【山記録】
日時天候 2016年01月24日(日)・快晴
山名標高 綿向山(1110m)
山域 鈴鹿
コースタイム
駐車地(8:32-8:46)~熊野神社(8:51)~林道ワカン取り付け(9:20-30)~林道H747休憩(10:14--23)~文三ハゲ口(10:37)~文三尾根(11:07)~分岐(11:51)~綿向山昼食(12:00-13:04)~ブナの木平(13:18-26)~P992(13:38)~塩の道峠(14:29-39)~林道終点(15:19)~東山橋(15:36)~駐車地(15:47)
総タイム7時間01分(休憩90分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 10.1キロメートル 累積高度差(+m -m) 
団体名等 Gisuzuka20数名 綿向山山頂標識(1110m)

【動画ー文三ハゲ笑顔で耐えた夫婦道
 文三ハゲと綿向山を撮影しました。
 風でカメラをコンロールできずブレてしまいました。悪しからず。
 文三ハゲ、笑顔で耐えた演歌の夫婦道。

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【軌跡図ー山旅40000図87%縮小

【カシミール・鳥瞰図 西山から南に位置するP684m峰上空1660mから撮影 

【足跡】
<恒例の雪山登山>
 鈴鹿・雪山コース中、最も魅力のあるコースが「文三ハゲ~綿向山~塩の道峠」と自分は思う。
 本コースは、その日の降雪により厳しくも優しくも変化する。特に、文三ハゲは、飽きることのない何かを持っている。冬は、行って見ないと分からないが、条件によっては初心者でも登れる山なのだ。
 その魅力、
 ①文三ハゲ。
  ハゲとは、崩壊地のこと。雪のあるかないかで感激が違う。
 ②樹氷。
  文三ハゲの稜線に来ると樹氷が張り付いているかも知れないと思うとワクワクする。
 ③綿向北峰からブナの木平までの尾根歩き。
  雨乞岳を中心に鈴鹿の主峰が目の前に広がる。白い山肌の峰々は別世界だ。
 ④ブナの木平
  ブナの大木、寒山の風情にしびれる。御在所岳や鎌ケ岳の展望が素晴らしい。
 ⑤会のメンバーは、高齢者が中心で若者はいない。高齢者といえども健脚で皆強い。
  参加するか否かは、自分の判断であるが甘えは許されない。端的に云うと弱者の参加は難しい。自分の実力と山の哲学を知ることが肝心。
 
<1月24日、全国的に大寒波>
 
24日は、大陸側と太平洋側に冬型低気圧が同時に発達し九州や四国それに沖縄まで大寒波がやってきた。 前夜から天気予報をチェックしていたが不思議なことに東海地方は降水確率低く晴れ予報。
 三重県側の鈴鹿も降雪予報は出ていない。
 当日、午前7時過ぎ1号線鈴鹿峠に来る。三重県側は積雪・凍結なし。トンネルを超えると滋賀県は白く雪化粧していた。滋賀県側の道路端には、除雪された雪が積まれていたので道幅は狭くなっていたが車の通行には支障はない。平子峠は凍結もなく通過できた。
 集合地は、蔵王ダム横の広場。ここで、登山口(熊野)へ行く車と置車と仕分けして出発する。
 熊野駐車場は積雪で入れず、熊野バス停周辺広い道路をスコップで除雪し駐車スペースを設けた。

<熊野から林道を歩く>
 熊野神社で点呼をとる。参加者は、22名。欠席者は、7名か。
 途中から犬を連れた会員外の人が1名参加したもよう。
 8時50分熊野神社境内から林道に入る。積雪は30cm位と普通ならワカンを履かないと歩けないのだが、幸運にも車の轍があったのでノーマルで歩けた。それにしても勾配のある深雪を走れる車は多くない。トヨタのランクル辺りか。
 林道を1/3位きたところで車はUターンしたようだ。この先は、踏み跡のないホワイト道なのでワカンを履く。
 ガスボンベイは点火しにくいので置いてきたのにリュックは8キロ余りと今日も重い。
 水は、2.5ℓ。飲んだ量は1.5ℓ。アイゼン必要なところは、2か所。6本爪の軽アイゼンでも十分である。
 自分は、8本爪なので重さか違う。今後、軽量化の余地あり。
 熊野神社から文三ハゲ口まで1時間50分かかった。昨年は、雪が少なかったので1時間40分。
 

<文三ハゲ>
 林道終点辺りに来ると、真っ青な空に白い斜面が見えてきた。ハゲとは縁のない白い頭の文三ハゲだ。
 堰堤の上にでると文三ハゲ口に着く。ここは、谷間なので強烈に風が舞う。
 雪煙があがり粉雪が眼に入るので下を向いてジグザグの道を登っていく。
 風が舞うとマイナス10℃位に感じる極寒だ。
 風が吹き抜けると、カメラ撮影開始。
 手袋をぬいでカメラを撮る手は、冷たくてプルブルと震えている。
 ジグザクに登っていく人の荒い息遣いが伝わってくる。
 上に来ると、勾配更にきつく短い足の人は苦しい。前がつかえ立て止まる。
 尾根に出ると、強風で樹氷は吹っ飛んでいた。
 尾根は、凍結しやすいのでアイゼンを使うことが多いが今日は雪が柔らかくワカンで歩いた。
 文三ハゲの冷たさに笑顔で耐えた演歌の夫婦道でした。

<綿向山>
 12時、厳寒の綿向山に到着。
 予定では11時15分着。45分遅れたので「イハイガ岳」へ行きは取りやめとなりここで昼食をとる。
 山頂には、一般道から登って来た人もかなりいた。
 白くなった雨乞岳・御在所岳・鎌ケ岳など鈴鹿の主峰が輝いていた。
当日の天気図と駐車地】 

左、24日天気図。大陸側と太平洋側に冬型低気圧が発達し大寒波がやってきた。
右、熊野バス停付近スコップで除雪し駐車ペーペスを確保する。

集合地の熊野神社】 

左、熊野神社。右、神社境内。風は、冷たいが空は青く快晴。神社付近の積雪は、20cm位で風なし。絶好の雪山登山日和となったが、この先積雪のようすが気になる。

林道】 

 30cm位積雪のある林道に車の轍が付いている。これだけの大雪の中を走れる車となるとトヨタのランドクルザーくらいだろう。轍が消えたところでワカンに履き替える。

標高747mに来て休憩】
上、
林道上部。
H747mに来て休憩。

左、
文三ハゲの入口堰堤が見えてきた


【文三ハゲ入口】  
 白い雪の斜面に映る黒い人影。 青い空とのコントラストが素晴らしい。
 ここが文三ハゲ口。
 何度も来ているがこんな景観を見たのは初めてだょ。

文三ハゲ】 
 雪はドッサリ。
 雪山を十分堪能できた。

【尾根筋に出る】 

【文三尾根筋を行く】 
 尾根筋は、台風並みの強風が吹き荒れていた。
 防寒着がないと凍えてしまいそうに寒い。
 周りは、何もかも凍てつく。

下、
水無山の稜線が美しい
 文三ハゲか口を開いている。
 

 

綿向山】 
12時、厳寒の綿向山に到着。
予定では11時15分と45分遅れたのでイハイガ岳へ行きは中止となりここで昼食をとる。
 山頂には、一般道から登って来た人もかなりいた。
 白くなった雨乞岳・御在所岳・鎌ケ岳など鈴鹿の主峰が輝いていた。

【ブナの木平への道 
 綿向山から200mほど来た道を戻ると尾根が二つに分れている。
 左の尾根に入る。右は文三ハゲ水無山方面で天気が悪いと間違いやすいので要注意。
 ブナの木平へは、一段と深い雪で歩きにくいが雪遊びも楽しめる
 

ブナの木平 
 ブナの木は、強風に吹き飛ばれここにも樹氷はできず
残念。
 

【P992付近】 

P992からの急降下】  
 ガレ場の急降下。
 何度も転んで、スベリ落ちた。
 木がないと何処までも落ちていくので怪我が怖い。
 危険度はここが一番高い。

【菊ケ谷の先に鈴鹿の主峰が顔を出す】 
 ヤセ尾根の側面に雪庇が張出しているので近づかないこと。

【標高834m付近】 

水無山が顔を出す。

塩の道峠】 
  塩の道と呼ばれている歴史街道。
 西は、熊野へ降りていく道。以前はこの道を歩いたが今荒れていると聞く。
 尾根道を歩いて下山する。

下山開始】 


【林道へ下山 

【東山橋で解散 

【15時47分駐車地に戻る 

2015.01.25 文三ハゲ綿向山