【山記録】
日時・天候  2016年07月18日(月・祭日) 天候 晴
  八方山三角点101.2m
山名・標高 龍仙山(402.1m)・八方山(101.2m)・五か所浅間山(178m)
山域と区分  三重・南伊勢町/伊勢近辺
駐車地までのタイム  自宅(伊勢市)から車で40分
 コースタイム 龍仙山→登り70分。下り50分 
八方山→登り40分。下り30分(但し、登山道はなし)
五か所浅間山→登り40分。下り30分)
距離/累積高度差  沿面距離   km 累積高度;+    m -    m
団体名・参加人数  単独

【軌跡ログ・山旅40000図87%縮小】 

【足跡】
<謎の列石探索>
 神籠石(こうごいし)のある山、龍仙山と八方山へ登った。
 「伊勢志摩きらり千選」によると
  
ドビロ(堂広)の縁にある自然石の大岩を基点にして、30cm~1m大の大小さまざまな石がほぼ直線的に東西に伸びている。明らかに人が並べたものと感じられる
 
 これを神籠石と呼ぶのは、日本の他の地域にもあるように、こうした列石を「神の住む聖域を人里と区切るためのもの」とする考えによる。
  昭和30~40年代は多くの識者がこの地を訪れ、様々な意見を述べているが、何故こうした列石が生まれたかの定説はまだ無い。
 列石の謂れは諸説あるが、龍仙山は祭祀遺跡が有力とある。
 古代山城説(外から攻められた時逃げ込んで防ぐための山城)
 猪垣説(猪から農作物の被害を防ぐための垣)
 耕作と関係する祭祀遺跡とする説などあるようだ。

<参考記事>
周囲の山にも列石が見られる。
1981年の歴史民俗研究会の4年越しの調査報告によれば、南伊勢町のこの地域には龍仙山だけでなく周囲の山にも列石があることが明らかになっている。
規模としては龍仙山のものが最大だが、八方山のものは山の頂上に石が直経30mと90mの円形に並べられているという。上記調査報告書は南伊勢町五ヶ所浦の愛洲の館にあり、希望者は閲覧できる。

<龍仙山>
 標高402mと低山ながら360度見渡せる。
 五ヶ所湾から志摩半島そして太平洋。東に朝熊山、西に転ずれば南島町の山々から紀伊連山、北は度会の山々から伊勢平野まで見渡せる。その他、お不動さんの前からも五ヶ所湾の眺めが良い。
 三重県南部の山では展望はNO1と思う。

【龍仙山・列石詳細図】 
 このルートには案内板もテープもあります。
 但し、分岐も多くあり地図を持参しないと間違いやすい。
 船越から登ると周回コースも可能。
船越からのルート
 
 

【登山口付近】

左、サニ道路。龍仙トンネルを出て直ぐ左折、南伊勢町クリーンセンター」への標識あり。
右、クリーンセンターとの分岐。登山口は、直進30m。
左、登山口付近。空き地に駐車。小さな建物のところに登山口の標識あり(右)。手前のコンクリート道を登っていくとゴミ焼却場が見える。(下)

【林道分岐ーこの標識のところで右折れ】
 今までに分岐が数か所あったが無関係。
 「神龍石本コース」と書かれた標識に従い右折れ。

 直進は、トンネルの上へと続いているのかなぁ。

【獣除けの電流柵がある】 

片側は、有刺鉄線がはられている。

【神龍石入口付近】 


左、三叉路手前にある神籠石説明板。
右上、三叉路を右へ下る。
右下、100m程下ると尾根接点にであう。一寸分かりにくいがところに標識あり。ここが神籠石の入口。

【謎の神龍石】 
 石が並んでおかれている。人の手によって運ばれたものか不明。

【600mにも置かれた謎の列石】 

上、
立石が置かれている。人工的に並べられたことは明らかだ。

左、
石灰岩の大岩も多数点在する。
バラバラとなった岩が列石に利用されたのか




【龍仙山の肩に出る】 

最後、トラロープあり。

【龍仙山】 
 三重南部の山では、展望が最も優れている

【龍仙山から切原方面】 

【八方山の列石を探索に行く】 
 龍仙山列石のネット検索をしていたら八方山にも規模は小さいが列石ありとの情報を得たので探索に出かけた。
 八方山は、標高   101.2mの低山である。
 場所は、中津浜へ行く道の途中、伊勢現代美術館の裏山にあたる。伊勢現代美術館付近の道路脇に車を留める。

 登りは、国土地理院に載っている道を行く。
 地図上では、山頂まで破線ありだが途中で行き止まり。
 山道を探したが見つからず。ヤブを掻き分けて登った。
 下りは、尾根筋を歩いたが歩きやすかったが登山道はなし。
 

【八方山の列石】 
 山頂から北側に凡そ100メートルほど列石あり。

【八方山】 


 2メートル以上も高いところに「八方山」の名札がつけられている。
 八方山山頂。
 周りは樹林に覆われ展望なし。
 天井は抜けていて明るいが周りは暗い。ヤブの中に三角点あり。
 
 
 

【五か所浅間山】 
 県道伊勢南島線沿いに登山口にあり。
 この県道は剣峠を経て内宮に出られるが剣峠付近から先は対向ができない。
 厳しい道なのでサニー道路で来る方が早くて安全である。
 浅間山周辺には、展望の良い馬山や歴史館「愛州の里」がある

【五か所浅間山】 
愛州の里(右の建物)から見た五か所浅間山

【五か所浅間山登山口】 

手前の道路脇に、数台駐車可能。

【展望所】 
左、
展望所から五か所湾の展望が素晴らしい。

下、
展望所から龍仙山。

【五か所浅間山】 
 五か所浅間山は、富士信仰の山で大日如来が祀られている。