月の砂漠 作詞:加藤まさを、作曲:佐々木すぐる  歌手 山崎ハコ
 月の沙漠をはるばると
  旅の駱駝(らくだ)がゆきました
  金と銀との鞍(くら)置いて
  二つならんでゆきました
2 金の鞍には銀の甕(かめ)
  銀の鞍には金の甕
  二つの甕はそれぞれに
  紐(ひも)で結んでありました
 3 さきの鞍には王子様
  あとの鞍にはお姫様
  乗った二人はおそろいの
  白い上衣(うわぎ)を着てました
 4 広い沙漠をひとすじに
  二人はどこへゆくのでしょう
  朧(おぼろ)にけぶる月の夜を
  対(つい)の駱駝はとぼとぼと 
  砂丘を越えてゆきました黙って越えてゆきました
 とても寂しい曲です。
 朧(おぼろ)にけぶる月の夜をーーーしんみりさせらます。鳴沙山でも唄っていました。
 とぼとぼとーー砂丘を超えて三途の川へ向かっていくような死相感が出ています。
♬ ハコは、決して上手いとは思いませんが延びのある高音部は遠くまで突き抜けるような独特な 歌声です。月の砂漠は絶唱でーー人の心をひきつける。shunon

月の砂漠は大正12年(1923)>

2006年6月中国シルクロードの旅。
月明かりの砂丘をラクダに乗り鳴沙山(上の写真)を越えて行きました。鳴沙山は、この曲にピッタリの情景でした。

 山崎ハコ  織江の歌
織江の歌 作詞五木寛之 作曲山崎ハコ 歌手山崎ハコ

1.
遠賀川(おんががわ) 土手の向こうにボタ山の
三つ並んで 見えとらす
信ちやん 信介ちやん
うちは あんたに逢いとうて
カラス峠ば、越えて来た
そやけん 逢うてくれんね 信介しゃん
すぐに田川へ 帰るけん
織江も 大人になりました

2.
月見草 いいえそげんな花じゃないか
あれは セイタカアワダチソ草
信ちやん 信介ちやん
うちは、一人になりました
明日は、小倉の夜の蝶
そやけん 抱いてくれんね 信介しゃん
どうせ汚れてしまうけん
織江も 大人になりました

3.香春岳(かわらだけ) バスの窓から虫学の
屋根も 涙でぼやけとる
信ちやん 信介ちやん
うちは、あんたが好きやった
ばってんお金にゃ 勝てんもん
そやけん 手紙くれんね信介しやん 
いつかどこかで 逢えるけん
織江も 大人になりました
 五木博之の「青春の門」の登場人物、牧織江をイメージして作られた。
主人公の伊吹信介の幼なじみ。
初体験の相手でもあった。
両親が早くなり自分で働いて生きざるを得なかった女性であった。

東映映画「青春の門・筑豊編」
主演女優。
1975年青春の門、大竹しのぶ
1981年青春の門、杉田かおる

テレビ
1977年TBS 秋吉くみ子
1978年TBS 木村理恵
1991年テレビ東京 松永麗子
2005年TBS