【山記録】
日時・天候  2017年07月03日(月)/晴 
弁天の森
山名 八経ケ岳(1915.2m)・弥山(1895m)・明星ケ岳(1894m)・日裏山()
山域 大峯・日本百名山
コース・タイム 行者還トンネル東口(06:47)~登山口(07:12)~一の(08:20-25)~西口分岐(08:50)~弁天の森(09:10-20)~聖宝の宿跡(09:40~弥山(10:35-45)~八経ケ岳(11:25-45)~明星ケ岳(12:10)~弥山辻(12:15)~日裏山(12:40-45)~高崎横手(13:10)~狼平避難小屋(13:30-40)~大黒岩(14;23)~弥山(14:50-55)~聖宝の宿跡(15:32)~西口分岐(16:20)~トンネル西口(17:03)~トンネル東口(17:18)
総タイム10時間35分(休憩65分+ロスタイム40分含む)。
山と高原地図実タイム9時間55分
距離/ 高低差 沿面距離20.2km /累積高低差+1717m-1667m
団体名/人数  単独  三角点1600.5m

【軌跡・山旅40000図】

【カシミール標高・グラフ】

【足跡】
<前書き>
 伊勢から上北山村天ケ瀬(R309号)まで片道140km以上ある。
 日帰りで行ける山となると八経ケ岳辺りが限界である。
 今回は、車の中で仮眠をとる。
 コースは、「行者還東登山口~弥山~八経ケ岳~明星ケ岳~日裏山~狼平~弥山~行者還西登山口~行者還東登山口」を周回した。

<山行録.>
 GPSデータ記録は、(正確ではないが)距離20km余、累積高低差+1717m-1667mであった。
  山と高原地図(平成17年版)に書かれている総タイムを計算すると9時間55分となる。
 登山難度は、踏み跡・案内板もあり初級程度。だが、歩行タイムが10時間にも及ぶので中級クラスになる。
 間違ったところは、二か所、
  ①駐車地からトンネル東登山口へ向かうが通り過ぎバックした。(25分ロス)
  ②弥山辻から明星ケ岳への道。分岐を行き過ぎ行者道を歩いたので遠回りした。
 国道309号通行注意点
  今回は、国道309号始点の上北山村天ケ瀬から車で行者還トンネル東口へと向かった。
  5時半頃、天ケ瀬入口から少し行ったところにゲートがあり「通行止」の看板が見えた。
  ゲートは閉じていたのでダメかと思いながら車を降り看板をよく読んでみると、「夜間通行止」めとなっている。
  昼間(6時~18時)は、通行可能と書かれていた。そこで国道入口までバックし時間待ちをすることにした。
  大阪から来た人(単独男性)も時間待ちをしていたが、この人はこの情報をご存知だった。
  道路情報照会先→奈良県吉野土木事務所(℡0746-2-0098)と書かれている。

  6時前、軽自動車に乗った係員が来てゲートの鍵を開けてくれた。
  下山路は、門限の時間が気になって休憩なしで歩いた。
  行者還トンネル東口へ17時24分下山。急いで車に乗り坂を下る。
  R309号入口ゲート17時45分到着。門限18時、ギリギリ間に合った。
  なお、「通行止」の看板。
  下記の写真を見ると頭の2文字が白ペンキで消された跡がある。
  頭の2字を推測すると、「夜間」と思われる。何かの都合で消されたようだがどうもすっきりしない。

<山レポ>
  6時47分駐車地出発。
  弥山・八経ケ岳は、行者還トンネル西口から数回登ったことがある。
  今回は、行者還トンネル東口から初めて登る。
  東口から登ると合流点まで30分ほど余分にかかるので登る人は少ない。西口に比べると勾配が緩く歩きやすい。
  登山口を見落とし行き過ぎバックする25分ロス。
  登山口の標識には、大峯奥駆道・五十七行所「一の垰約70分」と書かれている。
  

  11時30分八経ケ岳オオヤマレンゲ群生地。
  花の咲き具合は、咲き終わったもの・蕾のもの・開花しているものと、まちまちである。
  全体的には蕾のものが多い感じがする。当分開花は、期待できる。

【国道309号通行止?】
 
 ここは、国道309号始点の上北山村天ケ瀬です。 近年、林道から国道に昇格した山岳ルートで天川まで25kmの標識あり。
 橋の袂から1キロほど先には、通行止めのバリケードあり(上左)
 

【行者還りトンネル東口に駐車】

 国道309号始点上北山村天ケ瀬入口から行者還トンネル東出口まて11kmほど車で20分ほどかかる。途中、数カ所で工事をしていたが比較的走りやすい山道(国道)だ。東トンネル出口付近に5台くらい留められる。帰路、西口からトンネル内を歩いて東口(駐車地)へ戻ったが、距離は1km余15分程度。トンネル内は、真っ暗でヘッドランプがないと危険。

【トンネル東登山口】
左、
トンネル東口から300m位い(約3分)先に登山口がある。
 上右の看板は、登山道から少し上にあり分かりにくい
 この看板を見過ごし通り過ぎた。尾根先端まで歩いて様子を見に行ったが、斜面が荒れていたので登山口まで引き返す。 ロスタイム25分。

【論所ノ尾との合流点】

登山口から10分ほど歩いて尾根筋に出る。「ナメゴ谷40分・大峯奥駆道40分」の標識あり。

【一の垰】
左、
一の垰。
ここは、大峰奥駆道との出会。
 三叉路に上の標識あり。
 大普賢岳まで4時間50分
弥山まで2時間15分と書かれている。
 

【大梅山方面との分岐】
左、
一の垰から10分ほど歩いた所に「大栂山」(点線)と「弥山・八経ケ岳」(実線)の標識あり。直下には、「一の垰」と書かれた古い看板が放置。この標識は、別の所から持って来て置いたものかそれともこの一帯を「一の垰」というのか。?山地図に名称なし。下、少し先に弥山が見えた。

【東西登山口から来た道との合流点】


行者還西登山口と東登山口との合流点。
東登山口から登る人は、誰も会わなかったがこの合流点に来ると(西道から登って来た)数人の登山者がいた。

【弁天の森】

縦走路で三角点のある山は、弁天の森のみ。

【聖宝の宿跡】
 弁天の森から聖宝の宿跡付近までは、緩やかな登りで快適に歩ける。
 前夜、弥山で宿泊した団体の登山客とすれ違う。

【急な階段が連続する】
 聖宝の宿跡から弥山まで標高差350mほどの急登。
 弥山の上部まで階段登りが続く。

【標高1720m付近に来て展望が開ける】

東に見えている山は、大梅山方面か

【弥山】
上、
弥山神社。
左、
弥山小屋前。
 小屋前へ来たら、大団体が休憩していた。八経ケ岳へ向かうのでリュックは置いていっても良いと、リーダの声が聞こえる。
 山頂にある神社を参拝してから皆さんの後を追う。
 参道では、小屋の管理人が草刈機で清掃をしていた。
 

【オオヤマレンゲ口】

鹿避けのために設置された扉を開け中に入る。

【オオヤマレンゲ】

 花の咲き具合は、咲き終わったもの・蕾のもの・開花しているものと、まちまちである。
 全体的には蕾のものが多い感じがする。当分開花は、期待できる。

【山頂手前の展望地】


東に見えている山は、大梅山方面か

【日本百名山名札がある八経ケ岳】
 山頂にいた30人位の大団体さんと入れ替わり11時25分八経ケ岳着。
 山頂は、快晴で遠くまで奥駆の山々が見渡せる大展望地である。
 七面山の後ろに釈迦ケ岳、その奥に天狗岳か地蔵岳辺りまで見える。
 次に登りたい山々が登場し登行欲にかられた。
 
 

【山頂は真夏のような暑さ】
上左、
山頂から弥山小屋。

上右、
山頂から明星ケ岳。

左、
山頂直下。 
10数人が山頂付近にいた。
 30度を超す暑さで木陰で昼食をとる人もいたが、日陰となるような適当な場所はなし。
 展望の良い岩に腰掛け食事をとる。

【弥山辻】
 弥山辻にある案内板。
 ここから高崎横手までは、レンゲ道と書かれている。
 弥山辻から明星ケ岳までは、15分程度登れるが、奥駆道を歩いて大回りしたので10分ほどタイムロス。
(下記図参照)

【明星ケ岳】

左、分岐。標識がないので注意。今回、奥駆道を歩いて回り込み山頂にきた。何処から来たのと女性に聞かれた

【細尾山】

左、シラビソ林にお覆われた細尾山付近。
右、昭文地図にあるテラス弁天付近。

【日裏山】
 レンゲ道。周辺の森は、シラビソとトウヒ群落。夏緑高林樹林など、亜高山帯の豊かな自然環境なので歩いて楽しい。ニュージランドの山を歩いているみたい。
 高崎横手まで踏み跡もしっかりついている。

【高崎横手】
 ここは、頂仙岳と弥山の分岐。
 案内板を見ると、
 「この道はかって天川村と下北山村とを結ぶ交通路であった。近年は草木に覆われていたが地元の願いにより古道が復活した」と記されていた。
 狼平へ行く途中、谷水が流れていた。全コース中、唯一の水場であった。1.0ℓ補給。

【狼平避難小屋】
 避難小屋の中に入ると、カビとガスが入り混じったような悪臭がする。
 土間にはアルミマットと大峯の山地図が無造作に置かれていた。
 外のベンチに座ると、ベツトボトルと栄養ドリンクのゴミが放置してあった。
 まだ新しいゴミなので、水場であった若い単独女性が放置していったものだろう。リュックに入れもち帰ることにした。

【地獄の階段登り】
狼平避難小屋からH1819ピーク手前の尾根上に出るまで長い階段が続く。
 歩幅と膝を持ち上げる角度が人によって違う。身長の低い人ほど負担が大きい。ごまかしが効かないので階段は疲れるよ。
 
 

【大黒岩】

7m位の大岩。

【弥山まで15分ほどの平地から弥山を撮影】