【山記録】
日時天候 2010年01月30日(土)晴/曇り
山名標高 鈴北岳(1182m)御池岳(1247m)
山域 鈴鹿
コースタイム
蔵掛橋(8:00)~登山口(8:15)~第一鉄塔(8:35-45))~第二鉄塔(9:00)~主尾根合流(9:55)~P1056(10:10)~鈴北岳(10:47-52)~御池岳・昼食(1153-12:50)~南峰(13:00)~奥の平~ボタンブチ(13:20)~鈴北岳(:14:10-15)尾根分岐(14:35)~御池谷(15:30)~蔵掛橋(15:45)
総タイム7時間45分(休憩タイム80分程度含む)
距離/累積高度差 沿面距離 約10.1キロ/+1146m -1042m
人数等 8名(男6女2)

【軌跡ログ
 鈴ケ岳上空2130メートルから撮影

【足跡】
<登山口付近の道路事情>
 国道306号大君ケ畑を過ぎると除雪はされていない。
 鞍掛橋手前1キロ付近から道路上に雪が見られ橋近くは完全に凍結していた。橋の先は、通行止めで鎖でバリケードあり。
 軽自動車(四駆)で来たKさんの車は、道路上(R306)で180度車が回転しスピンしたと話す。
 幸い道路幅が広くて難をのがれたが、危険なことには変わりなし。
 午前8時、全員集合。
 橋手前、右折して林道に入ると森林組合と多賀町の案内板が立つ。
 バリケードを越すと砂利道に変わる。
 東面は陽があたり雪は溶け黒土が顔を出すが路面は凍結状態である。
 10分ほど歩くと登山届ボックスがある。
 横に赤い字で書かれた「山岳遭難多発」「初心者要注意」の標識が目立つ。
 ここは、林道分岐で左道をとる。
 前の橋を渡り100メートルほど先、林道脇に「火の用心」立つところから入る

<鉄塔尾根>
 一番目鉄塔までの登りは厳しい。
 足元が軟弱で凍結の坂は、踏ん張りが効かず滑りやすいので体力を使う。
 さて、体力を如何にベストに保つか。
 それぞれ人によって違うだろうがーー
 最近、NHKテレビに注目する。
「無酸素で八千メートルクラスを征覇した人のドキュメントが放映された。
 その中で彼は、体力維持する方法の一つとして水分の取り方が重要と次のように述べていた。
 「冬期は、気温が低いので水分補給は遅れがちになる。喉が乾かなくても早めにとる」ことが疲れを少なくするコツと云っていた。


<二番目鉄塔>
 午前9時到着。
 国道306号、北に見える(鞍掛峠手前)は、P769峰に太陽があたっている。
 南は、薄っすら雪化粧した山が見える。鈴ケ岳だろう。鈴北岳付近から見た山容のイメージが強すぎてピンと来ない

<主尾根合流~鈴北岳>
 白い緩やかな尾根になる。ツボ足でも十分歩ける。
 二組のパーテイが前を行く。若者らしきパーテイは、ドンドン先を行く。
 後ろを振り返れば、霊仙山・伊吹山が白く輝いて見えた。美しい。
 樹氷は、残念ながら張り付いていない。裸木でがっかり。
 タテ道標識を過ぎると、鈴北岳の山頂部が見えてくる。
 西風があたり寒さを感じる。斜面はきつくなり凍って滑りやすい。先行者のツボ跡も風に吹かれ薄い。上が見えているのでアイゼンを付けずに上がる。

<鈴北岳>
 鈴北近辺から御池岳を撮った二枚の写真。とても同じ日に撮影したとは思えない異なる御池岳に心が躍った。
 一枚目は、春の顔。
 二枚目は、冬の顔
 特に、冬の顔が気に入った。
 白い太陽が奥の平に上る。厳しい御池岳が幻想的である。
 下記、「明けて吃驚御池の顔」参照。

<御池岳>
 雲の動きが早く緩やかに変化した。朝から鉄塔付近までは青空が広がる。
 その後、丸池付近までは「風弱し・曇多し」薄い靄がかかる。
 御池岳へ来ると風が出て快復のきざし。14時頃、再び青空が広がった。

 元池を右に見て雪原を歩く。
 最初はツボ足でも歩けたが日本庭園付近に来ると膝辺りまで沈む急いでワカンを履く。
 Tさんは、スノシュウで軽快に進む。自分もスノシュウを持って来るべきと思った。
 丸池が見えた。
 池の中は雪で埋まっていたが、淵は原型を留めていた。北東方向に御池岳が見えていたので、それを目指して適当に上がる。

 途中、中年夫婦が現れたので集合写真を撮ってもらう。その後もご一緒することになった。
 (後で分かったのだが)このご夫婦は、御池岳に初めて来たとのこと。
 帰り道、迷っていたところを偶然にも我々と出会った。結局、下山途中まで同行した。
 怖いもの知らずで来たのだろうが、山を知っていたらこんな滅茶はしないだろう。
 11時53分御池岳到着。
 こんもりした周囲は、短い樹氷が張り付いている。
 満足とまではいかないが期待を裏切らない白い景観である。 
 風を避け東の斜面(頂上直下)で昼食。
 風の流れが早い。「樹氷に青空」シャッターを急いで押す。数秒で灰色に変わる。何だコリャ失敗バカリ。ここに一時間弱いた。その間、単独男性ら数人御池岳に足跡を残して去っていった。

<テーブルランド>
 御池岳から白い樹林の中を尾根伝いに歩くと10分ほどで南峰に着く。
 先端に来ると、奥の平が目の前に見える。単独男性と二人パーティの姿が見えた
 緩いアップ・ダウンをして奥の平に着く。
 北東方向に白い霊仙山。特長ある長い西南尾根の向うに最高点が見える。その隣の大きい山は伊吹山。上の方は、雲に隠れていた。
 山頂部は、標識が一つあるのみで広々としたところで気分が良い。西を見ると白い平原である。
 その先は富士の恰好をした美しい天狗堂が見える。
 白い平原をシリで滑るように降りる。白い楽園の先は、ボタンブチである。
 ここから、丁字尾根が一望できる。降り口から先のゴロ谷を見る。
 12月23日の悪夢が蘇る。
 歩いた軌跡を検証するも角度が悪くて分かりづらい。
 雪のテーブルランドは、
 晴れていれば期待を裏切らないがガス出れば魔の山だ。

【鞍掛橋の袂に駐車】

左、国道306号から林道に入る。
右、林道口付近。

登山口

左、橋を渡り左道
右、「火の用心」のあるところから山道へ

【最初の鉄塔】

二番目の鉄塔

主尾根を目指す

鈴北岳への雪道

鈴北岳

明けて吃驚御池の顔
 左と下の写真は、鈴北岳から御池岳を撮った写真です。

左、
春の顔。
10時50分撮影。

下、
冬の顔。
14時10分撮影。
 

【元池方面】

左、元池方面。
右、丸池。

御池岳

御池岳で昼食をとる。

南峰付近の樹氷

御池南峰の樹氷。
 一瞬、御池の空に青空が広がりシャッターチャンス到来。

奥の平】

ボタンブチほか
上、
ボタンブチ。

左、
天狗の鼻。

下、
ボタンブチから丁字尾根上部。

下山路
 御池谷へ降りる