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【山行日誌】 | ![]() |
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日時/天候 | 2010年3月14日(日)/晴 | |
山名 | 高見山(1248.3m)・和歌山街道 | |
地域 | 三重・奈良県境 | |
コースタイム | 舟戸登山口(9:30)~工事用道路(10:15)~旧国道に出る(11:00)大峠(11:25-11:35)~高見山山頂(12:25-13:15)~大峠(13:45)~和歌山街道口(13:50)~大仁木茶屋跡(14:20-14:30)~舟戸登山口(14:50) ○総タイムイ5時間20分 |
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人数 | 単独 |
【オレゴン300軌跡図】 |
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【足跡】 |
「三重県の山」本に「和歌山街道から高見山」へのガイドが載っている。 今回、和歌山街道を尋ねることにした。。 登山口は、高見山麓の舟戸である。 舟戸は、三重県の最深部で秘境ともいえる静かな環境で昔の生活の匂いがするところだ。 アクセスは、マイカーで国道166号落方トンネル手前から入る。舟戸まで3km。 狭い山道を川沿いに車で10分ほど走ると民家が点在する。数軒が固まった中心地へ来ると公民館があった。車を停めるスペースは、ここしかないように感じた。 近くにいた老人に道をきく。 この先(100mほど)民家の後ろに橋があり、橋の袂に高見山への案内板があるとのこと。この心細い道は、差杉峠まで続いているとのこと。ええ本当に大丈夫かなぁ! 橋の名は「舟戸街道橋」。 案内板は、「和歌山街道散策コース」。(下欄に掲載する) 橋袂へ来たら犬が二匹キャンキャンと吠えまくる。白い犬は放してある。 さて、車の駐車が問題。 河川敷に数台おける駐車スペースはあるが、入口に通せんぼの紐がある。民地とは思えないが、紐を外して車を留める勇気もない。 道端にも二台位なら駐車可能である。 しかし、何となく安心して留められない雰囲気である。犬の鳴き声を聞いて中年の男の人が出てきたので、道端に車を留めてよいかと聞くと、今日は作業しないので良いとの返事である。 この一帯は、広い場所がないので林野作業が優先のような気がした。 <コース設定> ○往路、舟戸登山口~和歌山街道南尾根~高見山へ登る予定していたが、 和歌山街道南尾根への取り次ぎ場所が分からず撤退。 イドノ谷の左尾根を登ると堰堤がありその先に林道があり高見大峠へ出る。 ○復路、高見山大峠から和歌山街道を歩いて舟戸へ戻る。 和歌山街道は、踏み跡はしっかり付いており歩きやすい。 要所に近畿自然歩道の指導標がある 。 但し、数か所で林道が横断しているので方向に注意。植林の中で展望はない。 |
【舟戸登山口と案内標識】 |
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【上の案内板】 |
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和歌山街道は、伊勢と大和を結ぶ要路。江戸時代、紀州の殿さんが参勤交代で利用したことにより紀州(和歌山)街道として多くの旅人が往来した。本居宣長もその旅人の一人であった。 宣長が高見山を詠んだ和歌「高見山谷より登る白雲の八重ふみわけてけふぞ越行」 |
【往路→和歌山街道南尾根への取り次ぎ場所が分からず撤退】 |
9時45分登山口出発。 街道橋を渡り右折れ、正面に五輪塔が見える。 和歌山街道を右に見て直進しイドノ谷へ降りると、右と左に谷があり現在地を地図とGPSで確認する。 正面の尾根がどうやら予定尾根(上の地図ピンクの点線で示す)らしい。 最初、何となく行けそうだったので予定尾根を直登する。 途中から転げ落ちそうな絶壁であえなく撤退。 元の場所に戻り、イドノ谷を遡上する。 右は、厳しそうな尾根なので足は自然と左尾根に向く。 |
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![]() ![]() 中腹辺りで踏み跡らしい道が現れたので、その道を辿ると堰堤があった。 |
【突然林道に出た。樹林を抜けると明るい谷が広がる】 |
![]() 高見山のテッペンが見えた。 アングルが素晴らしい。 |
【大伐採された谷。】 |
![]() ![]() 伐採のため使われたと思われる林道は荒れ果ていた。谷筋には、幾つか堰止めがあったので工事にも使われたのだろう。 林道上部に来ると、土砂が流出し道は崩壊していた。今は、廃道同然である。 周囲の山肌は伐採で裸になっていた。 何か目的があってのことだろうがこれほど伐採をすると災害が心配である。 |
【高見山中腹部から見た大伐採地】 |
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【高見山大峠・見晴地】 |
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![]() 左、休憩地。後方には台高の国見山・水無山・明神山が見える |
【高見山】 |
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![]() 上、高見山山頂。 左、三峰山方面。 下、室王の山並み。 |
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【復路→和歌山口の案内標識】 |
![]() ![]() 右、高見大峠から三重県側に200メートルほど下った旧国道沿いに立つ、和歌山口の案内標識。 左、ブナの大木。(上の場所から800メートルほどいった所にある) |
【大二木(おにぎ)茶屋跡】 |
![]() 「伊勢の高見は、高いようで低い、低い大二木の餅や高い」と歌われはやされた。現在も「かまや跡」や「かわや跡」が当時の形をとどめている。 |
【能北庵(のうげあん)寺院跡】 |
![]() 蘇我入鹿の妻(法名・心月院殿貞光雲盛大法尼)と姫君(法名・隋容院忠玉恵臣大法尼)が入鹿の首塚を祀るため住んでいたとも伝えられている。屋敷跡と思える平地と石垣を見ることができる。 |
【五輪塔】 |
![]() 大化改新(645) で大極殿において中臣鎌足(藤原鎌足)に暗殺された蘇我入鹿を祀ったものといわれている。 上部から、空、風、火、地を表す。梵字が各四面に見られる。地輪には銘文があるが判読困難である |
【腰折れ地蔵】 |
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【舟戸の里】 |
![]() 背景に高見山が見える。 |