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【山記録】 | ||
日時・天候 | 2005年06月26日/晴 | ![]() 稲村ケ岳三角点 |
山名 | 稲村ケ岳(1725.9m) | |
山域 | 大峰 | |
コース・タイム | 母公堂(09:00)-法力峠(09:55〜10:05)稲村小屋(11:00〜15)稲村ケ岳(11:55〜12:50))大日ケ岳(13:05〜13:25)稲村小屋(13:45〜55);蓮華辻(14:30〜40)l林道出会(15:45)清浄大橋(16:10)母公堂(16:40) ○総タイム 7時間40分(休憩90分程度含む) |
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距離/ 難易度 | ●沿面距離 km | |
人数 | いせ山の会10人 |
【足跡】 |
<伊勢市から登山口までのタイム> 伊勢市(5時発)〜高見トンネル(R167)→1時間45分。 高見トンネル〜母公堂→2時間 桜峠(R167)〜三茶屋(県道219・県道135)〜吉野町河原屋(国道370号)〜下市町(国道309号)〜天川村(県道21)〜母公堂へ8時40分着。 総タイム3時間40分だったが途中、コンビニと道の駅黒滝などに立ち寄り20分程休憩した。 下市から天川村までは一部狭い所があるがトンネルが新しく開通して快適に走れた。 <登山口と駐車場> 母公堂前にある駐車場は、満車(7台位とまる)である。少し先の道端、(少し広くなっている所)へ数台車が駐車していたので、その場所の先頭へ駐車したら寺の住職が来て、寺の名前を書いた紙を差出しこれをフロントガラスの内側にでも置いてください。ハイ500円いただきますと言われた。公道なので駐車料金ではない。何でかと住職に聞いたが、ここは駐車禁止なのでとーー良く分からない返事に戸惑う。自分なりに解釈すると「寺への参拝で一時停車させる迷惑料。入山の安全祈願料。」どうやら後者の方に本音があるらしい。安全祈願は入山する者の常識であって欲しいとは思うが、信仰心は別のもの。寺の台所事情も悪いのだろう以前は寺の駐車場も無料だったのだがーーー。 <大峰1300年の歴史> 登山口に大きな看板が目立つ。「登山者にお願い」とある。 平成16年5月吉日に建てたものと記されていた。宗教的理由から山上ケ岳は、女人禁制を貫く宣言をするというものである。「山上ケ岳は、女人結界を持つ聖地として1300年の歴史を持つ山で、信徒や地元の人々とともに信仰を守り伝えてきた女性たちによって伝承されたもので、戒律上の結界と捉え結界を維持しているのでご協力を賜ります」という内容である。 大峯が修験の山として崇められてきたことが、多様な自然を守ってきたことは間違いないだろう。女人禁制の歴史的背景があるにせよ、それがなければ成り立たないほど貧弱な信仰の山でもない。大峯が世界遺産として認知されたのを機に「自然と文化を広く」開放することにより信仰心が幅広く寄与するものと信ずる。 <稲村岳登山口> 登山口には、中年男女とカメラをぶら下げた高年男性が先に行く。 植林の中に付けられた道は、整備されていて歩きやすい。所々に白や水色のコアジサイが素朴な花を付けている。鼻を近づけると甘い香りがする。T時間弱で法力峠に着く。観音峰山との分岐である。観音平から見る稲村岳の大展望も魅力があるので、洞川から登ろうかとも思ったが、車や時間的な都合で今回はカットした。 法力峠から先は、自然林が多くなり山腹の道である。危険なところは鉄の橋や階段が整備されている。木立の隙間から大日山や稲村ケ岳が顔を出す。 山上辻に来ると稲村小屋が建っている。 周りは平地でブナの木に覆われていて気持ちが良い。これから先は食事やキャンプは禁止となるので、ベンチには、10人程の人が弁当を食べている。地元から来たという人にオオヤマレンゲの話を聴く。八経ケ岳付近のオオヤマレンゲ自生地は国の天然記念物に指定されているので、フェンスを巡らし保護しているので沢山見られるが、稲村ケ岳付近は、何の対策もしていないので鹿に食い荒らされ、花の生息地はシカも人間も近づけないガケップチに追いやられた。もし、○○付近を通ったときに注意してください。運が良ければ咲いているかもしれません。 <大日ケ岳と稲村ケ岳> 大日ケ岳への登りは、ハシゴや鎖が備え付けられ安全に登れるようになった。私個人としては、自然の魅力がなくなるので手を入れて欲しくない。昔、鎖だけでひやひやしながら登ったことが懐かしい。稲村ケ岳は、霞で遠くは今一だったがそれでも近畿の屋根が一望できた。 <復路> 帰路は、山上辻に戻りレンゲ辻に向かう。 もみじの木が多い樹林帯は、今もみずみずしい。秋になれば紅葉で一変するだろう。秋の美しい光景にも出会いたいもりだ。足元を見ると花、茎、葉まで透き通った真っ白なギンリョウソウが湿った地面があちらこちらにひとかたまりになって落ち葉やコケの間に咲いていた。鞍部に女人境界門が見えて来た。ここからは、女人禁制につき手前でレンゲ坂谷を下り林道に出た。 |
【登山口の母公堂】 |
![]() ![]() 母公堂。車で来た場合は、母公堂の前の駐車場あり。 料金500円。 |
![]() ![]() 登山口。 左、母公堂の手前(洞川から来ると)にある登山口と女人禁制の説明板。植林の中に入っていく。登山路は整備され歩きすい。 |
【登山口の中に入る】 |
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【法力峠】 |
![]() ![]() 母公堂から一時間弱で法力峠着。ここは、観音峰との分岐でもある。谷から涼しい風が吹き上げ居心地が良かった。 |
【小屋までの登山路】 |
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【橋を渡る】 |
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![]() ![]() 個性ある大日山が見えた。 |
【山上辻近】 |
![]() 左、 蓮華辻(山上ケ岳方面)への道。 弁当を食べるのにとても良い場所。 |
【稲村小屋】 |
![]() ![]() 小屋の前に花の写真があった。オオヤマレンゲもあったので主人に聞いて咲いているかみたらまだ早いとの返事。 |
【山上辻案内板】 |
![]() ![]() 山上辻案内板。 稲村ケ岳・大日山とキレツドはなかなか鋭い手書きならではの迫力 がある。 |
![]() 稲村ケ岳へ向かう道はブナの大木 に囲まれていて明るい。 この道を行 きかう人が多かった。帰路には、旅行会社・アミユーズの団体さんも来ていた。 |
【大日山とキレット】 |
![]() ![]() ![]() 右、大日山途中から稲村ケ岳稜線 左、大日山キレッド 中、大日山 |
【大日山頂】 |
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【オオヤマ・レンゲ発見】 |
![]() ![]() かなり離れている所から300ミリレンズ引き寄せた。 |
【いざ稲村岳へ】 |
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【キャンプ禁止】 |
![]() ![]() 尾根へ上がると涼しい風が吹いてきた。ここは、山頂まで3分位の所です。 ここから食事・キャンプ禁止の看板がありました。 |
【鹿害】 |
![]() ![]() 鹿に食われて木が枯れています。 枯れた木が所々にありました。 |
【稲村ケ岳山頂からの展望】 |
![]() ,大日山。 中、 大天井岳 奥、 金剛葛城山の山並。 |
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![]() 近畿の最高峰。 |
【蓮華辻へと下る】 |
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【蓮華坂谷】 |
![]() ![]() 谷を急降下する。 途中から冷たい谷水が流れて喉を潤す涼しい風が時折吹きりる。 |
【登山口へ下山】 |
![]() ![]() 右、登山口 階段を下りると林道が現る。 右側の切れたところから山上ガ岳が顔を出す。 |
【清浄大橋は山上ケ岳との分岐】 |
![]() ![]() 分岐。 「女人結界ないまで70m。そこまで男女自由に入れます」厳粛な雰囲気が漂います。 |
【大橋茶屋から見た山上ケ岳】 |
![]() 上を見たらゴツゴツした山上ケ岳が見えました。駐車料普通車1000円です。 下、 山名板。 トイレの所に山名板がある。 |
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