【山記録】
日時天候 2010年01月10日(日)・曇り
山名標高 高野山(684.7m)明神山(707.0)m)白鹿背山(756.3m))
山域 鈴鹿
コースタイム
登山口(水道施設地)(8:35)~P549付近(9:30)~高野山(10:12-20))~八大竜王祠(10:56-11:07)~明神山(11:22)鉄塔(11:35)~沢で昼食(12:05-45)~白鹿背山(13:00-05)~下山開始~林道に出る(14:00)~東近江閉開所(14:20-40)~永源寺支所(駐車地:15:30)
総タイム7時間00分(休憩60分程度含む)
距離/累積高度差 累積距離13.5キロ/+944m -926 m
人数等 iygsuzuka 高野山三角点684.7m

【軌跡ログ
 永源寺中学校上空1000メートルから撮影。

【足跡】
<前書き> 
 永源寺役場からこれから登る高野山・明神山・白鹿背山の山並みが一望できる。
 里山の低山だが壮観な眺めで登高欲をそそる。
 2007年6月にも永源寺の裏山から白鹿背山へ登ったがヤブ山で登りがいのある山だった。
 あの時は、初夏。今日のお山は、ゴマ塩のように白いものが点在している。
 地元の参加者から、この地に3日ほど前に雪が降ったと聞く。
 この数日、寒さが厳しかったので冬装備は完璧に用意してきた。
 黒尾山辺りから奥は真白であるが、近くの山を見ていると雪が少なそうに見える。
 Iリーダ、「本日の天候と山の様相を見たらワカンもアイゼンもいらない」との話し。
 ワカンだけを持っていくことにした。

<登山口周辺>
 高野神社を過ぎると、砂利道に変わり坂道を上がっていくと、間もなく右側に簡易水道の管理施設が見えてくる。この付近の空きスペースに車を留める。車を留めたところから30メートルほど戻る。尾根の先端に近いとこから登る。
 今の天候は、曇り。気温は、体感で2~3度。風はなし。まずまずの気象である。
 ヤブの中に入ると、高さ1メートルほどの立派なバリケードがあり通せんぼをしている。
 横をすり抜けたが、全部で4~5本あったように思う。こんな頑丈なものが何故必要なのだろうか。  説明板があっても良かろうと思うのだが、バリケードの目的は、?である。
 赤松が多い二次林。
 松茸が生えるのではないかとの雑音を聞きながら尾根沿いにしっかりした踏み跡を行く。山腹に道が分岐するところから尾根に乗ると雑木やブッシュが密生する。
 積雪20センチほど藪分けでトレスが右に左に付くが忠実に尾根芯を歩く。
 雑木の途絶えたところで日本コバ方面の展望が開けると雪に隠れた三角点のある高野山に近い。

<高野山>
 高野山は、ヤブに囲われポッカリ浮かんだ空間地である。
 三角点探しをしている人の喜ぶそうなところである。
 北の尾根に出ると急降下し鞍部から急登に変わる。植林と二次林の境の尾根は歩きやすい。
 尾根が平坦になると八鷹城大神の祠が雪に半分埋まっていた。
 雪を取り払いお参りして写真をとる。

<明神山>
 50メートル先には、「八大竜王雨宮明神社」に来る。
 前回は、この所から
降りた記憶が蘇る。
 明神山山頂には、「八大竜王雨宮明神社」の石碑が建つ。
 祠の横には、口に石を咥えた木の根っ子がある。
 その姿は、竜神さんそのもの御神体ともいえる。
 右、50mの南の端に「八鷹城大神」の石碑があった。
 明かに雨乞の聖山たるべき山であることが判る。
 山頂に残された無数の丸石の一つ一つに万感を込めて祈った農民たちの願いがかなえられたのだろうか知るよしもなし。
 里から見た端正な明神山は、信仰の山らしく堂々とした山容で風格がある。
 この山を雨乞いの山として崇めた先祖の気持ちが伝わってきた。
 一つ気になるのは、昭文社の五万分の地図には707地点が明神山となっているが、現地で確認したらもう少し下のコブ(705地点)が明神山と思われる。

<昼食>
 沢に降り昼食をとる。
 近くの枯れ木を燃やし暖をとる。今日は煙が上に上がった。滅多にないことである。新年初登頂。何か良いことの前兆か。
 展望の良い鉄塔は、全部雲で視界なしで、期待外れだった。

<白鹿背山>
 東光寺山の山号が白鹿背山。
 ここもヤブに囲まれた空間である。白鹿背山の名称に関わるものなし。タダのヤブ山だ。
 山腹に東光寺という集落があり、往古栄えた面影はないが背後の山にその名が残されている。
 下山途中から急速に天気が回復してきた。
 東近江平野が箱庭を見るように美しい。薄ら雪化粧した明神山や背後の白い山も絵になる。
 下山後、紅葉橋まで1時間ほど歩いた。

【登山口付近】

駐車地と登山口。

【高野、尾根先端に近いところから登る】

バリケードを過ぎると歩きやすくなる
標高420メートル付近に来ると眺望良し

左、
東近江平野。

下、
堂後谷の向かうの尾根は、永源寺から伸びる尾根で、07年6月に登る。
 奥の山、日本コバで頭が見えている

高野山

高野山は、ヤブの中で展望なし
 明神山近くに八鷹城大神の石碑が雪に埋もれていた

明神山

707峰(左)。昭文社の五万分の地図には明神山となっている。
 現地確認したらもう少し下のコブ(705地点)が明神山と思われる。

左、
明神山山頂には、「八大竜王雨宮明神社」の石碑が建つ。後ろに祠あり。祠の横には、口に石を咥えた木の根っ子がある。

鉄塔を目指す

 鉄等に来るとガスで視界悪し。

鉄塔と鉄塔の鞍部で昼食
昼食。
冷えて寒いので、焚火をして暖をとる。

展望の良い鉄塔も生憎の天候で素通り

白鹿背山
東光寺山の山号が白鹿背山。
 山腹に東光寺という集落があり、往古栄えた面影はないが背後の山にその名が残されている。

下山開始
 途中から天気が急速に回復し愛知川に点在する街並みが見えてきた。

縦走してきた山々も見えてきた。右端、明神山
縦走してきた山々も見えてきた。右端、明神山

【林道へ下山】

帰路
左、
東近江開閉所で休憩する

下、
里から見た明神山。雨乞い信仰の山らしく実に堂々として風格がある