日時・天候 2015年4月21日(火)・曇り/晴
山名 馬の鞍峰(1177.8m)/山の神(1099.1m)
山域 台高
コースタイム
三の公林道終点(7:28)~明神滝(8:06-8:23)~カクシ平(9:09)~尊厳親王御墓(9:09)~分岐戻る(9:28)~支尾根に出る(9:54)~P1073(10:12)~馬の鞍峰(10:41-10:52)~P1164(11:27)~昼食(11:49-12:26)~植林ピーク手前 (13:04)~地池越(13:38-13:42)~国見尾根出会(14:02)~カコウキ越(14:29)~山の神頭(14:39-14:52)~池(15:32)~ルート間違う30分ほど探索~P904(16:24)~P773(17:02)~下山ルート不明20分ほどロス~休憩小屋(18:01)~三の公林道終点(18:05)

実タイム8時間17分度 総タイム10時間37分。ロスタイム140分(休憩・滝など撮影タイム90分+道探しタイム50分)。 
距離/累積高度差 沿面距離 16.7キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 2人

【軌跡図】

【足跡】
<計画>
 当初は、単独で行く予定をしていたが長距離(伊勢から三の公林道終点まで3時間以上)運転しなければならないので老人にはきつい。
 市内在住の中年男性に声をかけたところ運転をOKして貰ったので2人で行くことになった。
 馬の鞍峰と山の神頭へは、団体(今から10年ほど前)で別個に登った記憶はある。
 今回は、台高縦走路も加わるので初ルートといってもよい。山友も初めてなのでネット情報を調べて貰った。
 山渓発行の分県別ガイド本に載っている地図など参考に計画をたてた。

<情報不足>
 山の神から降りてきたら下山口に「山林内立ち入り禁止」の看板とバリケードがある。
 山頂にも同じような立札があったので
「三の公谷から山の神」の山域には入れないことが分かった。
 ホームヘージには、載せない方が良いかとも思ったが知らない人のためにもあえてアップすることにしました。
 ご理解のほどお願いします。

<山の神頭下るルートは難解だった> 
 他のルートは、踏み跡もテープもあり問題なし。
 山の神ルートは、登山禁止となっていることもあり歩いていないのか踏み跡薄くテープも殆ど見かけなかった。
 今回、山渓ガイド本に載っているコース図を見て計画をしたが、本に書かれている池の位置が不明瞭でコースを外れた原因でした。山渓ガイド本を100%信用していたので少し情報不足であった。
 当方の勘違いかもしれぬが正確な情報が命を守る。
 山渓本に書かれている登山の難易度は高くない一般向きである。
 現況は、地図を見て踏み跡を確認しながら下りたが全体的に難しいでコースであった。
 一般向きルートでないことは明らかである。
 下記の欄に「検証1と検証2」を記した。
 
 台高の山全般に云えることだが、
 鈴鹿辺りに比べると人里から離れ懐が深く山がデカイい。アップダウンが厳しく一歩間違うと体力に大きな負担を強いられる。
 探索時間は、あっという間に過ぎてしまう。心はあせるが足は動かない遭難(時間切れで野宿)に繋がる危険あり。出発時間は、早ければ早いほど余裕ができるのでやはり前泊が望ましいと思うのである。
 
 帰宅後、ネットを見る。
 2014.4.16山の神頭から下降したー和歌山山山友会の記事。
 山の神の頭からはどうも立ち入り禁止のようだ。P904まではテープはあるがその後は全く目印はなく踏み跡も
一部不明瞭です。途中、GPSの表示に惑わされP904でルートを見失い2時間ほどロスしたとありました。

【森守やかたのバイオトイレ】

林道終点手前にある森守やかた。
バイオトイレです。普通は有料なんだが、ここは無料とは有難いデス。

【林道終点が登山口】
三の公林道終点。ここに駐車。階段を登って上がっていく。奥は、川へ降りて、休憩小屋・山の神へと行く道。

【谷筋の道

谷筋の道は、しっかり付いている。

【明神滝】


明神滝。落差約50メートルの直瀑で岸壁より勢いよく流れ落ちていた。

【かくし平】
 左、後南朝哀史の舞台であるカクシ平。 
 この谷は、ヒルの棲家のようだ
 友の体に早くもヒルがくっ付いているのを発見。

【三之公行宮址・尊義親王お墓】
文政五年(1448)、尊義王(小倉宮皇子)は、神璽を奉 つって自天王と忠義王を連れ、 都から三之公へ 。
 .後南朝の親王が北朝の追求の手から逃げ隠れてそこで没した三之公行宮跡とその 墓所がある 。...

【急斜面をジグザグに上がる】
 谷筋には、新芽のバイケイソウがグリーングリーンして気持ちが良い。
 ジグザグにつけられた急勾配の斜面の先に尾根が見える。

【馬の鞍支尾根に出る】
 尾根に出るとガスに包まれ見通しが悪い。
 天気予報は、お昼前から晴れとの予想だが
 上右の標識には、ニセピークありと書かれている。最初P1073のことかと思ったが、後から考えると、P1073少し上にある広いところと考える。

【山頂近くに来ると谷間にミツバツツジ】
 谷間にミツバツツジが咲いていた。写真はガスで今一残念。10分ほど撮影タイム。

【馬の鞍峰】
馬の鞍峰。
ピークは、狭い。三角点と馬の鞍峰の標識が居座っている。
 我々は、少し離れたところで休憩する。 展望なし。
 水を飲むのと写真を撮るのにリュックを下す。
 ミツバツツジは、まだ五分咲き。アケボノツツジは咲いていない。

【撮影ポイント①ー鹿の顔した倒木】
 撮影ポイント1地点。 倒木の根元を見ると鹿の頭をしている。
 目までありよく似てる。反対側から見てもあまり変わりない。立派で脱帽。
 後部にサルの腰掛がある。これもお見事なもの。
 

【P1164】

左、三角点が見えてます。

【昼食地】


【撮影ポイント②】

下草の美しい大地。
左、国見山辺りか。
下、
大峰の山並み。雲に隠れた山は、大普賢岳のように思う。


【撮影ポイント③】
 この辺はピンクに染まる。アケボノツツジではなくミツバツツジのように思う

【地池越】
池地越。
キヤンプの適地のようだ。降りていくと水の標識あり。

【扇形をした木の少ない大斜面】
 樹木の少ない大斜面に圧倒される。きつい斜面だがとても楽しめる。ガスが出たら迷いそうなところです。
 

【尾根に出ると国見山への尾根との接点。ここは、幽玄の園だ。】
 尾根にでると原生林の大木に足が止まる。
 この辺りは強風にさらされるだろうにブナ・リョウブヒメシャラの巨木かが見られる。
 足元には、風雪に耐え壊れかけた「天理大ワンゲル」の標識あり。
 

【撮影ポイント④】


【父ケ越
父ケ越。
昭文社の地図にはカコウキ越の名が書かれている。
 今日歩いたルートには次から次へと変わるので台高の良さが楽しめた。
 なかでもこの父ケ越付近は台高絶品の景観にしびれた。

【撮影ポイント⑤】

 ピークに立つと山が見える。
 仙千代ケ峰ではないと思うが?

【山の神】
 山頂は、こんもりし平地で雰囲気は良いが展望はなし。
裸木の間から登ってきた縦走路が見える。

【立入禁止の看板あり】
 15時45分着。
 危険防止等で立ち入り禁止の看板があるので戸惑う。
 戻ることもできないので進むことにした。
 ここまで順調に来たがこの先道が分からなくなる。

【池で間違う】
 池の左に踏み跡あり。

 

【検証1】

P904m峰へは、池の左淵を通り尾根をダイレクトに登るのが正解だった。(左に薄い踏み跡あり)
P904m峰へは、踏み跡が薄くテープもなかったので北斜面から腹を巻いて登るものと思い池を通りすぎた。
 この池の位置が山渓本に書かれていないので錯覚をした。

【検証2】
 下は、山と渓谷社発行の新分県登山ガイド「奈良県の山」の34番「山の神」に掲載されている登山図である。
 今回、これを参考に計画をした。
 <ガイド本関連記事>
 「山の神の頭からの下山路は、さきほど登ってきた西道をとる。分岐で茸股谷への道を右に見送り、左に謙虚な尾根を分けると二重山稜に出る。左の尾根を選び、右にヌタ場と池を見て狭く急な尾根を904m峰へ」 と書かれている。
 ○理解できなかった点。
 下図を見ると山の神から下った1020m付近に「池がある」と記載あり、今回は見つけらなかった。
 検証1の池は、
 茸股谷分岐辺りから少し下がった地点と思われるが、本文にも「右にヌタ場と池を見て」とあるので茸股谷分岐辺りと思うが書かれていない。
 この池の位置に惑わされた。

右、山渓発行の「奈良県の山」本。
左、山の神本に掲載されている登山地図。

【登山口に立ち入り禁止の看板あり】
 登山口に来たら、三の公谷から「山の神」一帯は立ち入り禁止で登山はできないことになっていた。  ホームヘージには、載せない方が良いかとも思ったのですが、知らない人のためにあえてアップすることにしたので、ご理解のほど願います。 

【休憩小屋】

この小屋までは行けるが、入山禁止で利用者はいない荒れていた。