【山記録】
日時・天候 2020年12月26日(土)曇り 
山名・山域(整理区分) 高見山(台高)1248.3m
交通・駐車地等 自宅6時発。伊勢ic~勢和ic~R166~たかすみ温泉駐車場7時50分着
コース・タイム
登山口(08:10)~大杉小屋(09:05-10)~杉谷分岐(10:00-05)~高見山(11:20-12:40)~杉谷分岐(13:40-45)~大杉小屋(14:10-15)~登山口(15:05)
総タイム6時間55分(休憩撮影タイム90分程度含む)
距離/累積高低差 ガーミンGPSは電池不足で軌跡はとれず。
人数/登山レペル 単独/冬季は中級

【足跡】
<樹氷、最適の気象とは>
 樹氷ができる環境は、氷点下5℃以下の厳しい冷え込みが続き毎秒10mを超す西風が吹くと成長する。
 本日の高見山は、この条件にぴったしでした。
 高見山頂に伸びる本尾根の西斜面は、尾根からダイレクトに平野川へと落ち込み遮るものなし。
 この地形が、大きな樹氷(海老のシッポ)ができる要因となっている。


<山記録>

 高見山は、台高の最高峰で標高1248.3m。
 初心者でも雪山登山が楽しめる。関西では、雪山登山人気ナンバワンの山。
 人気の秘密は、大峠まで車が入ることである。(大駐車場あり)
 大峠駐車場から1時間程度で高見山頂に来られる。
 こんな短時間で、雪山登山を楽しめる山は全国的に見ても少ない。
 樹氷を本格的に楽しみたいなら、杉谷か平野から登るのがベスト。
 奈良県側からは、バス路線もあり気軽に来られる。
 三重県側からは、車しか来られないが、(R166号沿い杉谷の路肩に5台ほど留められる)
 周回コース(小峠~大峠))もとれるので利用者が多い。

 今回は、(登山口が)たかすみ温泉の平野コースを行く三回目である。
 昭文社の平野道タイムは、
 上り2時間30分・下り1時間45分。合計で4時間余。
 休憩昼食を含めると5~6時間程度が標準タイムである。
 2013年に登頂したときは(70才台)、ほぼ標準タイムであった。
 今年は、7時間(80才台入口)。
 後ろから来る人にどんどん抜かれ標準タイムより1時間も遅かった。

 本日のお天気は、
 たかすみ温泉~杉谷分岐~本尾根口までは、雲の多い静かな山歩き。
 杉谷分岐から本尾根に近づくと、静から動に変わる。
 土の色も黒から白へと変わる。
 国見岩付近に来ると、薄っすらと雪化粧となる。道は、凍結状態で軽アイゼンを付ける。
 空は、鉛色の怪しげな雪雲が走り去る。
 高見山へ近づくと風速15メートル位の強風が吹き付ける。前にいる人が一瞬見えなくなる。

 突然、上から降りて来た30代くらいの男の人が転倒しコロゲ落ちて来た。
 数メートルほど滑って木に衝突し止まった。恐怖の一瞬だった。
 足元を見たら、片方の軽アイゼンが外れていた。
 大丈夫ですか。と尋ねるとーー。
 立ち上がって大丈夫ですとの返事があり急いで降りて行った。
 タイムを意識しているのだろうか。何で急いでいるのか理解できない。

 今日は、休日(土曜日)で晴れとの天気予報でしたので多くの(推定100人以上)人とすれ違った。
 中には、トレイルランのような軽装で水と弁当しか入っていないような小リュックを担いでいる人も見受けた。
 山頂付近は、風が吹くと雪煙が上がり前が見えなくなり誰もいないと危険だ。雪山を甘く見てはいけない。
 それ相応の服装をして登山して欲しいものだ。

【たかすみ温泉に駐車】
たかすみ温泉の駐車場に車を留める。
8時前、既に10数台の車が留まっていた。
駐車場の奥(西の端)に登山届のボックスあり。
ボックスの所から川へ降りるが、登山口の標識あり。

たかすみ温泉の入浴は、コロナ対策のため5人以内と制限されております。

【登山口】

左、
登山口。
赤い橋を渡ると、登山口の標識がある。


【高見大杉】

登山口から50分で高見大杉着。
5~6人休憩。隣にある大杉一本のみ大木。樹齢700年。
杉の木の前にある石には「幾星霜、在りて床しき高見杉 夢千年の昔を語る」と詩が刻まれています

【杉谷道分岐】

【国見岩手前でアイゼンを付ける】
凍結した雪道でアイゼンを付ける。

【揺岩を過ぎると吹きさらしの尾根

【笛吹岩からの展望】
笛吹岩の展望台。晴れていれば池小屋山など台高の山並みが見えるが雲が多くて見えづらい。

【笛吹岩から先、樹氷のトンネル】
樹氷のトンネルです。
満足です。
夢中で撮影しました。目的達成。

【高見小屋に近づくと巨大なエビの尻尾】
巨大な海老の尻尾が出来ていた。

【風雪舞う高見避難小屋】
高見小屋に来ると、冷たい強風が吹きまくる。
風速、15m
気温、-5℃位と厳しい寒さ。

下、
避難小屋の上にある展望台。

【高見山】
上、
高見山と三角点。

左、
三角点から三峰山(右端)方面。

下、
三角点から
黒尊山など室生の山並み。
空は、強風で雲の流れが速い。シャッータチヤンスは、数秒しかなかった。