【山記録】 | 登山口の相生橋と海ぼうず |
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日時・天候 | 2006年01月28日(土)/晴 | ||
山名 | 局ケ頂(314..0m) | ||
山域・区分 | 三重県・南伊勢町/伊勢近辺 | ||
コースタイム |
海ぼうず(9:20) 局ケ頂(11:20〜12:35) 相賀浦(14:10) |
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距離/累積高度差 | 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m) |
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メンバー | 8人 |
【周辺図】地図は、NPo法人南勢テクテク会の承認を得て掲載したものです。ピンクの線が登山路 |
【相賀浦までの交通】 |
松阪方面からは、県道37号(旧国道23号)を走り南下、明和町でサニーロード(明和町〜南伊勢町)へ入る。伊勢高速の場合は、玉城インターで降りるとサニーロードに繋がっている。 県道719号を南に走る。鍛治屋トンネルを過ぎると道は二又に分かれる。県道719号は右側の道をとる。伊勢路で国道260号に出会う。迫間トンネルを抜けると熊野灘が左手に開けると迫間浦(はざま)である。南海中学校を過ぎると相賀へとの標識が出てくる。左側へ曲がり坂を下って行くと15分ほどで相賀に到着する。町の入口に相生橋がある。橋を渡らず橋正面の階段(上がり口に局ケ頂の標識あり)を上がると眺めの良い海ぼうず(学校の廃校を利用した海浜体験施設)がある。その奥に登山口がある。 相賀橋付近には駐車場ない。橋を渡って堤防沿いに海ぼうずの駐車場がある。 5台位は駐車可能である。 |
【足跡】 |
朝7時、伊勢市役所を出発。 途中コンビニへよりサニロードを南下し、今や隣町となった南伊勢町へやって来た。 予定では道行窯の方から上り塩竃浜へ下る予定であったが、道行窯の先は、農地区画整備事業で通行止め(阿曽浦へ行く道は通行可能)となっていた。休日にもかかわらず工事をしていたので、反対側(相賀浦)から登ることにした。 国道260号へ戻り相賀浦トンネルの入口も「局ケ頂」の登り口につき車を停め歩いて様子見に行く。 路面が荒れていたので、展望の良い相賀浦から登ることにした。 トンネルから少し先、右折(県道722)15分ほどで相賀浦に着く。 相生橋を渡り、堤防付近にある「海ぼうず」の駐車場へ停車したら、老漁師が近づき「あんたらこの魚持っていかへんか」と三匹タイのような大きいワサビという魚をもらった。 魚は、パクパクしていて朝から漁に行って獲って来たらしい。一緒に来たYさんが、昔なんと6年間この町で教師(校長)をしていたとのことで、近くにいた教え子にサバいて貰うことにした。 昔と今も変らない人情のあふれる町に心が温まった。 相生橋に戻り正面に取り付けられた階段を上がっていくと登山口の「海ぼうず」である。夏になると臨海学習等で賑わうようだが、今日はひっそりとして静か。ここから相賀浦の眺めが素晴らしい。Y先生の思い出深いところにつき、談義を聞かせてもらう。 山の名は、局ケ頂(つぼねがちょう)と変わった名だ。 この名の由来は、源平の合戦で敗れた平家の落ち武者が、相賀竈一帯に逃れ住みついた。「局ケ塚」は平家の奥方、局を祀ったことからこの山名がついた。錦の「姫越山」も同じような伝説があり、この地は人里から鎖され平家落人の隠れ場所に適していたようだ。海から眺めたら鋸の歯のように見えるので地元の人は「鋸山」とも呼ぶ。 この地には沢山○○竈という地名あるが、その意味は「平家の落ち武者が塩を精製するのに使った窯から」この名か付いた。海ぼうずは、幽霊(妖怪)とのこと。 「海ぼうず」の奥に登山口の標識がある。 背の低い雑木の中に明るく広い山道を登っていくと、5分も歩くと鳥居が見えてきた。 鳥居を潜るとベンチが置かれ展望台のような広場の隅に石を三つ積んだ小さな三角形をした奇妙な祠がある。祠を過ぎると目の前に尾根が見える。この尾根は、ブルドーザで開拓した広い道で相賀港から山頂近くまで続いている。 海ぼうずから15分ほどでこの尾根に取り付く。帰路は、この尾根を歩いて相賀浦の家並みの中を通って相生橋へ来たが、海の景観が素晴らしかった。但し、上りは家並みの横丁を通り抜けていくので道が分かりにくい。分岐から、局ケ岳までは1時間余、案内標識はが次から次へと出て来るので安心して歩けるハイキング向きのコースである。 案内標識も二種類あってダイダイ色と白色のものがある。 南勢町とNPo法人が造ったものらしい。どの標識にも距離表示が書かれている。 「海ぼうず〜局ケ頂」間の距離の違いに気が付いた。白色の表示は3.7km、ダイダイ色の表示は2.6kmとあった。先の表示は山頂に、後の表示は「海ぼうず」のところに立っていた。 家へ帰ってからこの違いを検討したら「海ぼうず〜局ケ頂2.6km」「海ぼうず〜相賀浦1.1km」合計で3.7kmである。どうやらダイダイ色の表示が正しいと思われる。 |
【潮の臭いのする町、相賀浦。】 |
相賀浦へは、今から30数年前若き頃、魚釣りに来たことがある。当時は、道路事情が悪く陸の孤島とも云われていた。人情厚く海のきれいな町で、小林旭の「ギターを持った渡り鳥」という映画のシーンに出てくるような小さな漁村であった。 |
【登山口の海ぼうず】 |
左、「海ぼうず」へ階段を上がる付近。 右、「海ぼうず」は、高台に立っている。広場の奥に登山口あり。 |
【5分も歩くと祠が見えて来る】 |
5分も歩くと鳥居が見えてきた。鳥居を潜るとベンチが置かれ展望台のような広場の隅に石を三つ積んだ小さな三角形をした奇妙な祠がある。 |
【展望の良い尾根】 |
奥、中央の山が局ケ頂。祠を過ぎると目の前に尾根が見える。この尾根は、ブルドーザで開拓した広い道で相賀港から山頂近くまで続いている。 。帰路はこの尾根を歩いて相賀浦の家並みの中を通って戻る。 |
【尾根道との合流地】 |
海ぼうず」から来た道と展望の良い相賀港から来た道との合流地。 |
【途中にある分岐標識】】 |
【米子浜】 |
左、局ケ頂。 右、米子浜。 |
【局ケ頂山頂ー伊勢志摩国立公園が展望できるトップクラスの山である。】 |
海ぼうず」から2時間弱で局ケ頂山頂に着く。山頂部だけが海へ突き出し、こじんまりとした空間が広がる。ここから五ケ所湾や御座半島や相賀浦や南島に至るリアス式海岸線が見える。直下の白い砂浜の塩竃浜が美しい。 |
【山頂から御座港】 |
【山頂から五ケ所湾】 |
【山頂から塩竃浜】 |
【帰路の尾根道から見た局ケ頂】 |
【帰路ー尾根道を下りていくと相賀港へ】 |