【山記録】
日時・天候 2011年01月23日(日)・小雪舞う荒天(下界曇り)
山名標高 綿向山(1110m)
山域 鈴鹿
コースタイム
駐車地(8:25)~林道終点(9:55)~文三ハゲ(10:00))~水無稜線(11:20)~綿向山(11:35-11:55)~~ブナの木平(12:10-13:10)~P992(13:20)~塩の道峠(14:15-14:30)~東山橋(15:05)~駐車地(:15:25)
●総タイム7時間30分(休憩60分程度含む)
距離・高度 沿面距離7.8km ・累積高度差 (+930m -855m)
人数等 iyg・suzuka
ブリザードの文三ハゲ

【軌跡ログ
 平子峠上空3200mから撮影。

【足跡】
<前書き> 
 毎年1月、恒例の 綿向山樹氷見の山行。
 今年は、全国的に寒波が次から次へとやって来て大雪となった。鈴鹿にもどかんと雪が降った。
 どんな大雪でも行けるとこまで行こうというのが、我がグループリーダの哲学である。
 先ず、中止になるといことは先ずありえない。
 何よりも心配なのは、交通アクセスである。
 今までにも凍結で何度かイライラしたことあり。
 三重県側から入ると、鈴鹿峠越えが最大の難関である。
 自宅を6時前出発。
 伊勢高速で土山ICまで50分。600円は安い。
 集合時間までまだ1時間半以上ある。30分もあれば蔵王ダムまで楽々だ。
 蔵王ダムから移動し、熊野の駐車場へ車を留める。皆、リュックにスノーシュ・ワカンを括り付け豪雪と防寒対策をしてきた。

<登山口>
 8時30分、熊野神社に安全祈願し出発する。
 林道は積雪30cm位ある。
 間もなく、ワカン・アイゼンをつける。
 熊野を出たときは、曇っていた天気ががだんだんと怪しげな雲に変わってきた。
 林道終点近くになると、膝辺りの深雪でラッセルがきつくなり、先頭はスノシユウ隊が道を切り開いていく。
 文三ハゲ近くに来ると膝辺りの深雪で体力の消耗が激しい。
 前と後ろはかなり離れてきたので、文三ハゲ登り口で休憩し、後続グループを確認する。
 ここで、体調不良の2名がリタイアーする。

<文三ハゲ>
 いよいよ難関の文三ハゲのきつい登りだ。
 トップを、sHUnonが受け持つ。
 この急勾配に積もった雪は相当なもの。
 深い所では1メートルを越すかも、この大雪が続くなら雪崩も心配だが大地は凍結しているので心配はないだろう。。
 数日前、登ったと思われる踏み跡を慎重に選んで進む。
 文三ハゲ近くに来ると膝辺りの深雪で体力の消耗が激しい。
 前と後ろはかなり離れてきたので、文三ハゲ登り口で休憩し後続グループを確認する。
 ここで、体調不良の2名がリタイアーする。
 文三ハゲ口で休憩中天候が急変す。
 粉雪が舞いガスで前方が見えぬくい。気温も低下してきた。
 長い登りが続いていたのでウールの山シャツで耐えていたが、粉雪が衣類にまとう。
 払っても払っても直ぐ白くなる。
 リュックの外に付けてある気温計を見ると、なんとマイナス7度である。
 急いで防寒衣を着用、手袋も防寒用に取り替える。
 ラッセルに夢中の余り、カメラの防護を怠る。
 上ボケットにしまってあったデジカメは、風雪にまみれレンズを濡らしてしまった。
 お陰で撮った画像にも雪がかぶっていた
 疲れたが、なんとか水無山稜線へ辿りついた。
 初めて極寒の体験をさせてもらったが、苦しくもあり楽しくも良き思い出になるだろう。

【駐車地】

凍結していた。

【林道

【文三ハゲ】

 天候急変前の文三ハゲ。
 文三ハゲ口で休憩中。
 突然、粉雪が舞いガス前方が見えぬブリザートが襲ってきた。
 リュックの外に付けてある気温計を見るとなんとー7度。これでは、凍傷が怖い。
 長い登りが続いていたので、厚めウールの山シャツで耐えていたが粉雪が衣類にまとう。
 払っても払っても直ぐ白くなり凍結していた。こんな経験初めてだ。
 急いで防寒衣を着用、手袋も防寒用に取り替える。
 知らない山なら撤退だが、我々はこの山は知り尽くしている。
 大地は、凍結しているので雪崩の心配はない。
 前進あるのみで頑張るぞ。
左、
 文三ハゲ、広い斜面でワカンは快適だったが、崖淵に上がるとアイゼンの方が歩きやすい。
 樹林帯に入ると間もなく稜線が見えてくると綿向山も近い。

樹林帯に入る
猛吹雪との格闘。

syuuさん。
赤い防寒衣にピッケルを持つ姿は、登山家、アルビニスト。
 野口健の亡霊か現れたかのよう。
 
 

ヤッタゼ綿向山

山頂は、鉛色の世界で何も見えません。
記念撮影を 頼まれハイポーズ。
三人さんヤマガールでなくユキガールです。

左、
岐阜県から来た大団体の山グループとご一緒になりました。

ブナの木平で昼食をとる
 ブナの木平らは、樹林帯で平たいところ。
昼食中も風雪舞う厳しさだ。
体を動かさないので熱を奪われ寒い寒いとの声ーー。
温度計はマイナス6度を指す。
先の登山で集めた枯れ木を燃やし暖をとる。

【P992】
 P992からの下りは、天下の急坂だ。
 今日は、雪のお陰でシリセイドしながら楽しく滑れた。
 スリルを味わえたが、木に衝突しないようチュウチュウです

塩の道峠
 ここまで来ると安心。安全に下るため皆さんアイゼンに履き替えています。

下山

東山橋へ下山

 2010.01.24 文三ハゲ綿向山