【山記録】 
日時・天候 2008年9月28日(日)曇り
山名 雲ケ瀬山(1075m)伊勢辻山(1290m)
山域 北台高
コースタイム
高見大峠(8:00)-雲ケ瀬山(8:50~9:00)渡鳥観測地(9:10~25)ハッピタワ9:50~10:00)ハンシ山(10:25~1030)-地蔵谷頭(10:45)-伊勢辻山・昼食(11:15ー11:50)ー赤ゾレ池散策ー伊勢辻山(12:45)ーハンシ山(13:20-13:30)雲ケ瀬山(14:30-14:40)高見大峠(1520)
総タイム7時間20分・歩行タイム 6時間10分 
距離/累積高度差 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 4人(男1・女3)

【軌跡ログ・山旅40000図】

【山記録】
 自宅6時出発。高見大峠へ7時45分到着。
 南側の空地に大阪ナンバと奈良ナンバ2台の車が駐車していた。
 誰もいないものと思っていたら、新型のエクスード車(スズキ)から中年男性が現れびっくりである。
 大型リュックを背負い我々に軽い挨拶をして出発して行った。
 あの大荷物だとテント泊まりで山歩きをしているものとテッキリ思っていたら、この後すぐ意外なところで彼と出会うこととなる。

 8時、高見大峠を出発。
 奥の入口に赤テープがぶら下がる。樹林に覆われ薄暗い直ぐ左の坂を上がる。しっかり踏まれた道は下に谷が見える。二次林の美しい尾根に出て間もなく四ツの石に囲われた公共測量と書かれた三角点が現る。国土地理院の地図を見ると、P1021付近である。地図上では、それらしき標識はない。
 50分で雲ケ瀬山に到着する。
 少し広くなったこんもりとした山頂にカラマツの幹に名札が付いている。特色のないのない凡山であるが、新緑と紅葉は見ごたえがありそう。長い下り坂は、帰路堪える。下り切ったところに来ると、左に明るい平地が見えた。人影も見えたので寄ってみることにした。

 そこは、谷が切れ遠くまで見わたせる展望の良い平地である。「渡りのルー」トと書かれた看板が3つ立っていたので、ここが渡鳥の観測地と直ぐに分かった。
 さきほど高見峠であった中年男性もいた。傍には、大型の望遠鏡や超望遠カメラが置かれていた。用具は、プロ使用のような高級品なので、マニュアだと思った。
 立札にハチクマという名前がある。
 獰猛なスズメバチを餌にしていることからこの名前が付いたとのこと。
 高見山は、渡鳥の飛来地とは知っていたがーー
 今までに「高見峠から伊勢辻山へ」は数回歩いているのだが、このポイントに気が付かなかった。


 数日前、NHKテレビでハチクマの生態が一時間ほど放映された。
 スズメバチが、土の中に巣をしているのをどうして発見できるのだろうか。監察員が何日もかけて調査した結果、スズメバチの動きを木の枝から観察し追っかけていることが分かった。口ばしで土を堀り下げ巣を取り出し、口に加え子供たちに運んでいるハチクマ。ーーまだ謎の多いハチクマ。
 説明板を読むーー何とも新鮮な言葉だった。
 
 中年男性とは、帰りの駐車場でもご一緒した。
彼は、大阪から来て昨晩は車の中で寝たとのこと。
秋は、渡鳥の季節で今までに何度かここへは来ているとのこと。
通常は、午前中に飛来する。本日は、午後からかなりの数で見事な鍵形で飛んできた。多分サシバではなかろうかとのこと。
 
 家へ帰ってから、「タカ渡り探鳥会」というグループのホームページ記録を見る。
 高見山から15分ほど登った休憩所から観察。
 サシバの行動は、東の谷筋から上昇気流に乗って帆翔し、雲の届く位の高度まで登って西の方へ滑翔するのだ。丁度、雲ケ瀬山の真上辺りでタカ柱を作る群れが多い。2時間ほどで300羽ほどみたその壮観な景観は一度見たら忘れられない。夢を見るほど凄いとのこと。但し、ここからは遠すぎるとある。

【高見峠に駐車する】

左、本居宣長の歌碑。 「白雪に峯はかくれて高見山見えぬもみちの色そゆかしき」と説明板がある高見大峠。右、歌碑の奥に登山口がある。

【雲ケ瀬山】


【渡り鳥観測地は絶景でした】
 大阪から来た男性、早朝から日暮れまで観測していた。
 少し、話を聞かせて貰った。
 サシバは、雲ケ瀬山の真上辺りでタカ柱を作る群れが多い。
 2時間ほどで300羽ほどみた。
 その壮観な景観は一度見たら忘れられない。夢を見るほど凄いとのこと。

【南タワ】

 振り返れば雲ケ瀬山と高見山が見えた。

【ハッピタワ】

 雲ケ瀬山の谷底からテッペンまで迫力ある写真が撮れた。
 背景は、三
峰山。

【ハッピタワからハンシ山への道は、展望が開ける】
木梶谷。
雲ケ瀬山と背景高見山。ここから見ると二つの山はバランスが良く美しい。

【ハンシ山は薄暗い樹林の中】
 ハンシ山は、植林の中で広くゆったりとしているが薄暗い。
 不気味な感じがする。長いは無用

【地蔵谷の頭】

 尾根道に壊れた標識が木の下に置かれていた。これがないとどこが現在地はがわからない。風が吹いたら飛んできそうなので石を乗せておいた。

地蔵谷
地蔵谷。
地蔵の頭から下ったところ。美しい二次林である。これから下ると木梶林道に出る。薄い踏み跡あり

伊勢辻山

薊ケ岳が正面に見えた。
ここで昼食をしていたら、8人と出会う。

薊岳連邦と大峰の山】(アカゾレ山下から撮る)

【登山道に咲いていた花】