【山記録】
日時天候 2015年12月13日(日)・曇り/晴
山名標高 松尾寺山(503.6m)・八葉山(601m)・鎌刃城跡(384m)
山域 鈴鹿
コースタイム
集合地(8:17)~西坂登山口(8:22)~咲地蔵(8:50-8:56)~地蔵峠(9:16-9:20)松尾寺山(9:31-36)~陰向石(9:51)~松尾寺(10:07)地蔵峠(10:27)~西坂山(10:40)~八葉山(11:12)~竜宮山(11:25-12:25)~鎌刃城址散策(12:43-13:05)~P276()~林道に出る(13:39)~集合地(13:55)
総タイム5時間38分(休憩90分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 10.1キロメートル 累積高度差(+830m -845m) 
団体名等 Gisuzuka30数名 松尾寺山三角点( 503.6m)

動画】 
 動画の内容は、西坂山・竜宮山・鎌刃城跡です。

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【軌跡ログー山旅改訂40000図

【鳥瞰図米原市日光寺794メートル上空から撮影 

【足跡】
<初めに>
 本会は、主に鈴鹿のヤブ山を歩く山会である。
 今回は、鈴鹿の一番北に位置する標高の低い4山(松尾寺山・西坂山・八葉山・竜宮山)と歴史ある松尾寺跡と鎌刃城跡を訪ねる一般向きの山行であった。
 歴史道の松尾寺跡と鎌刃城跡に来ると詳しい説明板が次から次へと出てくる。
 これを読んでいると、当時にタイムスリップしたような感覚にさせられる。
 米原市教育委員会や保存会の熱意が伝わってくる。元行政に携わった一人として大変興味深く感動した。
 標高の低い4山縦走もそれぞれ個性があり歩いて楽しかった。
 今日の天気は遠くにガスがかかり琵琶湖や伊吹山は見にくかったが、数本ある鉄塔や昼食をした竜宮山・鎌刃城跡からの展望は素晴らしかった。

<松尾寺山>
 地蔵峠から夫婦杉までは歩いて楽しいところ。
 松尾寺山は、夫婦杉の手前にあり。
 周りの環境が素晴らしいので気分爽快だが、ここは平地のようなところで山頂という感じはしない。
 山名札と三角点がないと通過点にすぎない。

<竜宮山>
 琵琶湖や伊吹山が霞んでみえる大展望地。
 山の竜宮城だね。
 天気は、回復し暑くもなく寒くもなく快適。
 亀(石灰岩)の甲羅に載って竜宮城で昼食という気分ーー。
 
<松尾寺跡>
 松尾寺は、霊仙山にあったとされている霊仙寺の七ケ別院のひとつで、(877~884)に、役行者を慕う伊吹山の松尾童子から寺の交流に尽力したと伝えられている。
 測量調査では、尾根上の側面に大小60近くの削平地が星形に展開することが分かった。
 本堂跡周辺の敷地土層から寺院の整備時期の土器が出現した。
 これは、9世紀後半から10世紀中頃のものと推定される。
 尾根筋の坊院跡からは、戦国時代以降の遺構が検出された。周辺には坊院が形成していたと推定される。

<鎌刃城跡>
 鎌刃城跡は、標高384メートルの山頂に位置する典型的な山城。
 湖南と湖北の国境にあるため、530年程前の応仁の乱頃にすでに築城されていたようです
 文明四年(1472)、応仁の乱のとき東軍に攻めらて城主城次郎左衛門が討たれた。以後、100年の間何度か城主が替わり、天正2年(1574)織田信長直轄の城になったらしくその後まもなく廃城となった。
 平成10年より実施された発掘調査では、門柱の礎石を伴う枡形虎口(出入口)や、御殿の礎石をはじめ中心部の周囲が高さ3メートルを超える石垣によって築かれていることが明らかになった。

【集合地 
 西坂の集落に来ると大きな柿が今にも落下しそう。
 季節は、初冬だがここは晩秋の匂い。

【西坂集落を行く 
 西坂の集落に来ると立派な案内板が建つ。
 案内板を見ると文化財の多いこと。
 松尾寺は立派なお寺だったことが分かる。
 子供から大人までハイキングレッツゴー。
 

西坂登山口】 
 松尾寺山の北にある西坂山登山口。道はしっかりついているが余り歩いていないのか軟弱なところあり。
 きついところもあるが地蔵峠まで来ると緩くなる。

咲(えみ)の地蔵】
 リーダから貰った資料には、笑地蔵とあったが現地に来ると咲(えみの)地蔵とある。
 岩の中に入っている地蔵は笑みの顔をしていたがーー
咲(えみのが正しいようです。ここからの眺めは、駐車地周辺の集落が見えた。遠方は、霞んで見にくいが琵琶湖でしょう。

地蔵峠 


【鉄塔からの眺め】 


【蔵王大権現と夫婦杉】 


 織田信長の延暦寺焼き討ちの際、松尾寺の攻撃を恐れ松尾寺の宝物を隠したところとあり。
 左の石蔵、真ん中に切れ目あり、宝物が入っていたのかなぁ。




【松尾寺山 
 平地のようなところに山名札と三角点があり

 夫婦杉まで勾配の少ない広い尾根なので、ここが山頂という感じはしない。地蔵峠から夫婦杉までの環境は歩いて楽しい。

【夫婦杉 


夫婦杉。
 今は一本杉と寂しい。
 夫婦のどちらかが前に倒れていた。


【松尾寺山直下鉄塔から伊吹山の眺め 

【七不思議ー陰向石】 
 説明文を見ると、
 陰向石とは、仏様が人々を救うために一時姿をかえて出現される石のことです。
 この陰向石は自然にある岩でこの上には仏が祭っているといわれています。

 

松尾寺址】 

【重要文化財石造九重塔と御本尊】 


左、重要文化財の石造九重塔は立派だ。
 それにしても壊されずに地震に良く耐えたものだ。

右下の仏像は、蔵の中を除いて写真を撮る。これも当時のものだろう。凄い技術だ。

【七不思議ーハサミ岩付近】 

西坂山へ】 
上左、地蔵峠に戻る。

上右、西坂への尾根

左、西坂山
 ここは平地の山頂で標識がないと分からない。

八葉山】
八葉山も平地のような感じで何の特色のない山。

【竜宮山で昼食  
 山頂は、石化岩が露出する。
 北側が開け琵琶湖などの展望よし。
 540メートルの山頂を示す標識もあり。ここで、昼食をとる。寒くもなくのんびり1時間近く休む。

【鎌刃城址入口 
 入口には、鎌刃城跡の立派な説明があり。
 この説明板を見ただけで歴史の重要な拠点であったことが理解できる。

入口にはクマよけの鐘を鳴らして入る。

堀切】 
 城最大の堀切。自然の要塞を切り開いた。
 ここからは、雛壇状上部に上部にに登るにつれて城の風情が残っている。


【鎌刃城址 
 櫓跡・枡形虎口(大手門跡)と続く。北側斜面には、高さ4メートル長さ30
メートルに及ぶ大石垣が残っている

主郭跡。櫓が建つここから琵琶湖の大展望】 

【P276付近から西坂山付近の展望 
 鎌刃城跡を後に進むと西側の尾根に入る。

 P276付近から縦走してきた八葉山や西坂山が下の方から見えた。  低山ながら山が大きく見え立派だ。

【林道に下山 

この林道を行くと15分ほどで駐車地に出る。

2014.06.08松尾寺山・八葉山・向山