<初めに>伊勢の里山4山(鳴子山・国束山・大日山・的山)へ初めて縦走した。国束山と大日山は、参詣道とし古くから地元の玉城町や度会町から登られている。鳴子山は展望はないが三角点のある山としてまた国束山に近いことから手ごろなハイキングの山として親しまれている。的山は、東屋などが近年整備され伊勢湾・伊勢平野の大展望が目玉で超人気の山となった。この4山縦走の起点としては、玉城弘法温泉がベターであろう。縦走といっても国束山からは、一旦度会町平生に下り度会町牧戸まで里道を歩いて大日山参詣道から大日山に登り大日山~的山~積良山手前まで縦走する。下りは、積良山登山道を歩いて玉城弘法温泉まで戻る。多少アップダウンのあるコースである。距離は、10km余ある。だが、大日山から的山へいく明確な道がないので登る人は少ない。今回、このコースの探索に出かけた。
<鳴子山>今回は、谷道から分かれて古道を歩いたが途中から道は消える。尾根に上がれば道あり。通常は、谷道から入る。
<国束山>2013年8月来た時は、寺跡一帯は木が鬱蒼とし暗い感じがした。今は、周辺一帯が伐採され明るくなった。短く切られた木は、自然と調和するような造形物として寺跡に置かれていた。山頂前も伐採されたので、伊勢湾から牛草山方面までワイドに見えイメージチェンジした。平生参詣道を歩いて国束寺へ向かう。参詣道には、石地蔵が1町石毎に置かれている。石字には「天保15辰年」と刻まれている。西暦1844年幕末後期となる。今から170年前ということか。石地蔵は、風雪に耐え痛みは少ない。朝熊の石地蔵と比べて石が大きくて立派である。
<大日山>大日山は、標高302mと低山だが里から見ると絵に描いたようなお山で個性ある容をしている。参道口から700mほど入った山道にアサマリンドウが5株咲いていた。11月なのに花はまだ活き活きとしていた。参道口から30分余りで山頂に着く。山頂は、樹林に覆われ暗い感じがする。真ん中に鳥居と祠があり信仰の山らしい光景。山頂の中心部かから少し離れたところに三角点がある。木の枝に山名札がいくつもぶら下がっていた。
<探索>大日山祠の後ろからダイレクトに降下する。予想していたより厳しい斜面で手こずる。安全に降りるならロープが欲しいが持っていない。バックしょうかとも思ったが体制(三点支持ができない)が崩れて下へ下へと引きずりこまれる。尻を付いて滑るように落下。怪我はしなかったが危険と隣合わせで100mほど降りると安全地帯に着いた。地形図にある道を何とか探しこの道を辿るが、倒木で荒れ果て前進を阻まれる。大日山の北尾根に来たら古い標識があった。ここから、ヘリポート広場(的山南峰239m)までの道は、古い標識が時々出てくるが踏み跡薄くテープもなし。シダが密生し道は消えていたところもあり経験者でないと迷いそうなとろでした。
<的山>山頂は、広々とした小高い丘に東屋が建つ。東屋には温度計・湿度計等観測器や雑記帳も置かれている。ノートを見ると沢山の人が記帳していた。伊勢湾や伊勢平野の大展望は何とも魅力ある里山でした。 |