【山記録】  
日時天候 2019年03月20日(日)
山名標高 行者谷北尾根(シュリノサコ・ナガサコ)を行く
山域 鈴鹿 
コースタイム 落合P(09:00)~今畑(09:17)~今畑(09:22-41)~笹峠手前小ピーク(10:24-36)~P712()~シュリノサコ10:53)~ナガサコ(11:19-12:07)~八重谷源頭(12:45)~滝谷分岐(13:03-29)~権現谷林道14:32-42)~アケンバラ(15:14)
総タイム6時間14分(休憩タイム含む)
距離/累積高度差 沿麺距離10.0 キロメートル 累積高度差(+609m -649m)  
団体名等  関西ハイク山友会32名

国土地理院25000図軌跡ログ

【カシミール3D・鳥瞰図】

【足跡】
<山レポ>
 ナガサコ・リョウシ・コザトは、鈴鹿最後の秘境ともいえる地域である。
 ナガサコは、10年前に権現谷から登った。
 晩秋の山行は、感動の登山であった。
 今回は、春の初旬である。
 3月20日は、快晴。最高気温20℃近くもなり異常なほど高い。
 9時、新しく整備さた落合駐車場に留める。10台ほど駐車可能である。車で来る人には朗報である。
 そこから今畑登山口へ行く途中、落合の墓地へお花見に立ち寄る。
 セツブンソウが一面に咲いていたが、残念ながら終わりの花でした。一週間位前なら良かったかも。
 9時30分、今畑集落に来る。
 フクジュソウが至るところに咲き大花園の庭となっていた。
 葉っぱが成長していたので、花の鮮やかさは今一といったところ。
 ここで、写真撮影タイムをとる。皆さん夢中でシャッターを押す。
 笹峠への道は、雪のかけらもない締まった道で歩きやすい。
 道端には、ミスミソウ・スハマソウが数輪咲いていた。白い花は、ピントが合いにくいが何とか撮影できた。
 今畑集落から1時間ほどで笹峠手前のピークに来る。
 このピークから青空に映える霊仙山近江展望台の鋭鋒が美しい。ここで、集合写真を撮る。

 ここから南西方向にコンパスを合わせる。
 権現谷・行者谷の北尾根歩きが始まる。
 カレフェントと灌木の尾根は、八重谷源流部へと続く。
 そのメインは、P713.8とシュリサコとナガサコである。
 P713.8ピークから、霊仙近江展望台の絶景が見える。
 手前が平原となっているので写真撮影には絶好のアングルである。
 秋には、紅葉し色彩豊かな景観となるので写真マニア向き。
 シュリサコは、三国岳方面の展望が素晴らしい。 
 ナガサコは、ブナの大木が存在しカレフェントと調和した癒しの森である。
 鈴鹿に残された最後の秘境にふさわしい。

<行者谷>
 行者谷は、明るい谷である。
 水は流れていない。伏流となって岩の下を落ちているのだろう。
 谷沿いにある樹木はすっかり落葉し見通しがよい。
 分厚い落葉を踏みしめながら岩を縫うように沢を登る美しい渓谷に堪能した。
 厳しいところは、入口付近一か所(ロープあり)のみ。初心者でもクリアできる。
 
 八重谷源流部は、谷の上流部に来たという感じだったが、奥は手入れされた植林の平地が存在した。
 谷の上流部にこんな広い台地があるなんて特異だ。しかも暗いという感じのしない不思議な谷だった

 作業小屋の手前で左に折れ林道跡らしい荒れた道。
 右は、作業小屋横にある崩壊した橋。コンクリートの部分が残る。林道があった痕跡を残していた。

 合流地点には、トロッコ道跡が残存している。奥深いところで鉱山作業をしていたことの証し。
 トロッコ道からリョウシとコザトが見えた。

<権現谷林道>
 林道歩きはとかく単調で退屈するものだが、この権現谷は変化があり歩いて楽しい。
 切り立った渓谷に付けられた道はさぞ難工事を思わせる。
。 
 河内元行者窟」の直ぐ先の橋を渡ると行者谷への入口。ここが登山口ということになる。
 行者窟へは、一度入ったことがある。鎖を持ち約10メートル位這い上がった記憶がある。
 一番奥に窟があり、狭くて一人づつ交代でお参りした。
現況は、相当荒れている。
 権現谷に出てから1.8km 妛原(あけんばら)まで下る。 
 この間にもフサザクラなどいくつか花を見た。
 花の100名山著者田中澄江が取材に来たこの権現谷は歩くだけでも価値がある。

落合駐車場】
新設された落合駐車場に留める。今畑登山口。葉っぱの大きいフクジユソウが一面に咲いていた。 

【花は咲いていないかお墓に立ち寄る】
お墓の花は終わっていた。

【今畑登山口】

【今畑集落に咲く福寿草】

【笹峠付近から近江展望台】

【P712へと向かう】

【P713.8】

【P713.8付近からの展望】
 三国岳方面の展望が良い。

ジュリノサコ
ナガサコは、ブナの森。 広い大地に太いブナが何本もあり、石灰岩の苔むしたカレンフェルトが存在する。 
樹林の上部から霊仙山西南尾根の一角が望める。

ジュリノサコ下る

【岩の上に苔が生えグリーンとなる】

【八重谷源頭】
 トロッコレール跡の道あり。奥深いところに生産の跡が残る。水平道からリョウシやコザトが望めた。重谷源流部に来る。行者谷へと進む
左岸側へ移動するとと間もなく二股に出る滝谷との出会いである。

【滝谷分岐で休憩】
滝谷出会いでコーヒタイム周りはフクジュソウの大花園。

【福寿草の群生】
  フクジュソウの大群落。

【水のない行者谷】
コケ蒸した斜面が春の陽光に映えていた。涸沢でゴツゴツした大岩がたちはだかる

【最後に難関の大岩超え。ロープを二か所で設置して貰った】

【権現谷出会い】

【行者窟前】

退屈しない現谷林道】

【権現谷は、花あり枯れ木あり新芽あり雪解け水ありと歩いて楽しい】

【新芽】