始めに
  2004年6月田中好子さん主演の「世界一美しい散歩道」がNHK・BSからテレビ放映され、当時大反響を呼び起こしました。
 このテレビを見て私もミルフォードトラツク
への憧れを強くした1人です。
 8ケ月後の2005年2月妻と二人で参加することができました。
 当時、この記録をホームページに残しましたがソフト(ホームヘージビルダー)の習得が未熟であったので今から思うと拙い作品でした。
 このホームページだけは何んとしても造り直したいとは思っていましたが、その作業に手間がかかるので手付かずにいました。
 2013年5月末になってやっと全面改訂することができました。
 前回の作品を辿りながら制作していきまたが、数日前にでも行って来たような記憶が蘇る。
 家に居ながら再び「世界一美しい散歩道」を歩いたような気分にさせてくれました。
 田中好子さんは、その後病に倒れ還らぬ人になってしまいました。
 彼女は、メッセイジの中で「もう一度チャレンジして見たい」と云われていましたが残念なことに夢は叶えられませんでした。

 企画 NZ・ミルフォードトラックと南島スチュアート10日間  アルパインツァサービス
日程
 
2005年1月29日〜2月1日(南島スチュアート編  出国は、成田国際空港
2005年2月01日〜2月7日(ミルフォードトラック編) 入国は、中部国際空港
参加人数 7名( ガイト→アンドリュウーウェルズ) ガイドは、ニュジランド国籍

   日付     ミルフォードトラック5日間の行程           ロッジ名
 
 1日目
 (2月2日)
 ラクスモァホテル9:00発
ホテルで荷物を3つ(トレッキング用・ミルフォードサウンドで行われる打ち上げ用・クイスタウン飛行場用)に分ける。その後テ・アナウ湖畔にあるミルフォードトラック・ガィデットウォーク社の事務所へ移動
 事務所でミルフォードトラック入山説明会へ参加
30分で終了。その後テァナウ湖周辺散策。
12:00ホリディイン・テァナウホテルで昼食。
13:00事務所前で参加者全員の記念撮影。
13:30全員バスに乗り事務所を出発。
テアナウダウンズから船に乗り換えテアナウ湖源頭のトレイル・ヘッドグレイトへ30分でグレイトハウスに到着。着後小屋周辺のショートウオークに参加。(徒歩約1.6キロ)
GladeHouse(グレイトハウス)へ宿泊。

  GladeHouse(2日宿泊)

PompolonaHouse(3日宿泊)

 QuintinLodge4日宿泊
  2日目
 (2月3日)
 グレイトハウス8:45発
クリントン川沿いのトレイルをトレキッング。
クリントン小屋
ヒレレフォールズ小屋
バ・スストップ小屋
ポンポロナ小屋
(徒歩約16.1キロ)16km 4〜5時間
PompolonaHouse(ポンポロナ小屋)泊
  3日目
 (2月4日)
 ポンポローナロッジ7:00発
 ミソタロロッジ
マッキノン峠
クインティンロッジ
(徒歩約15.5km 6〜7時間)
15.5km 6〜7時間
QuintinLodge( クインティンロッジ)泊
  4日目
 (2月5日)
 クィンティン・ロッジからサンド・フライト・ポイント(0m)まで、22km 7〜8時間。サンド・フライト・ポイントからミルフォード・サウンドまで船で移動、マイター・ピーク・ロッジに宿泊

MitrePeakLodge(5日宿泊)
  5日目
 (2月6日)
 ミルフォード・サウンドでの遊覧クルーズの後、テ・アナウjまでバスで移動する。

       ayInnCityCente(6日宿泊)
 
MitrePeakLodge(5日宿泊)

(1日目)出発地(テ・アナウ)〜グレイトハウス

 【テ・アナウ湖はミルフォードの玄関口】

 ニュージーランドで2番目に大きい湖で、湖畔にはホテル・ロッジキャラバンパーク(オートキャンプ場)などの宿泊施設があり、休日にはキャンピングカーや小型ボートを牽引する4WD車で賑わう。夏は世界中からテ・アナウにトレッカーが集まるリゾート地である。 テ・アナウとは、マリオ語で「渦巻く水の洞窟」という意。

テ・アナウ湖
テ・アナウ湖は、北島のタウボ湖についで、大きな湖で氷河活動に形成された細長く深い氷河湖で縦61キロ一番幅広い地点で10キロで、一番深いところで417mとの説明書きがありました。

 シンボルタカヘの像
美しい湖岸どおり。シンボルタカヘの像。湖畔には、読書、散歩、休憩する人がいてのんびりしていてる。
 疲れた人を再生してくれるところだなぁ。これが本当のリゾート地なんだろう。

 【ミルフォードトラックへ入る前に研修を受ける】
  ミルフォードトラック・ガィデットウォーク社の事務所でトレッキング説明会に出席する。
 説明員は、日本人女性スタッフ。
 山小屋には、乾燥機などがあり洗濯は出来るとのことで着替えは少なくて良い。しかし、シーツ、雨具、カメラなどを入れると、30リットル用のリュツクでは小さく、大きいザック(50リットル)を無償で借りる。
 上は、トレッキングをするモデルの人形です。
事務所の受付で名前の登録をして、夕食メニュウ(魚と肉)の選択をサインする。

 集合地の事務所前から出発する
 左、ミルフォードトラック・ガィデットウォーク社の事務所前が集合地です。ここで スタッフから自分の名札を貰っい胸に付ける。売店で虫刺されの薬などを買う。
 午後13時全員の記念撮影を済ませた後、このバスで出発する。
 右、ここは、エグリントン谷です。
 五千年前は氷河があったところ。テ・アナウからミルフォードサウンドへの道です。
 テ・アナウ・ダウンズまで28キロで降りて船にります。
 

【テ・アナウ・ダウンズ】
 テ・アナウ湖北端のグレイド・ウォーフ(桟橋)に渡り双胴船に乗りテ・アナウ湖を約1時間30分の船旅です。

 いろいろの国から来ています。日本人は、15名程度。
 快晴で皆なデッキにいて外の景色を眺めていた。

【トラック入口のグレイト】
 ミルホード・トラックの入口になる、グレイトの桟橋が右手に見えて来ました。桟橋といっても、船が横付けするだけの質素なものです。右、テ・アナウ湖北端から見る美しい山々が迫ってきた。
 船を下りると、いよいよミルホード・トラックの入口に標識あり全員で記念撮影。
 早速、サウンド・フライが飛んで来て熱い歓迎を受ける。この場所は、撮影の人気スホットです。慌てずに行きましょうと、ガイドは余裕です。

グレイト・ハウス小屋へ

 船着場から1.2キロ先にある。グレイト・ハウス小屋に向かう。グレイト・ハウスは、「1895年に建てられが火災で焼失したので再建され現在にいたっている」との説明を聞く、

グレイト・ハウス小屋周辺散策散策
グレイトハウスから南東にドア峠(後の山の鞍部)が見えます。陸路の道として、エグリントン谷からドア峠を越えてこのグレイト・ハウスまで約8時間でに来られるとのことです。
 小屋に着いてからグレイトハウスの裏を1時間散策する。

(2日目)→グレイトハウス〜ポンポローナロッヂ

クリントン川沿いの原生林を行く。
 クリントン川にかかる吊橋を渡りポンポローナ・ロッジまでの20キロのトレッキングである。    
今日も快晴で気分が良い。クリントン川沿いの原生林を行く。林床にはさまざまなシダが茂り、地表はコケが覆う。樹木の幹や枝もコケが張り付いている。いかに雨が多いということが分る。         

 橋を渡るとブナの森に入る。
 休憩中、ロビンが飛んで来た。
 杖で線を描くとその線に沿って近寄る。じっとしていると手のひらまで来そうな可愛い鳥だ。

【途中寄り道1】

赤ブナの大木。
周囲が10メートルあるとか。耳をあて聞いて見たが、呼吸をする音はきこえなかった。



 昨年NHKBSで放映された。女優の田中好子さんもこの木の中に入り耳を傾けたようだ。そんな画面をテレビで拝見した。

【途中寄り道2
 クリントハット。
 川には、マスやウナギがいるとか。

【途中寄り道3 FragileErea自由散策】

【途中寄り道4ーザー・ウェットランド】

クリントン小屋

クリントン渓谷


 壁の高さは4000フイート(約1200メートル)です。
 バリーロア若しくはザ・ロング・クリフ(長い絶壁の意)として知られる花崗岩の壁が聳え立つ。


やっとマッキンノン・バス(峠)が見えて来た。

ヒレレ滝

ここで昼食をとる。
猛暑で皆さん水遊びをする。







黒の丁シャツきているのが、4日間お世話になったガイディッド・ウォーカさん。

プレイリー
 プレイリ−(大草原)を横切る。
壮大な眺めです。
 マッキンノン峠が見えてきました。


下、万年雪を冠する美しい山々が現れ流れ、落ちる滝。
 その美しさに目をうばわれる。

ボンボローナ小屋

 小屋の正面と入口

 ボンボローナ小屋食堂とメニュウ

(3日目)→ポンポローナ小屋〜クインティン小屋
  3日目のハイライトは、マッキノン・パス(峠)越えである。
 クリントン谷とアーサー谷を結ぶ峠は、今から約200年前の1888年10月17日クインティン・マッキノンによって発見された。その名がマッキノン峠となった。
 峠からの眺めは素晴らしい。しかし、曇りや雨が多くてすっきり見える日は少ないとか。
 私たちはが訪れた日は、雲ひとつない素晴らしい快晴で、万年雪を頂くサザン・アルブスの山々、鋭く切れ落ちたアーサー谷が広がる。
 今日の宿クイトンハットや、エア・ストリップも遥かかなたに見える。絵のような美しい湖面には高山植物も咲き大自然の美観を堪能した僅か20分の滞在であったので、ここから去りがたい想いだった。

 もう一つのハイライトは、サザーランド滝である。
クインティン・ロッジから約2キロメートル。往復1時間30分程度でいける。お疲れでカットする人もいるらしいが、ぜひこの滝見物だけは見逃さないで頑張って欲しい。
 サザーランド滝は、世界で5番目に高い。落差580メートルから轟音を響かせて落下する。
 その迫力に圧倒される。マリオの人々は、「テ・タウテア」白い糸という意味で、山上のクイル湖から順に、248メートル、229メートル、103メートルの3段の滝になっている。
 このサザーランド滝はミルホード・トラツク建設の誘因となったとの話でもある。
 トラックの目玉だろう。究極のハイライトとも云われている。

 滝裏の通り抜け。カッパを来て滝の裏に来ると暴風雨のようなところを抜ける。ベタベタになったの体を太陽に背を向け服を乾かしながら、滝を見つめる。角度によって太陽の光線で虹が見えたり、水煙が上がったりして、一秒たりとも同じ景観ではないので飽きることはない。
 頭の先から足の先までゴォーという轟音が伝わってくる。

【セント・クインティン滝】

 ポンポローナロッジを7時出発。森林帯に入り10分ほど歩くとポンポロナ・クリークに架かる橋を渡ると落差230メートルのセント・クィンティン滝。
 この辺り雪崩の跡が残る。  更にクリントン川の上流を目指す。 

【マッキノン・パス(峠)が見えた】
 深い森のトラツクは、次第に上りの道になる。
 マッキノン峠が見えてきた。
 朝日があたり峠の向こうは青い空が覗いていた。
 
 こんな美しい峠の景観を見たことがない。
 何度も感動した。

【ミンタロ小屋】
 出発して1時間ほどでミンタロ小屋に着く。
 小屋は、インディペンデント・ウォーカ第2日目の宿。
 ここでトイレ休憩する。クリントン川源流の吊橋を渡るとマッキノン峠の上りが始まる。(右)

【マッキノン峠の上り】

 標高差500メートル。
 距離4キロ。のジグザグ道を11回繰り返すと峠に出る。
 右、3回目付近です。
 左、5回目付近になると視界が開けてきます

【マッキノン谷上部は圈谷】

 ジグザグの道6巡目に来るとクリントン谷川の上部に出て広々とした圈谷(左)となる。

【森林限界を過ぎると高山の花園】
 マウンテンデイジーやマウンテンフオックスグラフなどの白い花に出会うと、間もなく標高1154メートルのマッキノンパスに到着する。

 左から、マウンテン・デイジ、マーガレット、ブルーベル
 マウンテンフオックスグラフ

【マッキノン峠記念碑】
 マッキノン峠は、1888年10月17日クインテイン・マッキノンによって発見された。
 その記念にケルンが建っている。
 

 雲一つ見あたらない快晴の大展望
 遠くに雪を頂いたサザン・アルブスの山々、鋭く切れ落ちたアーサー谷が広がる。
 今日の宿クイトンハットや、エア・ストリップ(軽飛行場)も遥かかなたに見えた。
 絵のような美しい湖面には、高山植物も咲き大自然の美観を堪能した。
 僅か20分の滞在であったので、ここから去りがたい想いだった。

【山上の湖ターン】 
  小さな湖が点在し鏡のように美しい。
 マッキノン峠の頂上部は、ターンと呼ばれる山合に点在する小さな湖がある。湖のほとりにマウントクックらしい花を見つけたが開いていない。(下の写真、レイク・ステイーブン湖か。背後はエリオット山。

【アーサー渓谷】
 遥か下に今日の宿、クインティンロッジが見える。後方にレディ・オブ・ザ・ノーズ、マウント・エドガーが見える。延々と大渓谷がーー何万年もの悠久のときをかけてつくりだしたU字谷の壮大な底を見る。

【アーサー渓谷・12秒の崖。】
ここは崖淵です。写真を撮るのに近寄るとガイドはダメダメと言って見張りをしていた ガスが出たら怖いよなぁ。何もないので簡単にあの世に行っちまう。
 転落注意の看板の先は、鋭く切り立った崖です。
 落ちたら12秒で谷底へ着くそうです。
 恐々覗きました。こんな危険なところでも防護柵がないのは、さすがです。
 かの国とはポリシーが違う。

【クインハットまで美しい谷を下る】
クインティンロッジまで約6キロの下りは岩がゴツゴツした道で一番きついところです。
 切り立った断崖、苔に覆われた森林、氷河が溶け出し流れていく小川や崖から落ちる滝は、一番美しい道と云われている。 

【サザーランド滝ポイント】
 谷間の向こうにサザーランド滝
(写真右の中央)が見える。あそこまで、行くのだがまだまだ遠いなぁ。

【ブナの森を下降】

 クィンティンロッジまでは変化に富んだ道だ。木製の急な階段や吊橋を渡り下降していくと、再びブナの森シダや苔が広がる。

【クインティンロッヂ】

クインテイン小屋到着。30分休憩した後、サザーランド滝へ向かう。往復2時間。
 ロッジとはいえ食堂・ロビー・トイレ・シャワーなどもはホテル風並みの設備です。

【サザーランド滝】

 ゴウーゴウーと轟音を轟かし落ちる滝の音は豪快そのもの。
 580メートルの上の空は真っ青だ。太陽はサンサンと照りつける。
 峰より落ちる滝の音ーー天然の美に感動
 水は冷たい。30度の暑さにガマンできずガイドや外人観光客は滝壺へ飛び込む。自分は足のみ浸かる。

(4日目)クインティン小屋〜サンドフライ・ポイント
  歩くのは今日が最終日となる。
 クインティンロッヂからトラック終点の、サンドフライポイントまで約22kmの行程を一日かけて歩く、船の出る4時までに到着すれば良い。
 荷物をヘリで空輸して貰ったのでリュックは、軽くなり気分良く出発する。
 (クインティンからミルフォードサウンドjまでヘリ空輸。1人分25ドルとのこと。但し10人分必要)

 クインティン小屋を出た後、再び橋を渡り、道はジェントル・アニー・ヒルに沿って下り始める、クインティンロッヂの横あたりで振り返るとサザーランド滝が見えた。
 この下りは、緩やかだかでこぼこして滑りやすい。22マイル地点にダンブリン小屋(フリーウオーカーの宿泊地)でトイレ休憩する。ダンブリン小屋からは勾配が緩くなりサンドフライトまで高度差はない。長い直線の道(昔に荷馬が走る)は、レースコースである。

 アーサー谷の森林は、クリントン谷の森林に比べると、温かく湿気のある気候のため、より密に茂っている。ミルフォード・トラツクの真ん中を走っているボードシェッド(かっては、ハイカを乗せて川を渡すためボートが収容されていた)に立ち寄り休憩する。マッケィ・クリークの吊り橋にさしかかる。(1972年までは手漕ぎボートで川を渡っていた。現在のつり橋は1980年に架けられたもの)

 26マイルポイント地からは、沼地にかかる板敷きの歩道をくねくねと進むと、橋の向こう側マッケィ滝とベルロック(岩)がある。ベルロックの中へ入ると人が立てるほどの空洞になっており、電池を照らして周りを見つめた。滝の水の浸食作用により内部がくりぬかれたようだ一見の価値がある。
 27マイル(約43キロ)地点を過ぎると、ジャングルのような幻想的な原生林の中を歩く。

 28マイル地点前にポセイドン・クリークを渡ると次第にエイダ湖が視界に入って来る、この湖は大規模な土砂崩れによって川がせき止められて形成されたもの、道はロッキ・カッテイングの上りは、ダイナマイトで爆破し道を切り開いたとの説明あり。
 30マイルポイントを過ぎ間もなくジャイアント・ゲート滝で昼食をする。 この滝はミルフォード・トラツクの中で一番美しい滝と云われている。道はエイダ湖に沿ってドウボーイの倉庫に向かい桟橋に辿りつく。

 ドウボーイからサンドフライまではゆるやかで広い道が続き、右手にアーサ川が近づいて来るとサンドフライ・ポイントに15時過ぎに到着する。
 凄い数のサンドフライ(右写真)が飛んできて我々は完歩の歓迎を受ける。
 4時に双胴船に乗ってミルフォードに向かいマイターピークロッジでヘリコプターで゛空輸した荷物を受け取り、その後「ミルフォード・トラツク完歩証受領式」に出席した。
MitrePeakLodge(マイターピークロッジ)へ宿泊。
【クインティン小屋出発】

 午前7時のクインティン小屋前です。小屋の前に白い山が朝日にあたりとても幻想的な光景です。 今日も素晴らしい快晴です。

【シダと苔の道】

 アーサー谷の森林は、クリントン谷の森林に比べると、温かく湿気のある気候のため、より密に茂っている。
 雪崩で道が流され木道の迂回路です。木道は金網が張れられ滑らないようにしてあるのはさすがです。

アーサー谷を下る

【ボートシェツド】
ガイドが、湯を沸かしコーヒを頂く。

ホードウオーク

 アーサ川に架かる橋を渡ると洪水対策のホードウオークへ。

【マッカイ滝とベルロック】

左、マッカイ滝
右、ベルロック

 

 マッカイ滝付近は、ニュージランドで最も降雨量の多い地域の一つ。滝の横には中に入ると人が立てるほどのくぼみがある大きな岩ベルロックです。

 

【シダと苔の道】
27マイル(約43キロ)地点を過ぎると、ジャングルのような幻想的な原生林の中を苔に覆われた道を行く。

 苔を手に取ると水分が含んでいて重量感があります。

【シダと苔の道】

苔類→年間降雨量の多いフィヨルドランドでは木からぶら下がるゴブリン(妖精)モスから地面に松の苗木に似た姿で生育するジャイアント(巨人)モスまでいろいろある。

シダ類→温帯性雨林なので180種以上ものシダが生息している。パンガ、シルガートウリー・ファーンは、ニュージランドの国のシンボル。ラクビーのジャージのログに使われています。

【エイダ湖】

【アダ湖】
アダ山を見ながらアダ湖の縁に沿って歩きます。



 この景観は、雑誌やパンフレットなどに出てくるお馴染みの撮影地点です。

【囚人の道】


 サンドフライ・ポイントまで最後の2マイル(約3キロ)は1890年より18ケ月もの間45人の囚人が造った平らな道です。
岩の壁に囚人が彫った名前が残っていました

【ジャイアント・ゲート・フォールズ】


 ミルフォード・トラツク上で最も美しいと云われている滝の前で昼食をする。直ぐ右手にシェルタがあるが、日陰なので、サンドフライが飛んで来るので退散、陽の当る滝の前で食事をする。

【世界一美しい散歩道.】

ゴール近し







 アーサ川(左)が、右手に見えてくると世界一美しい散歩道のゴール近しです。


【サンドフライ・ポイント】

サンドフライ・ポイントの手前にある。シェルタです。窓や入口の扉は、金網が張られ、サンド・フライの来襲を防いでいます。

サンドフライ・ポイントで証拠写真

 誰もがここで54キロを完歩した証拠写真を撮ります。8ケ国から来た皆さん「ヤッタ」という誰もが喜びの表情です。サンド・フライが飛んできて有難くない歓迎をうけました。

完歩授与式会場(マイター・ピーク・ロッジ)

完歩授与式

食事会

(5日目)→ミルフォードフィヨルドクルージング
 ミルフォードトラツク・ガイドウオークの最終日はミルフォードフィヨルドクルージングがセツトされています。 昨日まで4日間、快晴が続いたが、今日の天候は曇りで気温も15度位で寒いくらいだ。
 8時45分マイターピーク・ロッジ(泊)を出て、バスで5分ほどでフレッシュ・ウォータ入り江のある船乗場に着く。
 晴れていれば、垂直に切り立ったマイタピークが入り江の水面に映るのだが残念ながら今日は、山の半分から上はガスに覆われて見えない。
 待合所で船のチケツトとクルーズのイライトという日本語で書かれたパンフレツト貰い、品格のある遊覧船に乗る。出港時間が9時10分で約1時間30分のクルジングで、ミルフォードサウンドの入り江を時計回りに廻る。
 バンフレッドの説明を見ながら、通過ポイントを確認して行く。その都度、テープが流され説明を受ける。
 ポイント地点は、左図のように13箇所である。
 フレッシュウォーター・ベイスンを出発した後、フィヨルドの西側に向かって横切り、そのまま西側に沿って船を進め、外海のタスマン海に出て、タスマン海で船首を返した後、帰りは、フィヨルドの東側にに沿って戻ってきます。
 クルジングを済ませた後は、バスで国道94号線を走りテ・アナウに戻り、更にクイーンズタウンへ国内線に乗り乗換えクライストチャーチ到着後、専用車でホリディ・イン・シティ・センタへ泊まり、翌日午前5時40分国内線北島のオークランドへ移動、国際線オークランド発8時40分発名古屋空港16時30着にて帰国する。

【フレッシュウオーター】

観光船の発着場。
 中に入るとサンド・フライの見本が展示されている。

【セメタリー・ポイント】
 今日の天候は曇でクルージングには今一だ。
 ミルフォード・サウンドの正面のマイタピーク(1842m)、後方に写っているが午前9時のマイタピーク上部は雲に隠れて見えない。

 ミルフォード・サウンドは、全長16km、幅は最も広い所で3km深い所は330mです。
テール・ポイントはミルフォード・サウンドの玄関です。幅約548m深さ79mと浅い。クルージングもかから出ます。


ボーウエンの滝。  

 ダーレン山脈の急勾配の谷から164m下方まで流れ落ちる。

マイタ・ピーク(1842m)
 メテリー・ボイントから見るマイタ・ピークは一つの峰を持つ山に見えるが、船から見たマイタ・ピーク5つの峰から成り立っていることが分る。海面から直接そそり立つ山の中でも世界有数のものである。司教の冠や女性用の頭飾りに形が似ていることからこのように名づけられた。



オークランド空港から帰国
 クルジングを済ませた後は、バスで国道94号線を走りテ・アナウに戻り、更に国内線に乗り乗換えクライストチャーチ到着後、専用車でホリディ・イン・シティ・センタへ泊まり、翌日午前5時40分国内線北島のオークランドへ移動、国際線オークランド発8時40分発名古屋空港16時30着にて帰国する

 ミルフォードトラツクを歩いた女優田中好子(元キャンディズ)さんのメッセイジ (2004年6月NHK・BS2テレビ放映)
 「テパパ通信」に彼女のメッセイジーが載っていました。
 慣れないリュックを背負って54キロのコースを自分の足で、この壮大な自然の中を歩きながら、自分の目で見たもの、触れたもの、すべてが新鮮でたくさんの感動を貰いました。
 本当の自然の美しさを教えてくれました。何万年もの悠久のときをかけて氷河がつくりだした美しい渓谷、U字谷の底に立ち、壮大な景観を見たとき、何で私ってちっぽけな人間だろうと思ったのです。
 そして何も怖くないと思いました。どうして小さなことにこだわって生きてきたんだろうと。
 今はこんなチャンスを与えられたことに、心から感謝しています。
 ミルフォード・トラックを歩き抜いた証の完歩証は、私にとって人生最高の宝ものです。

 トレッキングのハイライト、4日目のマッキノン峠を越える15キロの行程である。
 峠の頂上まで続くジグザグの道は過酷でしたが、途中マウンテン・デイジやプラティアなどの花々が気持ちを和らげてくれました。
 息も切れ切れに頂上にたどり着いたとき、それまであたりを覆っていた雲が、すーっと引いていったんです。雲が自分の目線の高さに。空気はたとえようないほどおいしかった。もちろん360度のパノラマは圧巻でした。「やった!」自分の足でしっかり歩いたことに胸がいっぱいで、思わずモニュメントに抱きついてしまいました。
 1073メートルの頂上からは、いままで、歩いて来たコースが一望できるんです。
 まるで箱庭のように。私にとって道のりはとてつも長く、ジャングルの中を歩いているときはどこまで行くんだろうと心細かったけれど、刻々と変化する自然と触れ合いながら、こうして辿り着くできた。
 あの雄大な美しい景色を見るためだったら、もう一度チャレンジして見たい。

 ミルフォードトラツクとトレッキングの心得
  ミルフォード・トラックは、世界遺産区域「テ・ワヒアポウナム」に指定され、ニュージーランド南島西南部のフイヨルドランド国立公園の北部を南北に貫く、全長54kmを3泊4日で歩く。
 氷河に削られた雄大なフイヨルドのU字谷、絶壁から流れ落ちる大小の滝、峠から望むフイヨルドランドの峻峰群の迫力ある山岳景観、赤ブナや銀ブナの原生林の中は苔とシダに覆われた深い森で何億年前の悠久のときが蘇る。マッキンノン峠(1154)を越える以外は、基本的には谷を歩く平坦なコースである。

 自然保護の見地から、入山者数が制限されており、1日の入山者数は、ガイドウォーク(ガイド付きツァ)40人である。フリーウォーク(ガイドなし)は、 予約制となっている。自分で直接、公園本部に申し込み、寝具、食糧を持ちガイドウォークと異なる山小屋を利用する。)40人計80人がトレッキング出来る。
 ガイド・ウオークは、
 ミルフォード・トラツク・ガイディッド・ウォーク社により運営されていて、料金は高いが、テ・アナウから往路の交通手段や5日目の遊覧船まで、4泊5日の総てがセットされている。
 ツァを予約をすると、必要なウエア・持ち物のリストや注意事項等の情報を受け取る。
 セパレートの雨具や虫除け(事務所の売店で購入できる)は、忘れずに持って行こう。
 <日焼け止めと防虫薬は必需品>
 自分は、サングラスにTシャツで歩いていたが左側の手は高度計の付いた大きな腕時計をしていたのでその隙間から毒虫(サンドフライ)が中に入りミミズバレとなった。
 ミルフォードサウンドに着いたら手首は右も左も刺されており、完治するまで10日以上かかった。
 外人はTシャツ・半パンで歩いているのだが、刺されても軽いようだ。
 日本人は皮膚が弱いので暑くても長袖・長ズボンを着用した方が無難である。
 クィーンズタウン発着のツァ参加者は、出発前夜の午後6時30分から説明を受けます。

 全てのロッジには、温水シャワー、水洗トイレ、快適なベット、寝具類が用意されており、食事は三品料理の夕食と温かい朝食、そしてハイキング中のピクニック昼食は、自分でセットします。
 キャンプは禁止。期間は、10月下旬から翌年の4月上旬まで。コースは、テ・アナウダウンズからミルフォードサウンドへの一方通行である。
 途中の山小屋での余計な滞在も禁止。
 出発日は、毎週日〜金曜日の6日間。
 年齢制限は、10歳以下と原則70歳以上(但し、医師の診断書によって可能)入山するには事前の予約が必要。

 天候と諸対応
  ニュージーランドの気候は温帯に属し、海洋性気候のため年間を通じて寒暖の差が少なく、四季の変化がはっきりせず、一日の天気や風向きが変りやすく、日中は陽ざしが強く日没後に冷え込むため、「一日の中に四季がある」といわれています。
 アルパイン・ツァー且送ソによるとミルフォードサウンド2月の最高気温18℃・最低気温10℃(日本の10月中頃の気温)ミルフォード・トラックの中間点となるクィンティンの平均降水量が6500ミリ(東京の約4.5倍)365日のうち200日は雨が降るという世界でも有数の豪雨地帯である。
 雨や谷間を考慮するともう少し気温が下がるのではないかと思い寒さ対策をしてきたのだがーー。

 今回は、(予想とは違い)真夏の太陽がギラギラと照り付ける好天気が続く。
 最終日(5日目)、ミルフォードサウンド・クルージングの日のみ雨混じりの曇りとなる。
 連日30℃以上あった気温が14℃と一挙に下がり湖面を吹く風は冷たい。
 半袖では寒かったのでカッパや長袖のフリースを着用した。
 その他、困ったことは写真撮影。
 ミルフォード・トラックを歩いた4日間は、紫外線もきつくシャッタースピード4000と露出オーバ気味となり偏光レンズが欲しかった。

 NZ南島・スチュア島