【山記録】
日時・天候 2012年01月22日(日)曇り/晴
山名 綿向山(1110m)
山域 鈴鹿(近江)
コースタイム
駐車地(08:40)~林道終点(09:40)文三ハゲ稜線(10:20)~綿向山(11:05)~綿向北峯(11:40-12:40)~綿向山(13:00)~ブナの木平(13:15)~P902(13:35)~塩の道峠(14:30)~分岐(14:50)~東山橋(15:10)~駐車地(15:20)
●総タイム6時間40分
距離/累積高度差 総距離10.1キロメートル 高度差(+1676m -1789m)
団体名 GIsuzuka

【軌跡ログ
左、
鳥瞰図ー西山1660m上空から撮影。

足跡2006.01.22 2007.01.21  2009.1.24  0010.1.24 2011.1.23 2013,1,22
<鈴鹿冬の名山>
 綿向山は、鈴鹿の中でも個性のある山である。四季それぞれに変化があり楽しい。
 この綿向山が存在しなかったら、雨乞・鎌・御在所(鈴鹿メイン)の山々も平凡な山になってしまうのではないかと思うほど存在感がある。綿向山を愛する会ができるのも頷ける。
 通年、1月下記コースを歩いて冬山をエンジョイしている。
 「熊野神社~林道~文三ハゲ~綿向山~北峰~南峰~ P992ー塩の道峠ー熊野神社」
 その日のお天気により厳しくも優しくも変化する。冬は、行って見ないと分からないが、条件によっては初心者でも登れる山なのだ。
 但し、この道は一般ルートではない。初心者は、経験者と行動すること。

<熊野神社> 
 8時30分、駐車地(熊野)発。
 天気は、曇り。気温は、3度。
 昨日から雨が降り朝の気温も高いので、熊野集落周辺の雪は消えていた 
 熊野神社の中を通り抜け大杉の参道を行くと林道へと続く。
 風もなく雪もないので20分も歩くと暑くなってきたので、一枚で脱いで衣服調整をする。
 この辺りからガスが発生し前の見通しが悪い。
 気温が高いのでガスも濃いような気がする。
 「公社営林地」の看板が立つ曲がり角に来ると雪が現れた。
 凍結はしていないのでアイゼンの必要もなく歩きには支障なし。
 林道の後半は、20cmほど積雪ありラッセルを強いられた。

<文三ハゲ>
 林道終点9時40分着。
 駐車地から1時間かかった。
 昨年の(大雪)タイムは、1時間30分要した。
 単純に比較はできないがかなりハイペースで歩いたと思う。
 堰堤辺りに来るとガスは消え、天気は急速に回復してきた。
 いよいよ「文三ハゲ」の雪中へ突っ込む。
 下から見ると、スキー場のゲレンデのよう。
 斜面に太陽があたりギンギラギンに輝く素晴らしい眺めに気持が高まる。
 古い踏み跡もないので誰も登っていないようだ。
 積雪は30c位。雪質は、柔らかい。
 ワカン・スノーシュウ隊は、先頭(サブ)グループのみ。後続は、何も履かず一気に稜線まで登った。
 上空には白いヘリが飛んでいた。

<綿向山>
 お天気は、曇りながら雲海の上に山がすっきりと見えた。
 千メートルクラスの山で雲海を見たのは今日が初めてである。
 気温が上がったことからこのような雲が発生したのだろう。それにしても鈴鹿の主峰が雲の上にあるなんてロマンだなぁ。
 撮影日和とでも云えるような日でした。

 伊勢湾口の方向に朝熊ケ岳が見えたので隣の人にお知らせをしていたら、
 サブの嫁はん(N市)が、近づいてきて神島が見えると教えてくれた。
 確かに神島のような島影が見えた。
 だが、伊勢湾口の真ん中より左寄りに位置するので変だぞ。
 あんな小島が見えるとは思えんと申す。

 嫁はんは、云うた。
 山頂にある展望図に神島と書いてあるとーー
 やっぱし、神島だったか。
 そうか遮るものがない大海原なのでストレートに見えるのか。
 俺ら船乗りにはなれねぇや。
 そういえば先ほど駐車場でお二人から、
 数日前、朝熊ケ岳へ登って神島と富士山を見たと聞いたばかりーー。
 富士山は、地元にいてもなかなか見えないのにラッキーだなぁ。
 今年は、何か良いことがありまっせと云うたら
 
 嫁はんは云うた。
 孫が生まれるとーー
 そりゃおめでとう。
 朝熊ケ岳は、天照大神の護り山(寺)だから御利益間違いなしーー良い子が授かるよ。
 天照大神は、本家(内宮)と隠居(金剛證寺)に住まわれているので、双方にお参りしてよ。
左、朝熊山金剛證寺
山門の裏(左側)に天照大神がオラレマス。

【登山口】
左、
登山口の熊野神社。

【林道歩き】 
左、
林道歩きは、濃いガスの中を行く。
林道終点辺りからガスは消えてきた。

文三ハゲ】  
 下から見た文三ハゲ。
 まるでスキー場のゲレンデのように明るい。
 
 

【文三ハゲ全景】  
左、
文三ハゲ全景。
数字は、撮影方向。
今回は、積雪少なく迫力なし。樹氷の張り付きも悪し。

 理想をいうなら、文三ハゲに雪がトッサリ、樹氷もビッシリ張り付いた日が最高。

【主尾根に出ると水無山とブナの木平が見える

【綿向山 
 山頂には、50名位の人がいて昼食をしていた。長浜市から来たと聞いた。

竜王分岐付近から雲海に浮かぶ鎌ケ岳】 

綿向北峯】 
 綿向北峯辺りから、比良の山々が見えた。奥には、白山らしき山も望めた。

【綿向北峯先の雪原で昼食】 
 手前、イハイガ岳。その奥に雨乞岳、隣に鎌ケ岳。
 冬山の絶景を見ながら昼食に1時間も粘る。

 通常なら30分程度で切りあげるのだがーー この日は風も弱く寒さも余り感じなかったので長時間いられた。

綿向山南、焼尾谷付近から見た御在所ケ岳と鎌ケ岳ーーーN市Tさん提供。】 

ブナの木平。】 
 綿向山からの下りは、雪深くワカンを履く。
左、中央付近ブナの木平。
 寒山のオアシスも今日は温かい。

P992からのゲキ下りはあちこちで転んでいる人がいた。
 ここが、今日の難所であった。
 

塩の道峠】 
 塩の道峠付近に来ると雪が少なくワカンを脱ぐ。ドロンコのところもありズボンが汚れた。

【東山橋へ下山 
 東山橋から塩の道峠が何とか見える。

 2011.01.23 文三ハゲ・綿向山