カスバの女
カスバの女は、「深夜の女」の主題歌として制作され、昭和30年5月にレコードか発売されたが映画は制作されなかったとのこと。カスバとは、国または都市の城内を意味するアラビア語のカサバから出た言葉。北アフリカを舞台とした映画は、1942年のアメリカ映画「カサブランカ」が有名。エト邦枝の特徴ある歌い方は、フランス外人部隊を連想させられる。
 作詞:大高ひさを、作曲:久我山明、唄:エト邦枝
1 
涙じゃないのよ 浮気な雨に
ちょっぴりこの頬 
濡らしただけさ
ここは地の果て アルジェリヤ
どうせカスバの 夜に咲く
酒場の女の うす情け
2 
唄ってあげましょ
わたしでよけりゃ
セーヌのたそがれ 瞼の都
花はマロニエ シャンゼリゼ
赤い風車の 踊り子の
今更かえらぬ 身の上を 
 3 
貴方もわたしも 買われた命
恋してみたとて 
一夜(ひとよ)の火花
明日はチュニスか モロッコか
泣いて手をふる うしろ影
外人部隊の 白い服