琵琶湖周航の歌
琵琶湖周航の歌
大正6年
(1917)6月27日、旧制第三高等学校(現在京都大学)水上部(ボート部)の部員のうち、二部のメンバー7名は、学年末恒例の琵琶湖周航に出発した

第1日目は琵琶湖南端の大津三保ヶ崎を出発後、西岸沿いに北上し、雄松で宿泊。2日目も北上し、今津で宿泊。3日目は今津から東進し、竹生島を経て、東岸の長浜で昼食を取ったのち、南下して彦根で宿泊。4日目は彦根を出発して、長命寺で昼食を取ったのち、南下を続け、大津に至る
作詞:小口太郎、原曲:吉田千秋 歌手/男性合唱・加藤登紀子・水森かおり・世理奈

われは湖の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
のぼる狭霧や さざなみの
志賀の都よ いざさらば

松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子
赤い椿の 森蔭に
はかない恋に 泣くとかや 

浪のまにまに 漂えば
赤い泊火 なつかしみ
行方定めぬ 浪枕
今日は今津か 長浜か
4 
瑠璃の花園珊瑚の宮
古い伝えの竹生島
仏の御手にいだかれて
ねむれ乙女子 やすらけく 
 5 
矢の根は深く埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり佇めば
比良も伊吹も夢のごと
6 
西国十番 長命寺
汚れの現世(うつしよ) 遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心