【山記録】
日時天候 2015年03月31日(月)・晴
山名・標高 霊仙山(1083.5m)
山域 鈴鹿
コースタイム
今畑登山口(9:46)~今畑集落(10:00-10:06)~笹峠(10:34)~休憩地(10:52-10:57)~近江展望台(11:36-11:44)~南霊岳付近花撮影(12:08-12:36)~P1036昼食(12:42-13:19)~最高点(13:33)
~霊仙山(13;48-13:51)~西峰(14:10)~お猿岩(14:32-14:42)~展望岩(14:58-15:03)~汗ふき峠(15:20)~今畑駐車地(16:07)
総タイム6時間21分(休憩70分+撮影タイム30分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離11.2キロメートル 累積高度差(+1315m 1155-m) 
団体名等 単独 三角点(1083.5m)

【軌跡ログ25000図71%縮小

【鳥瞰図鍋尻山1288メートル上空から撮影 

【足跡】
<前書き>
 花の百名山「霊仙山」へ今年も福寿草を見に登る。
 週刊天気予報によると4月上旬は、天気が悪そうなので3月31日急遽いくことにした。
 自宅6時20分出発。関ICまで高速(1940円)を走る。今畑登山口付近へ9時15分到着。

「落合ルート通行不能」の看板あり
 今畑登山口付近の道路脇に10台ほど駐車していた。
 今畑登山口には「霊仙山登山ルートのご案内」と書かれた看板が建つ。
 「今畑ルート→通行可能。落合ルート→通行不能」との表示あり。
 落合ルート(大洞谷)は、通行禁止とも読めないので復路は自己責任で歩こうとーー
 もし、通れない場合は笹峠まで戻り柾板峠経由で落合へ戻るつもりでいた。
 9時46分今畑登山口を出発する。
 春の柔らかい陽射しを浴び今畑集落に来る。
 廃家の庭先をひと回りして登山道に戻ると中年夫婦が前を行く。

<笹峠~近江展望台>
 笹峠から少し先のゴツゴツした岩場で休憩をとる。
 目の前に見えている山のテッペンの先に近江展望台がある。
 昔は、笹の海で背丈ほどあるくま笹を漕いで登ったことが懐かしい。
 今は、笹もなく明るくて環境が良いとは皮肉だ。
 カシミール3Dでみると、
 笹峠から近江展望台までり距離1.2km・標高差380m。勾配約30度。
 直登に近いので滑りやすく掴まるところも容易でない。
 コース取りに要注意である。(下りコースは見やすいが上りコースは見にくい)
 石灰岩に覆われた斜面は、木は育たず花の多いことでも知られているがミスミソウはまだ早いのか咲いていなかった。
 高度を上げていくと後ろに鍋尻山や周辺の山も見えてくる。
 稜線に出ると近江展望台も近い。
 石灰岩と樹林帯に囲まれた近江展望台に到着。
 吹きさらしの木に勢いはなく老化しているのようにさえ感じる。
 南東側は、霊仙西南尾根と鈴鹿の山々が聳える。
 北側には樹林の隙間から琵琶湖も見える
 
<福寿草は見ごろで目的達成>
 今日の目的は、花見登山。
 西南尾根から南霊山から花の園に入る。
 残雪の大地、福寿草は少し早いのではないかと思ったが花は見ごろでした。
 今年も瑞々しい春の妖精にあえて感激した
 花の百名山の霊仙山はさすがに花が多い。
 いつまでもこの環境を残そう。

<大洞谷は原則通行禁止>
 以前は、美しい谷間であったが川筋の大木は根こそぎ倒れ川の中に埋まっていた。
 杉や檜は根株が小さく強風に弱いことを証明しているかのようだ。
 谷間が削りとられて登山道が二か所で無くなっていた。増水時は通れないかもしれない。
 落合近くに来ると、黄色いテープが山側に長く張られているのは工事計画用のものか。
 落合集落は、現在大規模な河川改修工事がなされているので原則通行できない。 
 帰路、工事人にお願いして通してもらったが団体での通行は避けた方がよい。
 現況を見ると、工事は長期間行われるものと思われる。 
 注意点は、工事車が狭い道を行き来していること。
 今畑付近の道幅が狭く駐車も限られるので手前に留めた方が良い。
 工事をしていない日に行くのがベストかと思う。

今畑登山口】 

 当初は、落合ルートから登る予定が、上の標識を見て今畑から登ることにした


【廃村の今畑にも春が来た】 
 今畑集落に来ると誰もいない静かな廃村。
 鳥のさえずりが聞こえる。
 道端に福寿草の花は咲いていたが、葉が伸び終わりの花でした。  裸木に芽が付き春の到来を告げていた。

笹峠】 
 登山道は笹峠を巻いて行くが、今は環境が変わり通る人も少ない。昔は、この辺り笹の海だったが今は笹なし。近江展望台へ向かう急坂の岩場にひっそり咲いていたミスミソウも見られず、植物類を掴むとふわふわで腐っているかのようで地質の異変を感じる。

【近江展望台

左、
今畑登山口~近江展望台カシミール3d標高グラフ図。笹峠から近江展望台までの勾配を計算する。
標高は、笹峠(680m)、近江展望台(1020m)
標高差は、380m(1020-680)。
距離は、1.2km。
勾配は、約30度ということになる。

下、近江展望台から東南の方角。
手前は、リョウシかコザト。奥は御池岳。

下二番目、近江展望台から西の方角。
左から高畑・猿ケ山・高取山辺り。
2011.11.05撮影
リョウシから見た西南尾根・中央のピークが近江展望台

【南霊岳】  
 南霊岳直下の岩場に(過去登った時には)フクジュソウが沢山咲いていたが、今日は見かけなかった。

【フクジュソウの楽園 
 残雪の少ない岩場に今年も見事に咲いていた。
 写真を撮る際には踏みつけないよう最前の注意をして撮らせてもらった。

 
 昔は、天皇家に献上したと近江八幡市のIさんから聞いた。
 立派な花なので未来永劫に残そう。

【P1036で昼食】 
 P1036地点で昼食をとる。
 ここから最高点への道は、木が生えていない草原のようなところで眺めよし。  このカレフエントのゴツゴツした岩塊の尾根筋、環境の変化で樹林は枯れたのか。植物類も少ないと思う。5月に来れば分かるだろう。

【P1036付近から見た霊仙山ー山頂に数人の人影が見えた】 

【霊仙山最高点 

【霊仙山最高点今と過去の画像 

左、2014.2.23撮影。右、本日撮影。
下、2014.2.23撮影。

霊仙山・三角点峰。今と過去の画像】 
上左、
山頂から経ケ峰。

上右、
山頂から帰路の西峰。

左、
肉眼では正面に伊吹山が霞んで見えている。

過去の画像

2014.2.23撮影の霊仙山


【山頂から西峰を下る 
 西峰。
 山頂部には雪はなく岩の上に苔のような植物が生えているので歩きにくい。
 北斜面に来ると多少残雪あり。
 トレスはなく時折、タコ壺にはまる
下降すると一般路に人が歩いているのが見えてきた。

お猿岩】 
左、七合目のお猿岩。背景に見えている山が霊仙西峰の北斜面。

下、経塚山への谷間で
左上部がお虎ケ池。

【五合目・見晴台】 
 晴れてはいるが遠くは霞みがかかる。
 以前、あの美しい雪の金糞山をこの辺から見たことを思い出す。今日はダメでした。
2010年2月20日撮影。
金糞岳をアップ。

【四号目・三合目標識】  

左、四合目
右、三合目
三号目付近から大洞谷の瀬音が聞こえてくる。

【汗拭峠】 
 ここは、霊仙山への二合目で榑ヶ畑登山口と落合登山口との分岐でもある。
 落合道へと向かう。
 朝、今畑登山口で、「落合通行不能」と分かった。
 もし、大洞谷道が通れない場合は、汗拭峠まで戻って柾板峠経由で落合へ入ろうと考えていた。
 

【大洞谷は荒れていた】 
 谷沿いにある木は、根こそぎ流され谷は倒木で埋まっていた。
上、新たに川の中を渡渉する。
 両岸にロープが張られていた。 雪解け水で水の流れは、結構速い。

左、登山道は、二か所で削られ無くなっていた
 増水すれば通行不能になるかも。

落合】 
 落合は、建設機械が入り大規模な河川改修工事をしていた。
 落合登山口には「落合ルート通行不能」の表示あり、原則通行できない。

 近くに治山工事中の看板もある日付を見ると3月27日終了とーー紛らわしいので早く撤去しろ。

 2014.02.23霊仙山 西峰上空に浮雲あり山は日があたり輝く