【天空界道とは、】
 五十鈴川流域の尾根は、概ね伊勢市、南伊勢町、志摩市の境界線となっています。
 この山域の内側は神宮林域で原生林の未開地です。旧伊勢市面積の約1/3を占めています。
 人は、尾根伝いに歩くコースを俗称「天空界道」と呼んでいます。
 「天照大神が鎮座する天空」の道 は、宇治橋を起点とし鼓ケ岳から尾根筋沿いに朝熊金剛證寺(天照大神護り寺)へと向かう巡礼路です。
 コースは、神宮会館〜鼓ケ岳〜前山〜鷲嶺〜竜ケ峠〜八大竜王〜八禰宜山〜剣峠〜京路山〜東京路山〜筑地山〜天の岩戸頭〜モンスターズヒル〜神路辻〜下五知頭〜山伏峠〜朝熊金剛証寺〜奥の院〜朝熊経塚〜朝熊ケ岳〜朝熊峠〜一宇田の頭〜楠部山〜内宮宇治橋まで延長約35キロ程度(?)です。

 この中心地には「天照大神」という高貴な方のお住まいがあります。
 この神聖なる地に近づくには、身も心も清新でなければなりません。
 境界尾根を歩くことは可能ですが、境界線から神宮域内に入ることは出来ません。
 但し、
前山手前〜鷲峰は、神宮の領域内に入るため通行許可書が必要です
 不心得者(タバコ火の不始末・花や木の盗人)が、いないか常に神宮司庁の警備員が巡視しております。低山ながら神が宿る山は、今も太古の静けさです。

 この大いなる聖地に一度は挑戦したいと思っていましたが、実現していません。
 こま切れに歩くことは簡単ですが、天空界道を日帰りで完全走破することは容易ではありません。
 この天空界道を踏破したという人はいませんでしたが、平成22年に「アマテラスオオミカミ」の護り人が現れました。この人の情報では35キロほど11時間30分で踏破したと聞きました。今のところ世界で1人と思います

日時    コース
17.04.03  宇治竜ケ岳駐車場〜登山口〜天空界道出会〜前山〜鷲峰〜竜ケ峠〜宇治竜ケ岳駐車場
17.02.22 お正月用コース(前山養命の滝〜蓮台寺の丘〜鼓ケ岳〜五本松神社〜ダイレクトに宇治橋前へ下山)
15.12.06  お正月用コース(前山養命の滝〜蓮台寺の丘〜鼓ケ岳〜五本松神社〜ダイレクトに宇治橋前へ下山) 
15.04.16  仙人橋下〜竜ケ峠〜P411〜P392〜P381〜床の木分岐〜P401八大竜王〜県道八禰宜山分岐〜県道〜剣峠〜高麗広 
14.12.28   宇治磯部道〜伊勢道路〜島路川支川〜彦ケ滝〜礒部岳道〜金剛訟寺〜朝熊ケ岳宇治岳道〜宇治岳道登山口
14.09.18 前山養命の滝〜天神の滝〜蓮台寺の丘〜鼓ケ岳〜五本松神社〜南谷〜宇治橋
14.05.23  宇治岳道天空界道最後のトレイルです。5月中頃には貴重な花ジングウツヅジが咲くことで知られています
14.05.08 床の木〜八禰宜山〜剣峠〜京路山〜切原峠〜床の木
14.01.28 天の岩戸駐車場〜神路辻〜モンスターズヒル〜天の岩戸頭〜築地山〜京路山東峰〜築地山〜天の岩戸駐車場  
14.01.22 五知駅〜P362.4神路辻〜山伏峠〜朝熊峠〜出会広場 
13.10.11 横輪飛滝口〜飛滝〜鷲嶺展望台〜鷲嶺〜P470〜鷲嶺水穴〜横輪〜下一郷橋
05.11.06 神宮会館〜鼓ケ岳〜前山鷲嶺豪雨昼間なのにヘッドライトを付け鷲嶺さ迷う。
 竜ケ峠 天空界道の中心部にある竜ケ峠 
ヤマップ
投稿  
2022.05.08 まのさん(鼓ケ岳登山口4時52分発ー宇治道登山口着19時18分)距離35.6kmタイム14時間44分
2022.04.02 あらみつさん(宇治橋5時44分発ー宇治橋15時38分着)距離38.7km タイム10時間3分
 

御神護り人からのメールやりとり
名:天空界道  名前:歩くサラリーマン2010/02/03(水) 15:43No.537
 >低山ながら神が宿る山は、今も太古の静けさです。一度はこの聖地へ挑戦したいものです。
 こま切れに歩くことは簡単ですが、天空界道を完全走破したという人(護り人)は未だ聞いておりません

突然失礼します。伊勢在住の者ですが2009.11に天空界道(約35km)を走破しました。12時間かかりました。また、春ごろ行ってみたいと思っています。
山はいいですな(^▽^)
じゃ、また
題名:Re: 天空界道  名前:2010/02/04(木) 20:44No.539   
 歩くサラリーマンさんこんばんわ。
天空界道35キロ走破したのですか。
本当におめでとうございます。
誰かが走破してくれることを願ってました。
多分、貴方が最初の方と思います。
私も、第一号を狙っていましたが少し年を取りすぎたようです。

地元の人で嬉しく思います。
春に再度挑戦されるのですか。
天空界道には、どんなドラマがあるのでしょう。
できたら、山行記録を公開してください。

 題名:Re: 天空界道名前:歩くサラリーマン2010/02/05(金) 21:47No.542 
shunonさん早速のリターンありがとうございます。天空界道、私が最初ですか?それなら嬉しいですが・・・
shunonさんも第一号を狙ってたんですね(^▽^)
私もあと数年で退職です。嬉しいような、悲しいような感じす。>少し年を取りすぎたようです
なんて言われますが、HPの写真若いですよ(^▽^)

私が天空界道を知ったのは・・・
shunonさんのHPです。なんと哀愁のある、なんとロマンをくすぐる名前なのか!それ以来、天空界道は私の頭から一時も離れなくなりました。行ってみたい!行ってみたい!行ってみたい!

私が山へ行くようになって2年位経ちました。それまでは、ジョギングが主でした。山へ行くのは単独が8割、家内と行くのが2割の比率です。近くの山ばかりです。私は飽き性なのでいつまで続くか分かりませんが歩けなくなるまで行きたいですね。


>天空界道には、どんなドラマがあるのでしょう
特にこれといってなし。とにかく距離が長い、疲れる、道のりに変化がない、見晴らしが悪い、なんとゆうてもヒル、秋の終わりなのにヒルがおる。長いこと食われた所がかやかった。
そうそう、忘れてました。道のりに1つ変化ありました。イノシシです。それは突然やって来ました。私の近くをドドドド〜ドッ・・・
心臓麻痺になったら、どないするんや!イノシシ、「お前が責任とってくれるんか」と言いたい(^▽^)

肝心なこと最後になりました。山行行程でしたね。
朝5:30神宮会館スタート〜鼓ケ岳〜前山〜鷲嶺〜竜ケ峠〜P411〜P392〜P381〜P401〜八禰宜山〜剣峠〜京路山〜〜P330〜P285〜伊勢道路(逢坂峠)〜P329〜P362〜五知分岐〜P425〜山伏峠〜P469〜朝熊山金剛証寺〜宇治岳道〜17:00内宮宇治橋ゴール
走破時間11時間30分でした。休憩は昼飯の20分位でほとんど歩きづめ。
shunonさんのHPのルート図ちょっと短いようなきがしますが、私のルート図も適当(尾根ばかり)です。

(追記)
・走破するまでに要したルート調査日数:約10日
・走破するまでに要したビニールテープ:約15個
・走破できた秘訣:ロマン

山行記録こんなんでどうでしょうか?
shunonさん伊勢在住ですか?
また、縁があれば何処かで・・・

題名:Re: 天空界道 名前:shunon2010/02/06(土) 19:57No.543
 「歩くサラリーマン」さん今晩は、
こんなに早く報告していただくなんて思っていませんでした。
有難うございました。お名前は短く「サラリー」さんと呼ばしてください。
内容を見せていただき本当に頭が下がりました。
ロマンのお山は平凡でしたが、誰も行った事のないところ踏破されたことに感動です。
本当にお疲れさまでした。

山行タイム等、内容もそれなりに理解できました。
一番知りたがったのは、距離とタイムです。
私の予想通りでしたが、実際歩いて見ないと一日で歩けるのかとても不安でした。
実は、私も調査に数回行きましたが、サラリーさんもご存知のように入山そのものがハードルが高いですね。職業上、○勢○宮ともお付合いがあったので、相手が眠っている間にーーー伊勢道路付近へ調査にでかけました。
猟犬に出くわしたり蜂に刺されたりと良い思いではありません。
結局、この付近が未踏地になっています。

「35キロ・11時間半」ヤブを歩き。これは本当に凄いコトデス。
サラリーさんは、山を初めて2年・年齢も定年前とあり正直ビックリです。
私も山経験長いのですが、今は少しでも長く山を楽しみ歩いています。名前の通り純粋の伊勢生です。これからは故郷の山にももつと目を向けたいと思っています。何処かでお会いできることでしょう。その節はよろしく。

上地っこさんからのメール2014/11/22(土) 17:07No.1976 
 先日はお返事頂きありがとうございました。
 初歩的なことで申し訳ありませんが、この「天空界道」の名前の由来と名付け親の方、その時代について知りたく思います。
 ご存知でしたら、お教え願いたいのですが。また、記述のある文献を探しています。
 昨日ですが3分割第1区間、7:03五十鈴公園駐車場…7:23修養団駐車場裏登山口…7:49五本松神社…8:15鼓ヶ岳(標高355.2m)…天狗岩…8:59養命の滝分岐…9:15樅の老木…10:52前山(標高528.8m)…11:35鷲嶺(袴腰山 標高548m)…12:05鷲嶺観音(昼食)12:35…13:00展望岩…13:30水穴分岐…14:03竜ヶ峠(標高333m)…15:00竜ヶ峠登山口…16:00五十鈴公園駐車場で歩いてみました。
 確かに展望できる箇所も少なく、黙々と歩くどちらかと言えば「修行」のような気分になりました。でも、これはこれで面白いですね。
 題名:Re: 伊勢の山々 天空界道を歩く  名前:Shunon
 「天空界道」の由来と名付け親は正直分かりません。
 昭和50年代3か所に標識はありました。
 @前山道から登った尾根の合流点A前山神宮域に入る付近B竜ケ峠で見ました。
 当時、職場の大先輩でFさんが伊勢志摩のヤブ山を歩いて自分で地図を作っていました。 
 この地図に「天空界道」という名が書いてありました。
 コースは、修養団駐車場〜前山〜鷲嶺〜竜ケ峠〜宇治高麗広剣峠であったように記憶しています。
 Fさんは、伊勢愛山会創始者の一人です。
 私の推測ですが、「天空界道」の名づけたのはFさんがはないかと思っています。
 彼は既に亡く なり聞くことができません。
 当時の案内板には山会の名前が書いてありませんでしたが、伊勢愛山会が建てたような気がします。
 私も愛山会会員に所属していましたが、前山〜鷲峰(神宮領域)間は歩いたことはありません。
 
 
今から10年位のことですが、
 朝熊山は、神宮の護り寺もあり天空界道伊勢側の多くが朝熊山域ということから竜ケ峠〜八禰宜山〜京路山〜朝熊山〜宇治橋を周回コースとすることが良いと思い伊勢の杣人(Trail)さんに話したところそれはいいねということでした。今の天空界道コースは、私が勝手に決めた次第です。
 でも、完歩もしていないでのですわ。代りに歩くサラリマンさんが2回も歩いてくれ認知されたと思っています。
 登山というより上地っこさんのいうように修行です。
 天照大神巡礼の山道ですよ。

題名:[2] shunon様 名前:上地っこ  2014/12/12(金) 14:55  
 度々申し訳ありません。お返事頂きましてありがとうございます。
 「天空界道」の名付け親が「伊勢愛山会」のFさんの可能性があるお話。具体的ですので大変興味がございます。
 文献については皇學館に問い合わせたまま、お返事を頂けておりません。
 「たぬき出版」のFさんのところにも同様のお願いがしてあります。実はですね。
 宮川流域ルネッサンス協議会の宮川流域案内人の会で「伊勢の山々 天空界道」を3回シリーズで歩く企画を準備しています。
 何しろ経験不足で皆さんのお力をお借りしないと実現しません。ぜひともご協力頂けないでしょうか。
3]題名: Re:上地っこさん 名前:shunon  2014/12/15(月) 10:38  
 「天空界道」の文献に関していろいろと調査されご苦労さまです。
 「天照大神の鎮座地に天空あり」何と歴史的なロマンを秘めた言葉です。
 その謂われは自分も興味津々でずが、分かりません。
 宮川流域案内人さんの会が、天空界道の山行きを計画されるとか。この人は「大紀の山々」の著者Oさんかなぁ。
 自分もこの本を持っており参考にさせてもらっています。

 昔のことで恐縮ですが、天空界道の件で神宮司庁に具申したことがあります。
 参考までに書いておきます。
 1990年代初頭「21世紀の伊勢」という議題で神宮司庁と行政(国・県・市)と伊勢市総連合自治会との三者懇談会が開催されました。
 私は、行政の一人として参加する機会がありました。
 会議は、主に遷宮や参拝に来た人の駐車場対策でありました。
 フリートークの席で、神宮関係者に「天空界道」のことを話した。

 伊勢市の裏山は、神宮領地なので関係者以外は入ることはできない。
 次期遷宮に備え悠久の森を守っていかなければならないことは百も承知している。
 伊勢の裏山・神宮域の山を尾根伝いに歩く道筋を、通称「天空界道」と云われております。神宮の許可を貰い登山はできますが、ここは山登りという概念ではなく天照大神の護り人として歩くことに考えを変えて欲しいといったことがある。

 具体的には、登山口の神宮会館で「天照大御神」の木札をもらい帰りにその日の出来事を報告し木札を返す 巡視という役を登山者にやってもらえば神宮の負担もすむ。回数が増えれば銀バッチとか金バッチを登山者に与えれば名誉になる。全国から天空界道へ行ってみたいという人が沢山来ると話したことがあります。当時、神宮の担当者は大いに賛成してくれたが後刻返事あり。
人が多く来れば道迷いや山火事対策が難しい・山の荒廃が進むとの理由で断られました。
 神宮は、古いことを守るのが正しいらしい。天空界道には人が来てほしくないというのが真意らしいと思いまし

続ー天空界道の謂れ 2015年3月
 上地っ子さんへ
 その後、皇学館大学などのご返事はとどきましたか。調査の結果はいかがですか。
 私も気になっていたので昔のことを思いだしました。
 今から20年位前のことです。
 地元(菖蒲)出身の山仲間(元教員)から竜ケ峠のことを聞いたことがあります。
 彼の話しを要約すると、
 竜ケ峠は、沼木の村人が宇治へ行くのに生活道路として使われていた。
 「出征兵士を送るときは、村人全員がこの峠まで日の丸の旗を振って送迎した。
峠に神風が天空を舞うと無事帰還できる」との良運がーー
 あくまでも想像の世界ですが、
 このような話しから「天空界道」という言葉に繋がったのではないかと思いました。