【山行日誌】
赤い橋の擬宝珠 
日時・天候 2011年2月27日(日) 曇り/晴
山名 妙理山(900メートル) 
地域 余呉トレイル(滋賀県)
コースタイム

六所神社(8:25)〜尾根P419(9:10)〜001(10:05)〜東妙理山(11:00)〜妙理山(12:00-12:20)〜昼食(12:25〜13:35)〜尾根(13:45)〜谷底15:20)〜林道iに架かる橋橋(16:00)n)〜洞濡院m(16:30)〜六所神社(16:40)
総タイム8時間15分
距離 距離10.4km /累積標高(+1256m−1210m)
メンバー iygsuzuka11名(男3女2)
挿入歌  比叡おろし唄安田祥子

【鳥瞰図ー賤ケ岳PA上空3467メートルから撮影】 

【軌跡25000図】 

【足跡】
<初めに> 
ライトニング・アッセントを買って2年になるが、三峰山で一回試したのみである。
 今年の山会報にタイトル名「スノーシューで登る豪雪の山・管並から妙理山」という余り聞きなれない山行があることを知った。「スノーシューで登るという−−」山行は、何となく新鮮で興味を持った。

 だが、国土地理院の地図には妙理山という山名が載っていない。
 自分は、北陸に近いとの感覚があり半ばあきらめていた。
 その後、琵琶湖の北の奥にある山と分かる。
 新ハイ関西新春の山・壇上さんのガイド本によると、
 妙理山は、洞寿院をめぐる4つの青山の一つである。
 青山とは、妙理山・横山岳・安蔵山・七々頭ケ岳をいう。
 妙理山は、「余呉トレイルクラブによって淀川水源の森ルートとして整備された。厳寒期にも登れる山で、経験者なら登り3時間半・下り2時間半、グレードは星五つ」とある。
 
 2月中旬、山仲間のK氏から個人で「妙理山へ行く」計画あるとのメールが届く。
 
日時2月27日、
 
集合地は、余呉市役所 午前8時。そこから車で登山口まで15分ほど。
 
<足跡>
  午前3時半起床。4時自宅出発。
  伊勢ICから木之本ICまて230キロの高速をぶっ飛ばす。
  3時間の連続運転。老人(shunon)はかなり疲れる。最初からハンデが付く。
  7時15分余呉市役所着。

 8時余呉市役所発。
 余呉市役所から高時川沿いに管並まで県道を走る。
 車窓から見る風景は一変し、豪雪の雪国へ来たという感じである。
 登山口の管並の集落に来ると、一層厳しい雪景色が展開し魅了された。
 赤い欄干に擬宝珠を付けた「みよりはし」を渡ると六所神社に到着。

 本格的な雪山登山は、三年前登った日照岳(岐阜)以来である。
 8時25分、登山口の六所神社でスノーシューを付け出発する。
 スノーシュウーを履いて急斜面を上がるのは未体験ゾーンである。
 ガイド本によると、
 「登り始めは急斜面で慣れない人は四苦八苦する」とある。
 やっぱりこのご指摘は正解だった。

 狭い斜面に来ると、反対側のスノーシュウーを踏みつけ前へ進めない。
 意識して歩かないと失敗の連続である。
 何度もバランスを崩したことか。
 このモタツキでいつも最後尾で歩いていたが、何とか見える範囲で付いていた。
 写真を撮っているとドンドン離され皆が休憩終えた頃、やっと追いついた。
 結局、休憩なしで山頂まで歩く。
 あのきつい坂を4時間も休みなしで歩き続けたのでクタクタに疲れた。

 下りは、急勾配の尾根に来るとスノーシュウーは脱いで歩いたので遅れることはなし
 だが、
 尾根上部は急降下で滑落要注意。
 谷へ降りる手前はルート不明。
 谷はツボ足の難路であった。
 こんな経験は滅多にできない。

 帰りの林道に来て広い緩い下り坂、やっとスノーシュウーに慣れ快適に歩けた。
 高い代償をはらわせられた。
 自分には、ワカンが適しているのではないかと思う一日であった。

 そのようなことから、今日の登山は余裕など全くなく写真を撮るのが精一杯であった。
 右、左、前面に雪山が見えたが、地図を取り出す余裕はなかった。
 家帰ってから、鳥瞰図を見て地図上で再度登山しています。
 妙理山の情景が「比叡おろし」の詩と合致しているように思います。

「比叡おろし」 歌安田祥子  
 風は山から降りてくる
レタスのかごをかかえて
唇はくびれて いちご
遠い夜の街を越えて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの
胸を雪にしてしまいますえ
風は琵琶湖に落ちてくる
北山杉を下に見て
夕焼けは よそゆきマント
光る銀の靴をはいていたそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの 
胸を雪にしてしまいますえ 
風は今夜も吹いている
死んでは駄目よといいながら
さよならは 小さなみぞれ
そっと京都の闇に捨てて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの
胸を雪にしてしまいますえ
 

【登山口は、六所神社裏から登る】

 六所神社へ来る国道・県道は、除雪されているが道路端には1メートルほどの雪が積れている。民家の屋根の造りも豪雪に耐えられるよう三角の長形である。

 六所神社前の広場に来ると2台駐車あり。5台は何とか留められた。

 左、神社入口にある「みようり」橋から横山岳が望める。手前、墓谷山へ伸びる尾根。

【P594付近】


【P746.7手前】

【東妙理山】

【山頂手前】

【左、shunon。右、タロボウさん】


【妙理山手前で 新ハイリーダ壇上さん一行と出会う】 
檀上さんたちは、椿坂から上がってきた。
今日は、個人グループの山行きと話していた

【雪に埋もれた管並みの集落】
壇上さんの、ガイド本に「ブリューゲルの雪原色の狩人たちの絵のようだ」と書かれている場所。左、横谷山。右、墓谷山

【妙理山】

【下山開始】


【横顔ーsuyyさんブログからアップ】

【下降分岐】

降下ポイント。よしやん提供

【前は、管並の集落】


【難所 ー谷乗換る。この辺は深雪で壺に嵌ると腰まで浸かる。4回も嵌り脱出に苦労し

【青旗のある位置(谷底)に15時20分到着】
左、林道へ下山した。

 【洞寿院バス停】
駐車地は近し。
 横山岳