【山記録】 
日時・天候 2005年12月17日(土)・曇り/小雪
山名 経ケ峰(819.7m)
山域 津市
コースタイム
伊勢市(7:20)〜駐車地(9:00〜9:25)〜林道終点(10:15)〜休憩小屋(11:30)〜経ケ峰(11:36-11:50)〜休憩小屋(11:55-14:05)〜駐車地(15:20  総タイム4時間55分
距離/累積高度差 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 7人

【足跡】
 2005年師走。「1年間の無事故登山」と忘年会を兼ね経ケ峰へ登ることにした。
 今年は、まだ行ったたことのない笹子谷コースから登る。
 前日、忘年会10人分の料理(豚肉・野菜・ぜんざい等)を調達し、水6リットル・鍋2つ・燃料等を各自で持てるように仕分をして大型ザックへ詰める。車も冬用のスタッドレスタイヤに履き替え準備ok。だが、「明日の夜から大雪」との天気予報が気になる。
 朝7時20分。車2台で伊勢市出発。
 グリーン道路から県道に入り錫杖湖へ向かう。錫杖湖付近へ来ると小雪が舞う。二つトンネルを抜けると笹子林道の入口へ出る。左へ曲がり林道に入ると白い道に思わず緊張する。約2キロ先、舗装路からダートな道に変る場所へ駐車するが、周囲は積雪で注意を要す。
 仲間の小型車は、スリップ(ノーマルタイヤにつき)したので、笹子林道口から約1キロ辺りまでバックする
 駐車した林道脇に「経ケ峰林道通行止」の看板が立つがそれらしき場所見当たらず。直ぐ下に「経ケ峰へ」との小さな標識もある。
 笹子林道と書物にあったが、経ケ峰林道の間違いだったのか。
 本来「通行止」の看板は、道路の中央にあるべきだがーー。以前、林道工事をしたときの遺物にも見えない。一体この看板は、何を意味するのだろうか戸惑う。
 20分程で新しい林道との分岐である。工事用のプレハブが建っていた。思案の上、新道を行く。300メートルほど進むと行き止まりで工事中だった。工事人に道を聞く。「工事小屋から左の道を行く」と教えて貰う。雪で凍てたコクリートの道は数人が足を取られ転びながら分岐まで戻る。
 古い林道の方向に大きな矢印があり、これを何と理解するか。   最初は、工事用の標識と判断したのが間違いだったのか。谷沿いの林道は地図のとおりで納得する。
 この別れ道から少し上がったところに標識が出てくるが、これが分岐のとこころに有ればとついつい愚痴が出る。
 林道終点から山道に入る。谷の水がとうとうと流れている。昨夜からの雪で増水している。岩を越して川の中に足を踏み入れると、深みにはまり膝上まで水に浸かってしまった。靴の中はビショビショに濡れた。(雪山なら凍傷が心配だが)低山なのでそのまま頂上までお付き合い。対岸に移ると植林の中に山道があり良く踏まれた道で歩きやすい。
 尾根に出ると小雪がちらつき風が冷たいのでダウンを着る。
 東に三つ高い山が連なっている。地図を見ると、一番手前が標高574.8mの稲子山か。二つのコブは、700m位で地形図には書かれていない。
 ここから見る稲子山は、柔らかな線を持つ三角錐で優しそうだ。頂上から見た「経ケ峰や錫杖岳」はどのような景観だろうか想像すると登りたくなった。登るなら今の時期、夏は暑そう。
 この先はカヤトのジャングルが待っていた。タバコの火でも付いたら丸焼けになりそうな枯れ草の山だ。゜ 両側には若木が網のようなものが被せてある。これは霜よけだろうか。

 更に高度を上げると錫杖湖の一角と錫杖岳も見えた。
 あちらの方がチョッと低いのだろう。高い山から見下ろすと「ミニ槍ケ岳」も少し迫力に欠ける。西側には嘉嶺の頭(788.8)と北笠岳(767)が近くに見えた。同じ道を歩くことはつまらないので帰路はこの山を縦走しようと思っていたが、知らない山なので(時間的に見て)無理をしなかった。登りつめると、分岐で標識があり「右北笹岳」へとなっている。
 この標識は周辺にもあった。
 これが正式名なのか、家へ帰ってからネットで調べたら、「笠が正式名、笹は間違い」と書いてあった。
 これを書いた人は恐らく町の看板屋だろう。それに山になじみのない者が建てたのであろうか。
 直ぐ先には、稲子山への標識も出てきた。
 暗い樹林帯の中に突入すると、まだ新しい休憩小屋が見えてきた。
 小屋の中に入ると。志摩市や津市から来た人たち6名がいた。間もなく6名の方はいなくなり、貸切りの状態で料理を作る。
 長方形の暖炉は、大鍋を置いても火気の取り扱いが安全に出来るので使いかってが良い。料理を造る間は数人が留守番をして、山頂に登る。
 雪は降っていないが、積雪の階段を登ると5分余で山頂に着く。
 雪雲に覆われ風強く寒い。展望台から白い雨乞岳が印象的だ。綿向山や那須ケ原山など鈴鹿の南の山が良く見えたが、伊勢湾や松阪方面は雲で見えない。
 直下に観音様がある。
 今年も無事山へ登れた感謝のお参りをする。傍らの木に500回登山記念のお札がぶら下がる。裏には○○さんの名前が記されていた。小屋へ戻ったら豚汁とぜんざいが出来上がっていた。津市から来た男性二人も加わり豚汁で乾杯をした。

駐車地
左、駐車地
舗装路はここまで、車を停める。右のダートな道を歩いて登山口まで行く。

右、道路脇にあった通行止め標識。

笹子川に沿って林道を歩く】
 ダートな林道は、道幅も広い、もう少し上まで来ても駐車できそうだ。
アイゼンはいらないが、気を抜くと滑る。

分岐の作業小屋

作業小屋のところを左に曲がると右の道に出る。最初、作業小屋の右側へ行ったので、ここまでバックする。

林道終点と西方向を見る

左、林道終点近くに来ると、西側に嘉嶺の頭(788.8)と北笠岳(767)か見えた。
右、林道終点にある雨量計。

【渡渉】

川の中は深いところもあり、吸い込まれ膝上まで水に浸かる。

山道に入る】

【稲子岳
尾根に出ると東に三つ高い山が連なっている。地図を見ると、一番手前が標高574.8mの稲子山か。二つコブは、500m位。稲子山は、柔らかな線を持つ三角錐で登行欲が湧く山だ。

カヤトのジヤングル
 カヤのジャングル、タバコの火でも付いたら丸焼けになりそうな枯れ草の山だ

カヤトから伊勢湾が見えた

中央が北笠岳、奥の嶺は錫杖ケ岳

尾根の標識、北笹岳は間違いだろうか】
尾根を登りつめると、分岐の標識を見ると「北笹岳」へとなっている。この標識は周辺にもあった。
 これが正式名なのか、家へ帰ってからネットで調べたら、「笠が正式名、笹は間違い」と書いてあったがいかがなものか。
 

経ケ嶺

2012.9.7経ケ峰