【山記録】
日時・天候 2021年05月15日(土)曇り一時小雨 
山名・山域(整理区分) 岩井田山(211m)・楠部山(284.7m)・朝熊ケ岳(555m)
交通・駐車地等 五十鈴公園駐車地
コース・タイム
五十鈴公園駐車地(07:56)~岩井田山口(08:12)~岩井田山(08:40)~岩井田展望地(08:45-09:00)~楠部山(09:18)~清水橋(10:20-25)~ケーブル跡経由朝熊峠(11:05)~朝熊ケ岳(11:20-25)~奥の院(11:40)~金剛證寺(12:04-12:52)~経塚(13:02)~一宇田の頭(14:10)~楠部峠(14:32)~旧朝熊登山口(15;35)~五十鈴公園駐車地(15:50)
総タイム7時間54分
距離/累積高低差 沿面距離14.2km 累積標高+1131m -1118m
人数/登山レペル 6人/中級

【国土地理院25000図・軌跡ログ

【カシミール3D・標高グラフ図】

【足跡】
<前書き>
 関西ハイク山友会の山仲間からガイドを頼まれ岩井田山から朝熊宇治岳道に咲くジングウツツジ見の山行きです。
 濃い紅花のジングウツツジは、三枚の花弁が開き満開で見ごろでした。
 登山道は、新芽のグリンとピンクで染まり色鮮やかで素晴らしかった。
 今や、幻の花となりつつあるカサグルマ。以前は3カ所もあったのに今や消えてなくなり探すのに手間取る。
 時間はかかったが、
 Tさんが、2輪咲いているのを発見し皆ながワクワクした。
 この花を見ると感激で登行欲を増す。
 
<山レポ>
 8時前、宇治館町にある五十鈴公園駐車場を出発。
 岩井田山への入口は、二か所あるが標識がなく分かりにくい。
 以前は、イバラとアサマツゲの多いヤブ山でしたが最近は踏み跡もあり歩きやすい。
 尾根筋に来るとジングウツツジとアサマツゲが多くなる。
 アサマツゲは、普通のツゲより葉っぱが大きくて濃いグリンでピンクのジングウツツジとの色合いが良い。
 小コブに出ると、展望が開け一息入れる。

 岩井田山と展望地
 山頂は、樹林の中に窪んだ窯跡がある。平凡なピークで分かりにくい。古いイセ愛山会の標識がある。
 岩井田山から400メートルほど先、平たな台地が岩井田山展望地である。 
 ここは、360度の絶景地。
 眼下には県営陸上競技場で競技している選手も小さく確認できる。
 市内の低山、三郷山・白石山・l連随山・高倉山が一列に並んでいる。
 伊勢市街を流れる宮川・勢田川・五十鈴川が伊勢湾へと落ちていく。
 四日市や鈴鹿の山も望めるが、今日は曇っていて綿向山・奥の雨乞岳は見えづらい。
 東にある三角の山は、一宇田の頭で恰好良い。
 ジングウツヅシを前に一宇田の頭をバックにすると写真のアングルに最適。
 南は、前山・鷲嶺など天空界道の山並が連なる絶景地である。

 楠部山ヘ
 展望地からの先、明るい尾根から樹林帯の中に入る。暗くて鬱蒼としているので昔は迷いやすかった。
 今は、テープもあり。尾根筋にしっかりとた踏み跡あり。この先が楠部山である。
 楠部山は、天井が抜け明るいが樹林の中で展望なし。楠部山を下ると宇治岳道に出る。

 一宇田の頭へ
 一宇田峠のところからヤブの一宇田の頭へと向かう。入口が分かりにくいが中に入るとテープあり。
 一宇田の頭は、50メートルほどの直登できつい。山頂は、三角点と神宮境界の石碑があり。
 周りは鬱蒼として暗い。迷いやすいので注意。テープをしっかり確認のこと。
 東の尾根筋へ向かうとP419に出る。いせ青木さんの標識「東一宇田の頭」の標識あり。
 ここから500メートルほど下ると伊勢志摩スカイラインと交わる清水橋に出る。
 この先は、江戸時代に賑わった旅館みやげもの跡の石垣が延々と続く古道を行く。

 朝熊峠、
 岳参り参道の中心地であった。
 東風屋旅館跡の広場にベンチあり。展望よし。
 隣に御木本幸吉の別荘があった。

 朝熊ケ岳、
 天気へ来たらお天気が急変。
 朝熊峠から朝熊ケ岳に来ると小雨と冷めたい風が吹きカッパを着る。
 ガスで視界悪く早々に退散する。
 12時過ぎ金剛證寺に到着。
 天照大御神がお住まいの山門で昼食をとる。昼食を終えると天気予報と異なり雨が上がる。
 雲は多いが快適なおお天気に変わる。

 復路、
 長い長い参詣道の宇治岳道を下る。
 蛇紋岩が露出しジングウツツジの花盛りで今が最高の花見でした。
 宇治岳道は、トレイルランのゴールドコースである。今日も10人以上人が走っていた。
 仲間におだてられトレイルランの走り方の手本を見せてくれと云われ走ってみせた。
 80才を越えた老人がスイスイと走るのを見て皆さんびっくり仰天した。
 その他、楽な登山の歩き方などもご指導させてもらった。

 江戸時代の登山口に下山。
 旧1丁目の標識のあるところから江戸時代の道に入る。
 僅かな距離だが荒れ果て下る道が分からない。適当に降りると林道に出る。
 50メートル先、伊勢市で一番古い石碑が立つ。
 ここが江戸時代のお伊勢参り金剛證寺への登山口である。知る人は殆どいない。
 
<稀少価値の花>
 ジングウツツジは、日本でも数か所しか見られない花。
 蛇紋岩に生育する特殊なツツジです。
 ジングウという冠がつく花なので朝熊山で発見された。

【幻の花探しに時間がかかった。上を見てTさんがやっと見つけた】

【五十鈴公園駐車場出発】

【宇治岳道登山口】

【宇治岳道を離れる。岩井田口へ】

【岩井田山尾根】

【岩井田山手前の展望地】

【アサマツゲとジングウツツジ花の道】

【花の道を行く山仲間】
 

【岩井田山】

【岩井田山展望地】

【楠部山】

【宇治岳道を行く】

【清水橋で小休憩】

【朝熊ケ岳三角点と天測点】

【朝熊ケ岳山頂に来たら天候急変】

【5月6日頂上付近に咲いていた春リンドウ

【金剛證寺奥の院】

【奥の院参道の塔婆】

【詩人竹内浩三の歌碑(死ンデシマウヤソノ心ヤ)戦争の虚しさが伝わってくる】

【国宝・金剛證寺尼殿】

【仁王門で昼食】

【国宝の経塚-13:02】

【何の花】

【一宇田の頭-14:10】

【ジングウツツジが咲く宇治岳道に出るー14;30】

【整備された宇治岳道はトレイルランの人気コース】

【江戸時代の登山口ー15:38】

2020.05.17岩井田山