【山記録】
日時・天候  2017年08月02日(水)/曇り・雨
山名 釈迦ケ岳(1799.9m)・孔雀岳(1779m)
山域 大峯
コース・タイム 太尾登山口(07:42)~不動谷林道分岐(08:15-20)~古田の森(09:10)~釈迦ケ岳(10:20-10:25)~空鉢岳(10:35)~孔雀岳・昼食(11;55-12:15)~釈迦ケ岳(13:30-35)~古田の森(14:25)~不動谷林道分岐(15:08)~太尾登山口(15:45)
総タイム 8時間13分(休憩40分+ロス30分程度含む)。
山と高原地図実タイム5時間50分(往路180分・復路170分)
GPS ・Etre30xj 沿面距離13.6km /累積高低差+1331m-1279m
団体名・カメラ  単独・Laicar C 釈迦ケ岳三角点

【軌跡(山旅40000図87%縮小)と標高距離グラフ図】

【R166号佐倉峠からR168号西吉野への道】
 三重県側ルート。R166号佐倉峠から入り三茶家~平尾~立野~下市を経て五條市へ。そこからR168号に入るのが一般的。
 今回は、距離の短い道を走る。下市町千石橋で右折れ。丸尾~下村~樺の木峠で県道20号と合流し西吉野町城戸でR168号へ。
 千石橋から樺の木峠間は、間違いやすいので初めての人には、お勧めできない。

【足跡】
<天候>
 近畿や東海地方は、7月20日前後に梅雨明けとなったが8月に入ってもスッキリしない天候が続く。
 8月2日奈良県南部の天気予報(2日前)は、「晴れ曇り・降水確率30%」との予想で山行きを決行した。
 当日の天候、麓の奈良県十津川村は曇り。釈迦ケ岳太尾登山口も曇り。
 古田の森手前からガスが発生し、前が見えづらくペースダウン。
 孔雀岳で昼食後(復路)は、雨と濃いガスで前進ままならぬ。チンタラ歩きでなんとか登山口まで戻れた。
 安全登山なら、釈迦ケ岳で引き返すべきお天気でした。
 強行策の理由は、
 7月にGPSとカメラを買い替えたので、その(GPS)成果をを試みた。
 
<GPSテスト.結果>
 GPS→6年前に買ったOregon450TCが電源スイッチの防水ゴムが損傷したので最新版のETrx30XJ日本版
  (2017.07.23 64584円ネット購入)に買い替えた。

  Oregonは、ETrxの上位機種で画面がタッチ式で扱いやすい。
  画面サイズも少し大きくて見やすいので価格も高い。(現在は、Oregon750Tjで価格97000円程度)
  ETrx30XJは、ボタン式でやや面倒だが画面にタッチしないので傷がつきにくい。
  液晶は、6年前より進歩し明るくて見やすくなった。
  電池性能は、Oregon約16時間。ETrx30XJ約25時間。(この差は大きい)
  地図は、日本詳細地図2500/25000を格納。それに別売りのTOPO10mPiusVer3を加えると詳しい地形図が見える。
  問題は、軌跡である。
  ネットで調べたらOregon750TjよりETrx30XJの方が正確度が高いとの評価を見て、この機種を選定した理由でもある。
  テストの結果は、上にある軌跡図の通りである。
  同じコースを往復したが殆ど一線である。W線や飛びも見られないお見事である。
  従って、沿面距離や累積高低差も正確に近い数字といえる。
  Oregon450Tに比べるとかなりレベルアップした。

<LEICA-Cテスト.結果>
 コンパクトカメラ→LEICA-C(2017.07.10 88560円ビックカメラ名古屋西店購入)
  LEICA-Cの主な仕様は、「1210万画素・F値2.0・ズーム6倍・重さ200g」。
  現在所有機のSONYRX100ⅳは、「2010万画素、F値1.8・ズーム3倍・重さ290g」
  LEICA-Cは、明るいレンズて6倍ズーム。SONYRX100ⅳと比べると軽くて操作しやすくバンバン撮影ができるので山用 のカメラとしては最適かと思う。
 今日の山環境は、ガスで暗く撮影に不向きな天候で一部斜め光線が入っていた。
 画質は、SONYRX100ⅳ(一眼カメラと遜色のない撮影できる)の方が優れていると思う。

<十津川村林道栗平線>
 区間は、R168号線旭橋~太尾登山口。
 山と高原地図には、旭橋~登山口間17.5km車で約45分とある。
 正確には、登山口~太尾登山口間1.5kmあるのでこれを+すると距離19.0km車で約50分となる。
 今回は、この林道を初めて走ることになる。
 旭橋から1キロほど先に中谷と栂ノ木の分岐標識がある。間違って山側の栂ノ木へと走る。
 間もなく集落が見えてくるが車が1台しか通らない狭い道になり行き止まり。Uターンするにも苦労する。
 右後ろのバンバーに少しコスリ傷が付いた。修理するとなると僅かな傷でも10万円程度はかかる。
 何であんなところへ行ったんだろうと悔しい思いが募る。
 中谷までは集落が点在し生活道路だ。その先は人家はなくなり旭貯水池に来るとダムや発電所がある。ダム管理所に 来ると大駐車場がある。トイレや飲み物ボックス・公衆電話などがあり憩の場である。
 少し先に不動橋(旭橋から7.1km)がある。ここから登山口まで10km余。急な曲りくねった道で高度を上げていく。
 林道としては、比較的広くて走りやすいが結構長い。時速は、登り30km下り40km程度余裕の走りだった。
 
<山レポ>
 前夜遅く伊勢を出発。
 伊勢から太尾登山口まで最短距離を走る。
 車の距離計は175kmであったが、少々道を間違ったので160km程度か。
 途中で車の中で仮眠をとり太尾登山口に7時30分到着。
 出発予定時間は6時。道を間違い大幅に遅れた。
 太尾登山口は、かなり広い。車は1台も留まっていなかった。
 トイレもあるが鍵がかかり中に入れない。
 広場の一角に十津川村大峯奥駆道釈迦ケ岳登山口の標柱が建つ。
 横には登山届のボックスと用紙が置かれている。用紙にサインしボックスに投函する。
 上空は、怪しい雲の動きだが天気予報を信じ7時42分出発した。
 だが、次第に天気は悪化する。
 展望の良い尾根筋に出てもガスに覆われ何も見えなかった。
 孔雀岳手前で、八経ケ岳から来た男性2人(和歌山県)と出会った。
 今日は、深仙で泊まり大日岳を経て前鬼へと向かうと話していた。
 他には、誰にもあわなかった。出会ったのは鹿のみ。
 復路は、一段と天候が悪化し登山道が分かりづらい。GPSで何度もコースを確認しながら前進した。
 再チャレンジしたいものだが、残された時間は少ない。
 左、ガーミンGPSETrx30XJ。右、コンパクトデジカメLEICA-C。

【太尾登山口】
登山口はかなり広い。10数台駐車可能。
7時30分駐車するが一日中我車のみだった。
 トイレは、鍵がかかり使えなかった。

【標高1434m付近】
上、
この付近で遭難したのか。行方不明者のチラシあり

左、
H1434m地点×の方向は、赤井谷。

【不動谷小屋登山口との分岐】
上、
標高1434mから標高1465mの不動谷登山口へ道。ここは水平道でコバイケソウが多い。

左、
不動谷登山口分岐。
 三つの標識が建ち休憩には敵地。

【古田の森】
上、
膝辺りまである小さな笹の海にトレスあり。
一部の携帯会社で通話可能との標識が木に巻かれていた。
 携帯電話(ドコモ)を、リュックから取り出すのも面倒なのでテストはしなかった。

左、
古田の森。

【千丈平】
 葉が枯れたバイケイソウが多い。

【隠れ水】

千丈平の奥に水場あり

【奥駆道に合流】

大峯奥駆道に出る。釈迦ケ岳と深仙宿との分岐。

【釈迦ケ岳】

【馬の背】
 馬の背は、
ロープ・クサリ・岩場で緊張する。滑れば命なし。

【鉄鉢岩(弥勤岩)】
 鉄鉢岩という大岩を巻いていく。
釈迦ヶ岳から150mほど降り50m登り返す急勾配で難所。

【大峯奥駈道標】
 大峯奥駈道
「釈迦ヶ岳0.6km深仙宿宿1.7km、」の道標。
 釈迦ヶ岳まで600mとあるが、鎖場などのある難路。 ゆっくりペースで歩いて長く感じた。

【空鉢岳】
 谷の方を見ると鋭角の岩が聳える。

【椽(えん)の鼻】
 大峰の強力「鬼マサ」こと岡田雅行(1886~1970)氏が担ぎ上げたという青銅製の「蔵王権現像」がある。隣に卒塔婆が供えられている。
(文献による)

【両部分け】
 大峰山脈を巨大な密教曼荼羅だとすると、ここは北の金剛界と南の胎蔵界とを分ける
両部分けと謂われている
(文献による)

【孔雀岳南のピーク】
 目の前なのにガスで霞んでいる。

【孔雀の頭】
 この先、切れているが何も見えず。

【孔雀岳とその周辺】

左、孔雀岳と仏生岳道分岐。
右、分岐手前でお会いした和歌山の男性2人。
左、
幻想的な孔雀岳山頂。
 復路も同じ道を歩いたが、雨とガスで前が見えず登山道が分かりにくかった。