【山記録】 
  中井高(P1233峰)
日時・天候 2015年05月20日(水)
山名 中井高(1233.0m)・鯎谷高(1291.30m)
山域 台高
コースタイム
宮川発電所B駐車地(7:15)~宮川発電所A駐車地(7:42)~送水管出会(8:37)~送水管別れ(9:33)~突然腹痛が起こり動けず(9:35-10:18)~小広場(10:40-48)~P1143ほうのき平(11:24-33)~中井高(12:25-13:25)~P1143ほうのき平(14:25-14:30)~宮川発電所A駐車地(16:36)  総タイム9時間4分
距離/累積高度差 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 単独

【軌跡図】

足跡
<初めに>
 中井高~鯎谷高は、一度は登りたいと思っていたコースである。
 昨年、某山会(2014.929)の計画に参加するチャンスはあったが都合が悪くて行けなかった。
 ネットを見ると多くの情報がある。その中から「軌跡図とタイム」の書かれたものを探すが以外と少ない。
 結局、「昭和ひとけた低山一人旅」さんのホームページ(2012.6.1登頂)が分かりよかったので参考にさせてもらった。
 タイムは、shunonとは比較にならないほど足が早いので+1割増で計算することにした。
 「低山一人旅」氏(以降、T氏と呼ぶ)の記録は、
 沿面距離15.8km。累積標高1603m。総タイムは、9時間22分。(登山口7時出発下山は16時22分)。
 1割増のタイムは、約10時間30分。初めてのコースなのでギリギリのタイムだ。
 一歩間違うと厳しいなぁ。そこで、中井高に11時半頃に着いたら周回することにした。

<駐車地>
 駐車地は、第三発電所手前とある。地図で示すA駐車地である。
 ここは、大台ケ原登山口への駐車場でバスの回転地となっているので留められる台数は少ない。
 その手前にもB駐車地がある。ここは広くて10台くらい駐車可能。結局、ここへ留めたことが失敗だった。
 B駐車地周辺で登山口を探すが分からずA駐車地にやって来る。

<登山口>
 T氏の記録には、
 「第一乗船場手前のスロープから入る。尾根端をジグザグ登る。予想外のはっきりした道で律儀に赤テープも付いている。」と記されている。
 現状は、違っていた。スロープから入るところに大きな「立ち入り禁止」の看板がある。初めて来た者には看板を無視して入ることはできない。
 予想外のはっきりした道とあるので他に登山口があるものと考え周辺を20分ほど探したが見つからない。  GPSを見ると尾根の出っ張り(立ち入り禁止のところ)から入ったことに間違いなさそう。
 そこで、このスロープを少し上がるとことにした。
 直ぐ上にモノレールがあった。上を見ると登山道らしき道が続いていたのでモノレール沿いに登っていくとやがて導水管に出会う。
 帰宅後、工事概要を撮った写真があった。
 これによると、この登山道は平成27年3月道路占用許可されていることが分かった。
 T氏の文面には、山道がジグザグに付いていて登りやすかったとーー記されている。
 このことから2012年当時は、このモノレールがなかったとしか考えられない。その後、導水管出会いのところまでモノレールが新設されたものと思われる。
 現状は、尾根に沿うて真っ直ぐモノレールが走っている。
 ジグザグの道は、分断され登山道はなくなっていた。
 このモノレール道は、一気に上がっているので息を抜けない急登で厳しい。また、レールを掴むと油がついて汚れるので軍手が必携である。

 さて、工事終了日が平成27年11月30日とある。
 工事をしている箇所を場所を見かけなかったが、導水路の上部においてモノレールを造るための材料が置かれていた、恐らく延長工事が行われているものと思われる。
 工期が終わるまでは、この付近は立ち入らない方がよろしいかと思った。

<水圧鉄管>
 水圧鉄管は、内径3.6m。延長6365m。毎秒3.0立方メートル。
 昭和37年3月に開始なので50年以上前に造らた。険しい山岳地形なのでさぞ難工事であったことだろう。
 現地に来るとその厳しさが諸に伝わってくる。この導水管と並行して付けられた巡視路の階段を上がっていくがかなり長い。注意点は、ここは人様の庭先なので自己責任で通してもらうということになる。

 一番奥の導水路に来て、急に腹が痛くなって動けなくなった。
 朝食は、コンビニで買ったバターパンと牛乳・バナナを食べた。油濃いバターパンと牛乳の相性が悪かったようだ。出るものは全部出して何時も持っている万金丹を飲んだが治まらない。ここまで来るのにかなりバタバタしたので体力を使ってしまったこともバテの原因かもしれぬ。20分くらい休んでいたらいつの間にか寝てしまった。目が覚めたら腹痛は治っていたが、予定より大幅に遅れてしまい周回が難しくなった。

 導水路の横を見ると、小さな水路に冷たいきれいな水が凄い勢いよく流れている。手を入れると顔の辺りまで水しぶきがあがる。水路は20mほどあり。その先は谷へ流れている。
 日本一の清流は冷たくて上手い。
 今日は、気温が高いので多めに(2.5リットル)水を持ってきたがここで水分補給ができるとは思いもよらぬこと。分かっていればここまで来る水量は0.5リットルあれば十分である。
 この水は、最上部にある丸いタンクの調整弁から出ているものと思われる。恐らく調整で溢れた水だろう。毎日流れているとも考えにくい。

<小広場~中井高>
 小広場から先は、電力会社関連の施設から離れ台高の奥深い大自然と向き合う。
 ほうの木平は、二つのコブがある。広い大地に大きな木が眠っている。
 休憩するのに良い場所である。北に三角錐の鯎谷高が見える。
 奥のコブは、展望なし。
 降りていくと広い緩やかな斜面。谷方面(不動谷)にテープあり。中井高は尾根筋方向へ進むがここからはテープはなし。広いのでどこが中心か分かりにくいので地図を確かめて歩く。これを過ぎると分岐があり中井高は近い。
 最後に不愉快になったこと。
 小広場から中井高は、コバエがつきまとう。手で追っ払ってもダメ。虫対策をしていかないといけない。

【登山口と思われる場所に立入禁止の看板あり】
 登山口の標識も何もないここしか道はないようだ。
 今は、モノレール優先となっている。
 現在は工事中で、工事の終わりは、平成27年11月30日と書かれていた。

【モノレール

このモノレール道。急勾配で直に上がっている。レール優先で歩くには不適。

水圧鉄管との出会い
 水圧鉄管は、内径3.6m。延長6365m。毎秒3.0立方メートル。
 昭和37年3月に開始なので50年以上前に造らた。
 毎秒3.0立方メートルの水圧は凄い。誰も耐えられない吹っ飛ぶ

水圧鉄管と巡視路


水圧鉄管と巡視路



左、この先は隧道になる。鉄ハシゴを上がると水を貯めるタンクに出ると展望が良い。

【一番上部にある水圧鉄管とタンク】
 導水路の横を見ると、小さな水路に冷たいきれいな水が凄い勢いよく流れている。手を入れると顔の辺りまで水しぶきがあがる。 水路は20mほどあり。その先は谷へ流れている 日本一の清流は冷たくて上手い。

【この管は何にーー小広場で巡視路は消える】


導水施設のケーブルかなぁ。取水地は、上流の不動谷とあるがどのように結ばれているのだろうか。

【小広場】
 巡視路は、この広場で終わり。
 この先は、山道でやっとマイペースで歩けた。

【P1143ほうの木平

 倒木と樹林は台高らしい。
左上の山は、鯎谷高。

【広い稜線を行く】
 ほうの木平は、コブが二つある。
 上の写真は、奥のコブから降りてきたところ。
 ここは広い緩い下り斜面でテープは谷(不動谷)方向へと付いていた
 中井高は。尾根よりの道を進むがテープはなし。

【分岐】

左、鯎谷高。
右、ほうの木平へ。
この辺りはブナやヒメシヤラの巨木が多い。
下、
樹林の隙間から鯎谷高縦走の山。奥は国見山か。

【中井高】
 導水路でアクシデントがあったので12時25分に到着した。
予定時間より1時間遅れた
下山時間を考えると鯎谷高へは断念した。
 中井高の山頂は、平凡だか人を寄せ付けぬ奥山の雰囲気を持っている。
 昼食をとるが小ハエの襲来でゆっくりできなかった。