると、二段になって落ちる大滝の音が聞こえる。樹木に遮られ写真は上手く撮れない。
 唐谷へ降り沢を渡るが水量は少ない。
 右俣から左㑨へ向かう途中、後を歩いていたYさんから蛭がズボンにくっついているとのことで立ち止まりチェックをしたら小さな蛭が何匹も喰らいついていた。
 小さな蛭は、剥がすのに厄介である。急いで「ヤマビルファイタ」を吹き付ける。1
 左㑨付近の登山道や沢に来ると、濃いガスと湿気が一段と増し蛭が大量発生しているようだ。
 この付近は、気持ちが悪いほど蛭がうようよしていた。
 靴底から靴表まで「ヤマビルファイタ」を丁寧に吹き付けないと吸い付かれる。唐谷は、まさに蛭谷そのものだった。
  標高900m付近に来ると谷が一か所崩壊しているところがあった。少し下に降り安全を確保した。

 <飯盛道分岐~迷岳>
 ガスが濃くなり視界が一段と悪くなってきた。分岐から40分ほどで迷岳に到着した。
 迷岳に到着したら雨が激しく降ってきた。
 急いでカッパを取り出し着用する。
 ここから口迷岳のルートが分からないので周囲を見回すと傍に「宮川村登山口」あり。

 <迷岳~口迷岳>
 口迷岳への尾根は、雨にけぶり情緒ある景観だった。
 ブナ・ヒメシャラ・カエデ等の美林に覆われ歩いて楽しい。
 森の中は、天高く大ブナが伸びている。大ブナの周りは適当な空間があり明るい。
 尾根上には、風や雪で変形したブナの木が見られとても愛嬌がある。
 展望岩付近までは、二重・三重になった山稜となっている。
 複雑な地形なので地図上でルートを判断することは難しい。
 まさに名前のとおり迷岳ということ。
 テープを追いながら道を探すが、決め手はGPSである。
 展望岩からも雨で視界なし。大岩の下を通りU字状の地形をした桃の木平に来る。
 桃とか胡桃の木はなし。何でこんな名前が付いたのか不思議だ。
 斜面が美しいキャンプには敵地だ。
 遠くから大きなコブに見えた口迷岳は、山頂に来たら以外にも平らな所あった。
 口迷岳で昼食をとる。12時前、昼食をすませたので東尾根を下山することに決定した。
 昼食を済ませたら、雨は止んだのでカッパを脱ぐ。

 <口迷岳~スメール分岐>
 P1194に来る。
 東南尾根(宮川村への道)に引きずりこまれないよう注意。
 北東尾根をとる。ちょっと分かりづらいところにテープが巻かれていた。
 60mほど下ると分岐あり。テープも標識もないのでGPSで現在地でを確認する。
 降口に来たら、黄色いテープの上に「スメール」→の書かれた標識を見つけた。
 
 <東尾根下山>
 軌跡図や情報もなしで探索登山。
 古いテープはあったがあてにならない。下りは、迷いやすい。
 
P940は、唐谷峰という標識あり。地形図を見ると直下は、林道終点である。
 
降下地点が分からず二度ほど登り返し探索をした。
  降下地点①は、林道へ降りるのにトラロープが張られていたが短いので無理はせず。
  降下地点②は、最後1.5メートル-ほどの石積みありだが安全に降りられた。
  下降時間だけで、5時間弱費やした。(1時間は完全にロスした)体力を使い果たし何とか林道にでる   ことがでた。
  <結論>
  この東尾根は、展望はなしアッブダウンが厳しいヤブで手こずった。登りも下りも体力がいる。
  雰囲気も今一良くない。結局、何も得るものがなくガッカリでした。
  カ゜レ場に来て、岩タバコが咲いていたのがせめてもの慰めだった。
 ●距離12キロ弱。GPS累積高度差は、+2272m -2270m。降下点探索などでかなり登りかえしたので  落差が大きい。

【軌跡図】

【鳥瞰図】

【標高・グラフ】

【林道終点から唐谷へ。谷道は、蛭に悩まされる】
谷に来ると大量の蛭が生まれていた。

崩壊地あり

【飯森コース合流点】
ここに来て蛭のチェックから解放される。

【迷岳は雨】
迷岳に来たら急に雨が降ってきた。慌ててカッパを着る

【魅力的な山稜

複雑な地形

この辺は、山が二重にも三重にもなり歩いて楽しい。

【見晴岩】

雨で展望なし。この岩の上から展望を見たかった。

【桃の木平】
幻想的な風景です。晴れていれば良い景観が楽しめただろうに

【口迷岳】
口迷岳の山頂部は、山頂らしい雰囲気なし

【P1194付近の尾根から宮川ダム湖】

天気がやや回復し宮川村のダム湖がみえた。

【宮川村との分岐から東尾根を下る】
最初は、標識もあり快適と思われたのだが、ヤブに変わる。アップダウンが激しい下りも登りも関係なし体力がいる。

 下りは、迷いやすいので上りが良いと思う

【東尾根は、展望なし。アップダウンが激しいヤブで手こずる。】

【P940には唐谷峰との表示あり。直下は、林道終点。行けそうな感じがするが着地点が問題だ。】

【ガレた岩場】
 テープは付いているが危険な岩場を通る。

 【ガレた岩場に咲いていたイワタバコ】

林道に出る#e9d894
1.5メートルほどの石積みを降り林道へ下山。